白血病 は治る 時代 になった 血液とリンパのガン

白血病 は治る 時代 ガンを治すポイント(部位別)
白血病 は治る 時代

白血病 は治る 時代 になった 血液とリンパのガンが治癒するというのは、、非常に進歩です。血液のガン、リンパ組織のガンで亡くなった人は年間1万2258人で、ガン死亡者の約6%を占めます。死亡者の約60%が男性です。

血液とリンパのガンの基礎知識

  1. 白血病や悪性リンパ腫は不治のがんと思われてきたが、よく治っているケースもあります。
  2. 子どもの白血病は、複数の抗がん剤を用いる計画治療で3三割以上が永久治癒しています。
  3. 0~14歳の小児白血病は増えていないが、60歳以上の白血病が増える傾向にあります。
  4. 白血病の原因としてウィルスが疑われてきたが、ATL についてほそれが証明されました。
  5. 原因不明の高熱、口内の腫れ、出血、手足や腰の痛み、くびや顎の下などの腫れなどがあったら急性白血病を疑います。
  6. 悪性リンパ腫の死亡者は男性が女性の2倍で、50~60歳代に多い。
  7. 悪性リンパ腫の症状は、リンパ節が腫れて触れるが痛みはない。次に発熱、だるさ、食欲不振や体重の減少が生じます。
  8. 悪性リンパ腫の治療は10週間1単位の複数の抗がん剤の大量投与が中心。また悪性リンパ腫は放射線がよく効くため、完全寛解率が70%にものぼる例が出ています。

血液とリンパのがん

血液のガン、リンパ組織のガンで亡くなった人は年間1万2258人で、ガン死亡者の約6%を占めます。死亡者の約60%が男性である。これらのがんはお涙ちょうだいの小説などで劇的に描かれることが多いため、不治のガンと思っている人が少なくないが、かなり治りやすくなってきています。血液に含まれる細胞がガン化するのが白血病などの血液ガン。リンパ節などにおこるのがリンパ組織のガンです。

血液のガン

ガンが起きる場所

人のからだのなかには、体重の12分の1から22分の1の血液が循環しています。

体重60kgの人ではビール瓶で7本前後の4.6~5トルになります。この血液は、色濃く沈澱する部分と透明な上澄みの部分に分かれます。濃い部分を「血球成分」、上澄みを「血漿」と呼びます。

血球成分には、赤血球と白血球と血小板などが含まれているが、このなかにガン化した細胞が増えていくのが血液ガンです。

血液ガンは、ガン化した細胞の種類や病気の進みぐあいなどによって「急性非リンパ球性白血病」、「急性リンパ球性自血病」、「慢性骨髄性白血病」、「慢性リンパ性白血病」などに分けています。

赤血球や白血球、リンパ球などの血液細胞は、いずれも骨の中心にある骨髄で作られているのですが、そのおおもとは同じ細胞です。

その共通の細胞が成長とともに、さまざまな役割をもった血液細胞に変身していきます。

血液ガンはその血液細胞の成長過程で、おかしな血液細胞ができ、増殖していく病気です。

どんな人に起きやすいか

白血病は少しずつ増えており、なかでも治りにくい急性白血病(急性リンパ性白血病)が目立っています。

もっとも0~14歳の小児白血病は増えていないのに、60歳以上の白血病が増える傾向にあります。

子どものガンの約半数ほ白血病だが、小児白血病の発生のピークは3~4歳なので、この年齢の子どもをもつお母さんは注意しなければいけません。

年間1200人の子どもが白血病になっていると推定されています。

子どもの血液ガンの種類としては、骨髄性白血病とリンパ性白血病で70%を占めています。

白血病の原田ほまったく不明ですが、南西日本に多い成人T細胞白血病(ATL)にかぎっては、ウィルス(HTLV-1 ) が原因であることが証明されました。人の間ガンでウィルスが原因であることがわかったのはこの白血病が初めてで、世界に大きな衝撃を与えました。ほかの白血病がウィルスと関係しているかどうかは、まだわかっていません。遺伝が関係しているという説もあります。

自覚症状

急性白血病では、ほとんどが原因不明の高い発熱がおこる。口のなかや歯ぐきの腫れや出血、皮下の出血、下血や鼻血なども多く発症します。

脳内出血がおこる例もある。繰り返しおこる風邪のような症状(風邪の症状はこちら)や原因不明の貧血も要注意です。

骨に異常がおこるため、手足や腰に痛みを覚えることがあるが、X線撮影では異常が発見されないことが少なくありません。
子どもの白血病では、発熱や手足の痛みからリウマチ熱と間違えることがあります。

また、くびや顎あごの下などのリンパ節の腫れも出やすいのが特徴です。

慢性骨髄性白血病では、これらに加えて上腹部(脾臓) 腫れに触れて気づくことが多い。この腫れの影響で胃に圧迫感がおこりやすいです。

診断方法

血液ガンが疑われてまずおこなうのは当然ながら血液検査で、白血球の数や種類の割合いなどが調べられる。同時に赤血球や血小板の数も調べます。
また、リンパ球細胞の表面の特性を生化学的に調べる検査法もー般的になった。骨髄の組織を採取する骨髄穿刺もおこなわれる。血液ガンのおおもとがここにあるため、診断はかりでなく治療の効果をみるためにも骨髄穿刺による検査がしばしばおこなわれます。
採取した細胞を染色して、顕微鏡で調べるのである。

こうした検査によって、きわめて緻密な血液細胞の鑑別が可能になり、もっとも効果的な治療方針が選べるようになっています。

治療の成果

治療は、抗ガン剤を用いる化学療法が中心になる。シクロホスファミド、ピンクリスチソ、6MP 、アドリアマイシソなど数多くの化学療法剤が開発されており、それらの複数を組み合せて投与されるのが一般的です。

白血病細胞の増殖の速度は、正常細胞よりも若干遅い。その増殖速度に合せて、それぞれの段階の弱点にもっとも効果的な抗ガン剤を与えていくのです。

このため、いつどの薬をどれだけ与えるかの厳密な治療計画が立てられる。これによって、多くの白血病が治せるようになりました。

これらの抗ガン剤には副作用があり発熱や食欲不振、脱毛などがおこりやすい。貧血もお‘】な多いが、これは輸血によって補います。

また、抗ガン剤の作用で細菌感染に対する免疫能力が低下します。

何らかの感染症をおこすと、防衛力が低下しているため症状が悪化しやすく、初期の治療中は無菌室に隔離することが多くあります。

抗ガン剤による治療のはか、脾臓摘出による生存期間の延長が試みられることもあります。また、急性骨髄性白血病などでは健康着から採取した骨髄を注射する骨髄移植も効果的な治療としておこなわれるようになりました。

ガンは5年生存を治癒のメドとするため「5年生存率」という言葉を用いるのですが、血液ガンではこれに加え、症状が消え骨髄が正常の状態になったときを「完全寛解」と呼んで治療のひとつの目標にしています。

急性非リンパ球性白血病は治しにくく、平均生存期間ほ完全寛解後、1.5~2年です。
急性リソパ性白血病では成績は向上している。特に子どもの白血病でほ、完全寛解率は90%を超え、5年生存率も50~70%に達し、30%以上の子どもが永久治癒するようになりました。

リンパのガン

発症する部位

血球成分と血漿からできている血液は血管網を流れているが、このうち血漿だけは血管網とは別の体液循環網へも連絡しています。

そのもう1つの循環網をリンパ系と呼ぶ。ここを流れている体液は、血漿よりも少し水っぽく「リンパ液」と呼ばれます。

リンパ系には赤血球は入り込めないので透明だが、白血球の一種であるリンパ球は流れている。このリンパ系は、からだの外から侵入してくる細菌や異物を叩きつぶす防衛機能を担っている。その戦いがおこなわれる砦が、リンパ節です。

リンパ組織のガンは、おもにこのリンパ節におこっている。これらリンパ組織におこる悪性腫瘍を総括して「悪性リンパ腫」と呼んでいます。これにはきわめて多くのタイプがあって、その分類などほまだ明確にはされていない。細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病などの種類がある。

どういう人に起こりやすいか

悪性リンパ腫による死亡者は男性が女性の2倍で、男性にきわだっており、50~60歳代に多いです。白血病のように子どもにはほとんどみられません。原因は不明ですが、ハワイに移住した日本人のホジキン病の発生率は国内の日本人よりも高く、死亡率が白人と同水準にあることから、環境に原因があるのではないかといわれています。動物の悪性リンパ腫では病因ウイルスとの因果関係があきらかにされていますが、人間ではまだ証明されていません。

自覚症状

リンパ節におこるがんであるため、そのリンパ節が腫れて触れます。はじめは痛みもありませんが、やがて発熱、だるさ、食欲不振や体重の減少がおこります。進行するにしたがってあちこちに飛び火して、腹部にしこりが触れたり、発疹が出たりします。リンパ節のがんではありますが、約40%はリンパ節以外の部分におこります。特にのどの周囲に多いです。胃や腸におこり、胃潰瘍や胃がんと似た症状をおこしたり、皮膚では皮膚病と間違えることもあります。

診断

どういうタイプの悪性リンパ腫なのか、進行度がどこまでいっているかを見極めることが重要です。それによって治療方針が大きく異なるからです。リンパ管に造影剤を入れて行うX線撮影や、腫瘍に取り込まれやすい放射性同位元素を注射し、集中している部位を発見するシンチグラムなどが行われます。また、腫れている部分の組織を採って調べる生検も行われます。進行度は、ある1つの領域のリンパ節にとどまっているのがⅠ期、2つ以上に広がっているのがⅡ期、横隔膜の両側にまで広がっているのがⅢ期、さらに多くの臓器へ広がっているのがⅣ期です。

ガン治療のポイント

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