【完全解説】 レム睡眠とノンレム睡眠 の決定的な違いと睡眠のメカニズム

レム睡眠とノンレム睡眠 不眠
レム睡眠とノンレム睡眠

レム睡眠とノンレム睡眠 の決定的な違いと睡眠のメカニズムを紹介します。レム睡眠とノンレム睡眠の決定的な違いは、脳と体の活動状態にあります。

レム睡眠とノンレム睡眠

私たちは人生の約3分の1を睡眠に費やしますが、その睡眠は決して単調な休みではありません。一晩の眠りは、レム睡眠(REM睡眠)とノンレム睡眠(NREM睡眠)という、脳と体の状態が大きく異なる2つのタイプが交互に現れることで成り立っています。この2つの睡眠サイクルが、記憶の定着や疲労回復といった重要な役割を分担しています。本記事では、レム睡眠とノンレム睡眠の決定的な違いを明確にしながら、これらがどのようなメカニズムで一晩の睡眠サイクルを構成し、私たちの健康とパフォーマンスを支えているのかを完全に解説します。

レム睡眠とノンレム睡眠の決定的な違い

レム睡眠とノンレム睡眠の大きな違いは、脳と体の活動状態が正反対であることです。

レム睡眠 (REM Sleep)

レム(REM)とは「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の略です。この睡眠中は眼球が活発に動いています。

  • 脳の状態: 脳波は起きているときに近く、活発に活動しています。「体は眠っているが脳は起きている」状態で、日中の情報整理、記憶の定着、感情の処理など精神的なメンテナンスが行われます。鮮明で物語性のある夢を見るのもこの時です。
  • 体の状態: 夢に合わせて体が動くのを防ぐため、脳からの指令で手足の筋肉は完全に脱力した状態になります。

ノンレム睡眠 (NREM Sleep)

ノンレム(NREM)とは「Non-Rapid Eye Movement(非急速眼球運動)」の略で、眼球運動がほとんど見られません。

  • 脳の状態: 脳波がゆっくりになり、脳が休息している状態です。特に最も深い段階を深睡眠(徐波睡眠)と呼び、脳の代謝が低下して集中的なメンテナンスが行われます。
  • 体の状態: 脳の休息に連動して肉体的な疲労回復が行われます。成長や体の修復に必要な成長ホルモンは、この深いノンレム睡眠中に大量に分泌されます。

睡眠のメカニズム:睡眠サイクル

レム睡眠とノンレム睡眠は、一晩を通じて一定のパターンで繰り返され、これを睡眠サイクルと呼びます。

  1. 入眠と深睡眠: 眠りにつくとまずノンレム睡眠から始まります。最初のサイクルでは最も深いステージ3(深睡眠)がピークに達し、肉体の疲労回復が優先的に行われます。
  2. サイクルの開始: 深いノンレム睡眠を終えると、睡眠は浅くなり、最初のレム睡眠が訪れます。
  3. 周期的な繰り返し: このノンレム睡眠からレム睡眠への移行が約90分〜120分の周期で一晩に4〜5回繰り返されます。

睡眠の前半(入眠直後)は深いノンレム睡眠の割合が多く、主に体の修復が行われます。後半(明け方にかけて)はレム睡眠の時間が長くなり、記憶の整理や精神的な疲労回復が活発に行われます。この二相性のサイクルがスムーズに繰り返されることが、質の高い睡眠の絶対条件です。

この二つの異なる睡眠段階が約90分周期で繰り返されることで、睡眠のメカニズムが成り立っています。脳波の研究により眠りには、2種類あることが確認されました。脳波が発見されたのは、1929年、ドイツの精神医学者ベルガーによるものです。
睡眠に性質の異なる眠りがあることがわかったのは、ごく最近なのです。
その2種類の眠りとは、レム睡眠とノンレム睡眠です。レム睡眠を逆説睡眠といって一般に浅井眠りのことをいいます。レム睡眠は、脳の疲労を回復するための睡眠です。
一方、ノンレム睡眠とは、深い眠りのことをいい、身体の疲労回復のための睡眠となります。

レム睡眠

睡眠中に約1時間30分のリズムをもって起こります。1回のレム睡眠の長さは、第一回で10分、二回目には、20分、と明け方になるに従って長くなります。
一夜にこれを4~5回繰り返します。
レム睡眠期にはたくさんの現象があらわれます。代表的な現象は以下の6です。

  1. 脳波の眠りが浅い
  2. 左右の言及が急速に動く
  3. 体の筋肉の緊張がほとんどなくなる
  4. 感覚を与えても簡単に目覚めない
  5. 自律神経機能が不規則に変化
  6. 8割が夢を見ている

などのが特徴があります。

ノンレム睡眠

就寝すると、すぐに現れるのが、ノンレム睡眠です。ノンレム睡眠は第一段階から第四段階までの深い眠りを現します。そして眠りについてすぐが最も深く、除々に浅くなっていきます。これは1夜に1回のリズムです。
レム睡眠とノンレム睡眠の1セットで睡眠の1単位(睡眠周期)と呼んでいます。
レム睡眠については、1953年に発見され、今では盛んに研究されていますが、レム睡眠がなぜノンレム睡眠の後でないと現れないのかなど、まだまだ研究に課題が残ります。

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