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健康食品は補助的に

生活習慣病やメタポリックシンドロームの危険性が意識されるようになり、予防が声高にいわれるようになってから、さまざまな健康食品や飲みもの、サプリメントなどが出回るようになってきました。
高血圧の危険性などを聞けば聞くほど、早く改善したい気持ちになるのは当然です。
健康食品などのキャッチコピーは、魅力的ですのでどうしても飛びついてしまうのもうなづけます。血圧や血糖値が高い人、コレステロールや中性脂肪を減らしたい人にとっては、まさに手にとってみたいものばかりです。確かに、どれも成分についての栄養的な裏づけがあり、それなりに健康効果は期待できるかもしれません。
しかし、自然の食品に含まれる栄養素や食品因子はひとつではなく、それだからこそ価値があります。
ビタミンもミネラルも、そして新規に見直されている食品因子も含まれているからこそ、それらが相乗的に働いて血圧を正常に保ったり、動脈硬化を予防したりできるのです。
「○○を多く含む」という健康食品やサプリメントは、その成分の効果は期待できても、自然の食品がもつ本来の栄養素の相乗効果は望めません。健康食品やサプリメントは、あくまでも補助であり、健康保持の主役ではないのです。そこをしっかり押さえて、利用するときには過大な期待をしないようにしましょう。
また、利用するときには科学的根拠のしっかりした製品を選ぶことが大切です。雑誌の広告やインターネットなどを見て購入する人も多ようですが、なかには成分がはっきりしないものも少なからずあります。

どうしても利用したいときは、厚生労働省が認可した「特定保健用食品」(健康の維持・増進を目的とした食品)や、「栄養機能食品」(ビタミンやミネラルなどの補助を目的とした食品)のように、成分がきちんと表示されているものを選ぶようにすれば安心です。

また、最近はミネラルの豊富な岩塩や天然騰が注目を集め人気です。精製塩にくらべてこれらの塩は、確かにミネラルに富んでいますから、普通の塩を使うより体にはやさしいといえるでしょう。
ししかし、ナトリウムをまったく含んでいないわけではありません。体によさそうだからといって、使いすぎれば高血圧の人に影響があるのは当然です。
高血圧の改善の基本は、ナトリウムの過剰摂取を避け、適正エネルギーを摂取しっつ栄養バランスをとることに尽きます。
なんとなく「体によさそう?」というイメージだけで、健康食品にとびつかないようにしましょう。雰囲気やブームに左右されず、賢く選んで食べることが、生活習慣病の予防にはなにより大切です。
血圧が気になる人の特定保健用食品(トクホ)認定商品一覧

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