大根には、ポリフェノールの一種であるフラボノイドに属するケンフェロールという成分が含まれます。フラボノイドは、大豆やたまねぎなどにも含まれる白い色素のもとになっている成分です。
大根の白さもこのフラボノイドによるものです。ポリフェノールは、光合成によって生成された色素や苦みなどの成分で優秀な抗酸化作用をもちます。大根に含まれるフラボノイドも同様の効果があります。
大根には、血中のコレステロール値を低下させるのに有効なビタミンCも含まれます。ただし、ビタミンCは熱に弱くおろしやサラダで食べるのがよいでしょう。
このほかにも消化を促進する酵素ジアスターゼや胃液の分泌を促し殺菌作用をもつ辛味成分
辛味成分イソチオシアナートなどが豊富ですが、いずれも加熱によって損なわれてしまいます。そんな点からも生食がおすすめです。少し食べ過ぎてしまったような時にも大根おろしは胃の調子を整えるのに役立ちます。
最近では、葉っぱ付きで売られている大根は減っていますが、大根葉には、カロテン、ビタミンC、Eといった抗酸化成分が豊富に含まれます。
そのうえ、葉に含まれるたんぱく質は、グリシンというアミノ酸を豊富に含んでいるためコレステロールの生成を抑制します。大根は根だけでなく葉にも有効成分が多く含まれるので積極的に食べるといいでしょう。
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