お酒の飲み過ぎは血圧に悪影響

「アルコールには血圧を下げる効果がある」と聞けば、お酒飲みの人たちは手をたたいて喜んでしまいます。ところが、事実そのとおりで、アルコールには血圧を下げる作用があります。
よく見かけますが、飲み始めたとたん、頬がポッと赤くなっている人がいます。これはアルコールの作用で体の血管が開き、血流がよくなったことを示すものです。
皮膚を通して確認できるほど血行が促進されているですから、この段階で血圧はかなり低下しています。

これはいいぞと、その後も調子よく飲み続けたくなってしまいますが、残念ながら、そう都合よくはいきません。ほろ酔いを通り越してさらに飲み続け、適量を超えてしまうと、今度はアルコールが血管を収縮させる方向に作用するのです。

深酒して顔色が青くなった人をよく見かけますが、これは飲みすぎによって血管が収縮した結果です。この段階では、軽い飲酒で一時的に下がった血圧は、一転して急上昇しているのです。心臓にも大きな付加がかかっています。

アルコールの飲みすぎが習慣化すれば、慢性的な血圧の上昇を招くのはもちろん、肝臓に悪影響を与え、中性脂肪を増やし、善玉(HDL)コレステロール値を低下させます。これが動脈硬化を促進させ、生命にかかわる心臓病や脳卒中の危険性を一局めます。
大量飲酒の習慣化はこのほか、肝機能の低下による全身の不調、脂肪肝や肝硬変などの肝臓病、胃腸障害、心筋症、神経障害、アルコール依存症など、さまざまな疾患を引き起こす原因になります。くれぐれも注意しましょう。

高血圧との関係で特に注意したいのは、はしご酒です。酔って移動すると、急に激しい運動をしたのと同じ影響を体に与えますから、それだけで心臓には大きな負担になります。さらに影響が大きいのは、寒い時期のはしご酒です。酔って温まった体を冷え切った外気に当てれば、血管は強く収縮しますから、一気に血圧は上がり心臓は悲鳴を上げてしまいます。何軒もはしごをするなどは、自分でわざわざ無理な負荷をかけ血圧を上げているようなものです。アルコールは節度をもって楽しみましょう。

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