膀胱炎 アロエ は効果あり?飲む・塗るメリットと正しい使い方、注意点まで徹底解説!していきます。
アロエは民間療法や健康食品として利用されることがありますが、膀胱炎(細菌感染による急性膀胱炎)の治療においては、アロエが主要な治療法として推奨される確立された医学的根拠は今のところありません。
しかし、一部の情報源では、アロエが持つとされる特性から、間質性膀胱炎 (IC) / 膀胱痛症候群 (BPS) の症状緩和に役立つ可能性が示唆されています。通常の細菌性膀胱炎とは異なる症状を指します。
膀胱炎 アロエ は効果あり?飲む・塗るメリットと正しい使い方
排尿時のツーンとした痛みや頻尿に悩まされる膀胱炎。民間療法として「アロエが効く」と聞いたことがある人も多いかもしれません。
古くから万能植物として知られるアロエですが、実際に一般的な細菌性膀胱炎に効果があるわけではありません。
アロエが注目されているのは、主に間質性膀胱炎(慢性的な膀胱の痛みや不快感を伴う病気)に対してです。本記事では、アロエを飲む(経口摂取)場合と塗る(外用)**場合のそれぞれで期待できる効果を、一般的な膀胱炎と慢性的な膀胱炎の両面から解説します。
膀胱炎とアロエ:効果と利用に関する徹底解説
1. 膀胱炎の種類とアロエの位置づけ
膀胱炎には主な種類があり、アロエの利用が検討されるのは、主に通常の細菌性膀胱炎とは異なる疾患です。
- 急性細菌性膀胱炎(一般的な膀胱炎)細菌感染が原因で、抗生物質による治療が必須です。アロエが主要な治療法となる医学的根拠はありません。
- 間質性膀胱炎(IC)/ 膀胱痛症候群(BPS)慢性的な膀胱の炎症や痛みで、細菌感染が原因ではありません。一部では、アロエのサプリメントが症状緩和に役立つ可能性が報告されています。
2. アロエに期待されるメリット(飲む場合)
アロエを飲む(経口摂取)ことのメリットは、主に間質性膀胱炎の症状緩和に期待されています。
- 膀胱粘膜の保護・修復アロエの成分が、膀胱の内側を保護する「グリコサミノグリカン(GAG)層」の修復を助ける可能性があります。この層の損傷が間質性膀胱炎の原因の一つと考えられています。
- 抗炎症作用と鎮痛作用アロエが持つとされる抗炎症作用により、膀胱内の炎症や痛みが和らげられることが期待されています。
3. 塗る(外用)のメリットと使い方
アロエを皮膚に塗る(外用)ことは、膀胱の内部の炎症を治す目的ではありません。
- 局所の不快感の緩和膀胱炎やそれに伴う刺激による外陰部周辺の肌の不快感、かゆみ、軽度の炎症などを鎮める目的で、アロエジェルなどを塗ることが考えられます。
- 使用方法清潔なアロエジェルなどを少量、不快感のある箇所に塗布します。ただし、粘膜への使用や製品の選択については、刺激や感染リスクを避けるため、専門家に相談してください。
4. 正しい使い方と重要な注意点
アロエを利用する際は、特にその成分に注意が必要です。
- 飲む場合の製品選びの重要性アロエの葉の皮のすぐ内側には、強い下剤作用を持ち、大量または長期摂取で健康を害する懸念があるアロイン(ラテックス)という成分が含まれています。経口摂取する場合は、アロインを適切に除去した「脱色処理済み」「アロインフリー」などと明記された、安全に加工されたカプセルやジュース製品を選ぶことが極めて重要です。
- 医療機関の受診を最優先に排尿時痛、頻尿、血尿など、急性膀胱炎の症状が疑われる場合は、アロエに頼らず、必ずすぐに泌尿器科を受診し、適切な治療を受けてください。アロエは補助的なものと考えましょう。
- 妊娠中・授乳中の利用禁止妊娠中・授乳中のアロエの経口摂取は、安全ではない可能性があります。必ず医師に相談してください。
アロエの利用を検討される際は、特に安全性の高い加工品を選び、主治医と相談しながら進めることを強く推奨します。
