足を温めると血圧が下がる主な理由は、血管が拡張することと、それによって全身の血液の抵抗(末梢血管抵抗)が減少するためです。
足を温める 血圧 が下がる理由
冷え性対策やリラックス効果として足を温める習慣は広く知られていますが、実はこの行為が血圧を下げる効果も持っています。
その主な理由は、温熱刺激による血管の拡張と、それに伴う全身の血液の抵抗(末梢血管抵抗)の減少にあります。
この記事では、足を温めることで血圧がどのように変化し、なぜその現象が起こるのか、身体のメカニズムを解説します。
足を温めることで血圧が下がるメカニズム
- 温熱による血管拡張
- 足(特に皮膚に近い血管)を温めると、温熱刺激が加わり、その部分の血管が拡張します。これは、体温が上がりすぎないように熱を体の外へ逃がそうとする、体温調節のための自然な反応です。
- 血流の増加と抵抗の減少
- 血管が拡張すると、足への血流が増加します。
- 血管が太くなることで、血液が流れやすくなり、血管にかかる抵抗(末梢血管抵抗)が減少します。
- 全身の血圧低下
- 全身の血管抵抗が減少すると、心臓が血液を送り出す際の負荷が軽くなるため、全身の血圧が低下するという結果につながります。
注意点
足を温めることは、一時的に血圧を下げる効果が期待できますが、これは根本的な治療法ではありません。
- 効果は一時的: 温めるのをやめれば、血管は元の状態に戻るため、血圧も元に戻ります。
- 急な温度変化に注意: 高血圧の方が、熱すぎるお湯に急に入ったり、急激に冷やしたりすると、血圧が急変動する原因となるため危険です。ぬるめのお湯でゆっくり温めることが推奨されます。
血圧が高い場合は、必ず医師の指導に基づき、適切な食事療法、運動療法、薬物療法を行うことが重要です。
