不眠に関する質問昼間に強烈な睡魔に襲われる

不眠に関する質問昼間に強烈な睡魔に襲われるという質問にお答えします。昼間に強烈な睡魔に襲われるのは、非常につらいですよね。仕事や勉強の効率が落ちるだけでなく、集中力の低下は思わぬ事故にもつながりかねません。昼間の眠気の原因は多岐にわたりますが、まずは以下の点をチェックしてみましょう。

昼間に強烈な睡魔に襲われる

昼間に強烈な睡魔に襲われるのは、仕事や勉強の効率を著しく下げ、時には思わぬ事故にもつながりかねません。

この耐えがたいほどの眠気には、睡眠不足や体内時計の乱れ、さらには食生活や特定の病気など、さまざまな原因が考えられます。

Qestion
7時頃に起床しますが、朝食後、ニュースをみたり、新聞を読んでいると、突然眠くなることがあります。目をあけておくことができないほどの睡魔です。数分眠るとスッキリしますが、午後になるとまた同じような眠気が襲ってきます。1日に複数回あり、困っています。

Answer

それまでは、ただの居眠りだと思われれていましたが、実は、眠りの発作病（ナルコレプシー）であることが判明されました。

睡眠発作というのは、日中耐え難い、強烈な睡魔にたびたび襲われ、何かをしているときでも眠ってしまう症状です。
発作中は、起こせば目を覚ましますが､また、すぐに眠ってしまいます。
この発作は、歩きながら、仕事をしながら、人と会話をしながら、食事をしながら、時と場所を選ばずに発症し、長い場合、30分ほど眠るとさっぽりします。

布団で落ち着いて寝ようとすると、人が襲ってくるような幻覚を起こすこともあります。夜中には、目が覚めたときに起きようとしても起きられず、声も出せずに金縛りになる睡眠マヒを伴うこともあります。

ナルコレプシーの原因は、今のところ不明ですが、頭のけがや病気などの場合にも起こることがあります。
この病気にかかると、他人からは怠け者扱いをされる場合が多いのですが、これは、病気ですので、周囲の人にもわかってもらえるよう努力しなければなりません。

眠れない症状で病院を受診する人は多いのですが、眠れ過ぎて受診する人がいないのもこうした病気が減らない理由となっています。
恥ずかしがらずに専門医の治療を受けましょう。

昼間の眠気の主な原因

睡眠不足: これが最も一般的な原因です。夜間に十分な睡眠時間（一般的に7〜8時間）を確保できていないと、脳と体は回復できず、日中に眠気を引き起こします。
睡眠の質の低下: 睡眠時間は確保しているのに眠い場合、睡眠の質が悪い可能性があります。無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群などの睡眠障害、または就寝前のスマホやアルコールが原因で、深い眠り（ノンレム睡眠）が妨げられているのかもしれません。
体内時計の乱れ: 不規則な生活や夜勤などで体内時計が狂うと、本来眠るべき時間に眠れず、日中の活動時間中に眠気がピークに達することがあります。
食生活: 血糖値の急激な変動も眠気の原因になります。炭水化物や糖分が多い食事を摂ると、食後に血糖値が急上昇し、その反動で急降下するため、強い眠気が襲ってくることがあります。
病気: 稀ですが、ナルコレプシー（日中の強い眠気と居眠りを繰り返す睡眠障害）や特発性過眠症といった病気が原因の可能性もあります。これらの症状が疑われる場合は、医療機関での専門的な診断が必要です。

いますぐできる対策方法

眠気に襲われたときに試せる、いくつかの簡単な方法をご紹介します。

15〜20分の仮眠: 短時間の仮眠は、脳の疲労をリフレッシュさせるのに効果的です。ただし、30分以上の仮眠は、かえって深い眠りに入ってしまい、起きたときにだるさを感じる（睡眠慣性）ことがあります。
軽い運動をする: デスクで背伸びをしたり、少し歩いたりするだけでも、血行が促進されて目が覚めます。可能であれば、外に出て日光を浴びると、眠気を引き起こすメラトニンの分泌が抑えられます。
カフェインを摂る: コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、脳を覚醒させる効果があります。ただし、寝る直前の摂取は避けましょう。
ガムを噛む: 噛むという行為は、脳に刺激を与え、眠気を覚ます効果が期待できます。

根本的な解決策

一時的な対策だけでなく、根本的な原因にアプローチすることが大切です。

規則正しい睡眠習慣: 毎日決まった時間に寝て起きることを心がけ、体内時計を整えましょう。
睡眠環境の改善: 寝室を暗くし、温度や湿度を快適に保つことで、質の良い睡眠につながります。
食生活の見直し: 昼食は、血糖値の急上昇を抑えるために、野菜やタンパク質を先に食べるように意識してみましょう。

日中の強い眠気が続く場合は、睡眠障害の専門医に相談することも検討してみてください。