動脈硬化は「炎症がずっと続いている状態」

簡単望口ってしまえば、動脈硬化は、血管内皮細胞が傷つけられたのをきっかけに、免疫細胞たちと酸化コレステロールの闘いが繰り広げられることが、動脈硬化を引き起こすとも言えます。
免疫細胞が敵と闘う「炎症」が、結果的に動脈硬化の原因になっているのです。

炎症について補足です「炎症が起きている」とか「炎症が落ち着くまで」とか、炎症という言言葉はふつうに使われていますが、よくよくその意味を考えると、分かるようで分からない言葉ではないでしょうか。

「炎症=腫れや痛み」といった表面に表れる症状のことだと思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。炎症というのは、体が何らかの有害な刺激を受けたときに、それを取り除こうとする防御反応のことです。その際、腫れや痛み、熱、発赤などを伴うのです。

たとえば、ケガをしたときには傷口から細菌などが入ってきてしまうので、それを取り除こうと炎症が起こります。それが、傷口が熱をもったり腫れたり痛んだりする原因です。

また、蚊に刺されると赤く腫れるのも、刺されたときに蚊の唾液が入ってきたことへの免のど疫反応による炎症です。風邪で喉が腫れたり、熱が出たりするのも、ウィルスと免疫細胞の闘いで起こる炎症です。

動脈硬化に話を戻すと、ケガや蚊、あるいは風邪のウイルスなどの「一時的なもの」とは違って、血管には「たえず」血液が流れていますよね。そのため高血圧や高血糖、高コレステロールなどがあると、血管の内皮細胞が傷つけられて、くすぶるような炎症がたえず起きている状態になるのです。

そのため、最近では、「動脈硬化とは血管の慢性的な炎症状態である」と考えられています。動脈硬化のベースには「血管の炎症」があるということです。そのため、「いかに炎症を抑えるか」が大事なのです。