厚生労働省の発表によると、日本の肥満人口は増加傾向にあり、とくに30歳以上の男性で急増しています。
30歳以上の男性の3 人に1人が肥満というデータもあります。一方、女性では肥満は減少傾向にあり、ダイエットへの関心の高さがうかがえます。
肥満であれば高血圧の危険性は高くなるから見ても肥満を解消することそのものが健康を維持する上で欠かせなくなっている状況です。
肥満の原因は、特殊なケースでない限り、食事か運動のどちらか(あるいは両方)の生活習慣にあると考えてまず間違いありません。間違った生活習慣が身についてしまっていないか、一度じっくり振り返ってる必要があります。
食事面からみていくと、肥満を招く主な原因は次の5つの習慣です。
- 食べすぎ、ドカ食い
- 早食い、よくかまない
- 朝食抜き、夜食をとるなど、食事が不規則
- 濃い味つけが好き
- 間食が多い
改めて説明するまでもないでしょうが、食べすぎやドカ食いは体によけいな脂肪をため込む元になります。早食いで、よくかまない人は、脳の満腹中枢が「もう十分食べたから、この辺で食事はやめよう」という指令を発する前に、どんどん食べてしまいます。
食事後でも常に空腹感があり、甘いものなどを食べてしまいます。
そのため、食事のたびに食べすぎてしまうことになります。遅い時間に夜食をとると、吸収されたエネルギーのほとんどは消費されず、脂肪に変換されて蓄えられます。
消化が十分でないまま朝を迎えますから、食欲がわかず、朝食をしっかりとらなくなります。そうすると今度は、昼に激しく空腹感が襲うために、ドカ食いをする傾向が強くなります。
昼にたくさん食べていることが原因で、夕食が遅くなる という悪循環に陥ってしまいます。濃い味つけも、ごはんなどの食べすぎにつながります。間食にケーキなどを食べることが多いと、脂肪分のとりすぎにつながります。どうしても食べたい人はこんにゃくやさつまいもなど、カロリーの低い食品を選ぶようにします。
運動面では、とにかく体を動かしているかどうかに尽きます。次の3点をチェックしてください。
- ウォーキングなどの運動を習慣にしている
- 仕事や家事の合間に体操やストレッチをしている
- エスカレーターでなく階段を使うなど、意識して体を動かしている
こうした日常的な運動習慣がない人には、肥満になる可能性が高いので注意しなければなりません。
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