骨粗鬆症の食事療法 カルシウム 吸収を妨げるものを注意しなければいけません。大事なポイントは、リン、ナトリウム、などのミネラルです。
骨粗鬆症の食事療法 カルシウム 吸収を妨げるもの
リン
リンはカルシウムと結合してリン酸カルシウムをつくり、骨や歯の主成分となる大切なミネラルです。
しかし、多くの食品に含まれているので日常の食事から十分にとれるのに加え、加工食品の添加物として多用されているため、むしろ、過剰摂取が問題になっています。
リンとカルシウムは1対1の割合でとるのが理想とされています。リンをとり過ぎるとカルシウムの吸収率が下がって骨を壊す骨吸収が進み、カルシウムの尿中への排泄量も増えてしまいます。リンを添加していることの多いインスタント食品、スナック菓子、清涼飲料水などをとり過ぎないよう、ふだんから十分に注意しましょう。
ナトリウム
主に食塩から摂取しているナトリウムは、体の水分調節や筋肉の収縮など、生理機能の維持に欠かせない働きをするミネラルです。しかし、とり過ぎるとカルシウムの尿中への排泄量を増やし、骨をもろくする原因となってしまいます。日本では成人の食塩摂取量は1日10 g未満とされていますが、国際的には6~8 gまでと考えられています。骨の健康のためにも、塩分を控えることを心がけましょう。
ナトリウム
主に食塩から摂取しているナトリウムは、体の水分調節や筋肉の収縮など、生理機能の維持に欠かせない働きをするミネラルです。しかし、とり過ぎるとカルシウムの尿中への排泄量を増やし、骨をもろくする原因となってしまいます。
日本では成人の食塩摂取量は1 日10 g未満とされていますが、国際的には6~8 gまでと考えられています。骨の健康のためにも、塩分を控えることを心がけましょう。
塩分を減らすための7つポイントはこちら。
その他
ほうれんそうに含まれるシュウ酸、豆類や穀類に含まれるフィチン酸、食物繊維なども、とり過ぎるとカルシウムの吸収率を低下させます。ただし、どれも体には適量必要なものなので、カルシウムが豊富な食材と組み合わせて食べるなどの工夫が大切です。
また、たんばく質のとり方にも注意が必要。適量のたんばく質はカルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にしますが、過剰にとると、カルシウムの尿中への排泄量が増えてしまいます。
ただし高齢者や一人暮らしの場合は、たんばく質のとり過ぎよりも不足が問題です。たんばく質とカルシウムがともに豊富な魚や乳製品などを、上手に生活に取り入れるようにしましょう。
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