睡眠 4タイプ に分類されます。睡眠は、「8時間とらなければダメ」「5時間では少ない」というものではなく生体リズムに合った眠りをすることが大切であることがわかったと思います。時間が短いからと言って気に病む必要はありません。
人間が性格や体質の違いに加えて、生い立ちや職業などの環境によって、さまざまなタイプが生み出されるのと同じように、睡眠のタイプも素質的なものに加えて職業をはじめとする社会環境によってさまざまなタイプが形成されるのです。
睡眠 4タイプ に分類される
「早寝早起き型」「早寝遅起き型」「遅寝遅起き型」「遅寝早起き型」という4つの分類は、一般的な睡眠の「クロノタイプ(Chronotype:体内時計の傾向)」を分かりやすく分類した表現の一つです。
特に、アメリカの臨床心理学者マイケル・ブレウス博士が提唱した、
能率的な睡眠というのは、その人を取り巻く社会環境に一番適した睡眠のタイプを持つこととといえるでしょう。
睡眠のタイプには大きく分けて4タイプありますが、自分にはどのタイプが最適かもう一度しっかり睡眠を見直してみてください。
その1 – 早寝早起き型
22:00頃に就寝して朝は、5時頃に目覚めるタイプです。このタイプは、起床と共に目覚めの気分がよく、唐絵だの機能も回転しはじめます。
ですから仕事にとりかかる9時前後には頭もフル回転します。早起きタイプは、健康のシンボルのようなイメージがありますが、健康面でも仕事面でも理想のタイプです。
このタイプの人は、熟睡できても明け方になると眠りが浅くなってしまう場合があります。
また、このタイプでは午前中は活動的でエネルギッシュですが、午後になると、活動力が弱まる傾向がみられます。
睡眠の周期も規則正しく、夢をよく見るが、不快な夢は少ないという人の場合には、午前中はもちろんですが、午後も元気よく活動する精力的なタイプが多いのも特徴です。
早寝早起き型でこのようなタイプの人は、睡眠を効率よくとれています。睡眠においても仕事などの昼間の活動に十分な力を発揮するためには、早寝早起き型が最もぞまれるタイプとなります。
その2 – 早寝遅起き型
早寝遅起きタイプは寝付きが悪いのが特徴です。就寝時間は22:00頃と早寝ですが、寝付きが悪いために深い眠りに入るまでに時間がかかります。
そのため眠り全体が浅い傾向になります。そのため目覚めるのは午前7時以降になります。
寝付きが悪く眠りも浅いのですが、十分な睡眠をとれているので、起床時の気分はよいです。
昼間の活動は、早寝早起き型の人ほどではりませんが、午前中に高くなります。
午後は次第に低下していく傾向にあります。
午前も午後もエネルギッシュに活動する人もおり、睡眠時間は規則正しく現れ、夢も見る方ですが、不快な夢は少ないようです。
早寝遅起きタイプの人は、早寝早起きタイプに生活習慣をかえることで今より効率的な睡眠にすることが可能です。
その3 – 遅寝遅起型
夜更かし型の典型がこの「遅寝遅起型」です。昔から「宵っ張りの朝寝坊」といいますが、まさにこのタイプです。
夜、布団に入るのが12時過ぎ、起床は、9時以降になります。現代人には多いタイプです。起床時は、頭がすっきりせずに調子が悪く寝ぼけています。
午前中は、調子が悪いために活動力が低く、午後になってやっと調子がでてきます。
睡眠は、寝付きが悪く、全体的に浅い眠りになります。夢も悪夢が多く、ときどき目覚めます。この目覚めてしまった後に寝付きが悪く苦労します。
このタイプは、昔にはみられなかったタイプで現代社会が生んだひとつの現象でもあります。職業や環境がこのタイプになってしまったということです。
その4 – 遅寝早起型
最近、増加しているのがこの遅寝早起型です。現代社会、経済、文化が生み出した現象といえるタイプです。
就寝は、12時を過ぎ、朝は6時頃に目が覚めて起きるタイプです。このタイプは、寝付きがよくすぐに深い眠りに入りますが、明け方に眠りが浅くなり目覚めてしまいます。
朝は、寝足りないために頭もぼーっとしています。午前中は倦怠感を強く自覚している人が多いのもこのタイプです。
午後から夕方にかけては元気になり、調子があがってきます。
遅寝早起型の人は眠りが深く、途中で目覚めることがありません。レム睡眠時には、目を覚ますことがありますが、すぐにまた眠ってしまうので夢をみていたこともその内容も覚えていません。このタイプの人は比較的精神的な仕事に向いています。
睡眠のクロノタイプ:4つの動物型とその特徴
人間の体内時計のパターン(クロノタイプ)は遺伝的に決まっており、このタイプに合った生活を送ることで、生産性や睡眠の質を高められるとされています。
クロノタイプ | ご提示の分類との関連 | 特徴的な活動時間帯 | 睡眠の特徴 |
1. ライオン型 | 早寝早起き型 | 朝が最も元気で、午前中に高い集中力を発揮する。 | 理想的な睡眠時間は7~8時間。体内時計が早く進む「超朝型」。 |
2. クマ型 | 早寝遅起き型 | 午前中に徐々に活動的になり、正午過ぎにピークを迎える。 | 理想的な睡眠時間は7~8時間。太陽の動きに比較的従う「中間型」。人口の約50%を占める。 |
3. オオカミ型 | 遅寝遅起き型 | 夜が最もアクティブで、午後から夜にかけて集中力がピークになる。 | 理想的な睡眠時間は7~8時間。体内時計が遅れる「夜型」。 |
4. イルカ型 | 遅寝早起き型 / 不眠傾向 | 不規則で、睡眠に問題を抱えやすい。単独で最高のパフォーマンスを発揮する。 | 睡眠時間が短く、浅く、眠りの維持が難しい「不眠傾向型」。 |
各クロノタイプの詳細と推奨される生活リズム
1. ライオン型(早寝早起き型)
【全体の特徴】
- 理想的な就寝・起床時間:22:00頃就寝 → 5:30~6:00頃起床
- 性格傾向:リアリストで楽観的、現実的、論理的、目標志向性が高い。
- 活動サイクル:
- ベストパフォーマンス:朝8:00〜昼12:00(起きてすぐから集中力が高い)
- 疲労のピーク:午後12:00〜14:00頃
- 運動に最適な時間:17:00頃
- 生活上のアドバイス:午前中の集中力が非常に高いため、最も重要な仕事や勉強は午前中に終わらせましょう。午後はルーティンワークや軽い運動に向いています。
2. クマ型(早寝遅起き型)
【全体の特徴】
- 理想的な就寝・起床時間:23:00頃就寝 → 7:00~7:30頃起床
- 性格傾向:親切、親しみやすい、人見知りしがち、直感的でバランス感覚が良い。人口の約50%を占める最も一般的なタイプ。
- 活動サイクル:
- ベストパフォーマンス:午前10:00〜午後14:00(目覚めてすぐは集中力が上がりにくい)
- 疲労のピーク:午後14:00〜16:00頃(昼食後に強い眠気を感じやすい)
- 運動に最適な時間:7:30頃
- 生活上のアドバイス:朝は軽い活動から始め、集中力が上がる午前中遅めから午後にかけて大事な作業を行います。昼食後の眠気対策(軽い散歩など)が重要です。
3. オオカミ型(遅寝遅起き型)
【全体の特徴】
- 理想的な就寝・起床時間:24:00頃就寝 → 7:30~9:00頃起床
- 性格傾向:クリエイティブ、感情的、気分屋、外向的。睡眠リズムが社会生活と最もズレやすい「夜型」。
- 活動サイクル:
- ベストパフォーマンス:午後15:00〜21:00(朝は頭が働かず、夜にかけて集中力が高まる)
- 疲労のピーク:昼13:00〜15:00頃
- 運動に最適な時間:18:00頃
- 生活上のアドバイス:午前中は頭を使わない簡単な作業に充て、創造性や集中力を要する作業は午後遅くから夜にかけて行いましょう。朝の光を浴びることで、体内時計のズレを少し調整できます。
4. イルカ型(遅寝早起き型 / 不眠傾向型)
【全体の特徴】
- 理想的な就寝・起床時間:23:30頃就寝 → 6:00~6:30頃起床(ただし眠りが浅い)
- 性格傾向:知性派、慎重派、完璧主義、神経質で不安を感じやすい。不眠症傾向の人に多いタイプ。
- 活動サイクル:
- ベストパフォーマンス:午前10:00〜昼12:00、または午後16:00〜18:00(集中できる時間が不規則)
- 睡眠の特徴:浅い眠り、わずかな音や光で目が覚めてしまう。睡眠時間が短くても活動できるが、睡眠維持が難しい。
- 生活上のアドバイス:眠れないからといってベッドに長く留まらないこと。毎日決まった時間に起床し、午前中の早い時間に活動的な作業を入れることで、夜の入眠を促しましょう。夜のカフェインやアルコールは特に避けるべきです。
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