バランスのよい食事をとり、健康効果の高い食品を選ぶ努力などとともに、現代人にとって最も大切なのが、規則正しい食事の習慣を確立し、維持することです。忙しい…といいわけをせずに健康のために努力することが必要です。
「時間がない」が口グセになっている人が増えており、会うと「忙しい」「時間がない」という現代人は多いです。
たとえば、最近、若い層を中心に急速に広がっめしているのが朝食抜きの習慣です。「三度の飯」などという言葉が慣用句になっているとおり、食事は朝昼晩の3回とるのが当たり前、かつ健康によいとされています。にもかかわらず、朝食抜きの習慣はじわじわと広がっています。なぜでしょうか。
大きな理由として考えられるのが、前述したとおり、現代人の忙しさです。朝、ゆっくり朝食をとっている時間の余裕がないため、つい抜いてしまうというものです。なぜ余裕がないのかというと、残業などで帰宅が遅いため就寝も遅くなり、朝は、ぎりぎりまで寝ているからというのが大方のところです。ご飯を食べる時間も寝ていたい!となっているのです。
残業のせいで夕食が遅くなったり、場合によっては飲みすぎてしまうこともあるでしょう。当然、翌朝は食欲がわきません。さらには、朝食を意識的に抜いて、ダイエットにつなげようという間違った「確信犯」もいます。
いずれも、現代人のライフスタイルを色濃く反映したものといえます。それだけに、陥りやすく、かつ改善が難しいわけです。
朝食を抜くのは、ガソリンを入れないまま車を走らせるようなものですから、体に大きな負担をかけます。そうなると、体は何とか挽回しょうとし、昼食時にできるだけエネルギー分の多いものをとろうとします。
自然にカロリーの高い油分の多いものを体や脳も欲します。
そこで、ついカツ井の大盛りなどを注文してしまい、腹持ちがよくなって夕食の時間がずれ込むことにもなってしまいます。
こうして、「朝食を抜く→ おなかがすくので昼食を食べすぎる→夕食が遅くなる→翌朝、おなかがすかないので朝食を抜く→ かえつて太る」
という悪循環に陥ることになります。いったんついてしまった習慣は、そう簡単に改められるものではありません。朝食をしっかりとる、夕食は早めにすませるなど、食習慣を規則的にするために、常に努力するように心がけます。食事は、毎日のことですから継続しないと効果が得られません。本気になって食習慣を正すようにしましょう。
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