好きなことを続けると脳は元気になる

脳は、好きなことだけをやっていれば、あまり疲労を感じません。それどころか、好きなことをさらに極めるために変化していきます。

脳が変わるというのは、脳神経細胞どうしのネットワークが変化することです。これは、脳の中にいままでなかった回路をつくることを意味しています。
回路が増えれば、情報の行き来がずっと速くなります。ということは、脳神経細胞どうしのネットワークを増やしていけば、脳の働きはどんどんよくなるのです。それには、とにかく外からの刺激を増やしていくことです。

これは難しいことではありません。英語を学ぶのが楽しい人は、左脳がどんどん語学を学びやすいように発達していきます。一方、絵を措くといった画像的なことに関心のある人は、右脳の機能がさらにアップしていきます。

つまり、好きなことを続けていれば、脳自体がそれに合った方向に進歩し、指それを学ぶための環境が脳の中に準えられていくのです。

だからこそ、努力していても、「つらい」とか「いやだ」とは思わなくなっていきます。自分の脳にもっとも合ったものを見つけ、深く勉強することが、無理のない自分の脳の使い方であり、最大に能力を引きだすコツなのです。

やってみたいことをとにかくはじめる

しかし、やっかいなのは、自分の脳が何に向いているか、だれも教えてくれないし、ましてや導いてもくれない、ということです。
私たちは子供のころから学校で、「どんなことに対しても努力しなければいけない」とか、「努力すれば必ず成し遂げられる」と教育されてきました。そして、成し遂げられなかった場合、「それは努力しないで、さぼっていたからだ」と非難されてきました。

しかし、人間には向き不向きがあります。たとえば、有名な画家がすぐれたスポーツ選手になれるわけではないし、また、一流会社の社長だからといって一流の音楽家になれるわけではありません。

つまり、あることに関して仕事ができる人でも、専門外だったり、興味が及ばないことにはまるで能力を発揮しない場合のほうが多いのです。一流と呼ばれる人たちが、その能力を発揮できるのは、ある特定の分野に限られています。彼らは、自分の興味や好きなことだけに、驚異的に努力きる人たちであり、そういう運も持っている人たちなのです。

「才能」とは、ある分野で驚異的な努力ができる能力のことなのかもしれません。特定のものに関心を示す「共振する心」というものは、個人個人違っています。

道に咲く黄色の花をきれいだと感じる人もいれば、何も感じない人もいます。きれいだと感じれば、手に取ってよく観察するでしょう。
一方、花にはまったく関心を示さないのに、花の近くに落ちていた金属片には興味を持つ人もいるかもしれません。花をきれいと感じるか、花の隣に落ちている金属片に興味を注ぐか、この差が「個性」であり、これは脳に組み込まれた遺伝的な要素です。

自分の脳に向いているものを探るには、共振できるものを見つけることです。その際にヒントとなるのが、やる気が起こらないということは、あなたの脳がその方向へ働く気がないということ。マイナス思考は脳を衰えさせるだけです。「自分にはできる」と思えるものに取り組むことが大切です。