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機能性不眠と常習性不眠

試験前日や仕事で大事なプレゼンがあるようなときは、よく眠れませんね。眠れた…と思ったらすぐに目が覚めてしまったりします。旅行に行って寝具がいつもと異なるような場合にも眠れないのは、こうしたケースと同様です。
こうした不眠は、「機能性不眠」といい、一種の不眠にかわりありませんが、心配することはありません。試験や大事なプレゼンが終わったり、旅行から帰宅すれば、また眠れるようになります。
こういった場合には、無理に寝ようとしないで「思い切って朝まで起きている」というぐらいの気持ちでいたほうがかえってストレスになりません。

次に何か特別なことがないのに、眠れない!「常習性不眠」です。これを一般的に不眠症と呼んでいます。
その原因は、さまざまで環境や体の痛み、かゆみなどの症状、脳の器質障害、精神神経症、老化、本能性高血圧症などがあります。
これらの原因の中にも危険なものとそうでないものとがあります。
心配しすぎて眠れない人もいるので、気を付けなければなりません。
「不眠ノイローゼ」「不眠恐怖症」などが不眠患者の大部分を占めることからも不眠症に神経質になりすぎるのは、よくありません。
不眠症もタイプがあり、それぞれに特徴があるので、自分にあてはまるものがないかどうかをしっかり把握します。

神経症の人に多い「睡眠障害」タイプ

このタイプは、寝ようと布団に入ってもなかなか寝付けないタイプです。寝ようとして、トイレに行ったり、本を読んだり、お茶を飲んだりして余計に眠れなくなるタイプです。ひどくなると寝酒や睡眠剤を使ってやめられなくなてしまうことが多くあります。
神経症の人に多くみられ、眠りにつくと朝寝坊するくらいよく眠ります。

夢を見て眠れない「熟眠障害」タイプ

夢が原因でよく眠れない…と言うのが口グセです。悪夢が多く、不快で目を覚ますと、汗をかいている場合が多いです。実際は、夢を見ているので、眠れていないわけではありません。悩みや不安などがあると、悪夢を見やすいといいます。気持ちの上での解決方法が重要になります。
こうした人は短時間睡眠のほうが体を休めることができます。

鬱病も潜む「早朝覚醒」タイプ

このタイプの不眠はとても心配な不眠です。背後に鬱病が潜んでいるケースが多いです。
寝付きはいいのですが、夜中や明け方に目が覚め、それから眠れないことが多く困ります。
不眠以外にも、疲れや食欲不振、毎日が憂鬱でつまらなく感じます。
もう少しひどくなると、被害妄想や自殺願望が芽生えます。これは、専門医の診断を受けなければなりません。
よかれと思って家族が励ましたりしてかえって症状を悪化させるケースもあるので、家族も正しい知識を身につけなければ成りません。
素人判断で不眠を治そうとせずに、専門医の受診をしましょう。

これらのタイプが複合的に重なる場合もあります。不眠症の人が不眠を目の敵にしてしまう傾向がありますので素人判断せずに病院を受診しましょう。
不眠は、眠れないというだけで起こるわけではありません。病気が陰に潜んでいて原因になっていることもあります。

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