間違いだらけの睡眠情報 正しい睡眠不足の解消方法

たった10分のうたた寝が心身を爽快にする

睡眠というのは、いったいどのような構造になっているのでしょうか。睡眠は、大別すると2つの様態に分類できます。1つを正睡眠と呼び、もうひとつを逆説睡眠と呼びます。正睡眠は別名をオルソ睡眠といいます。オルソとは英語のオーソドックスの略です。またこれは、徐波睡眠とも呼ばれています。正睡眠は、つぎにあげる4つの段階から構成されています。

1.第1段階=入眠期
限りについてから2~3分間の浅い眠りです。眠気を感じ、うつらうつらしてきて、外的刺激をちょっとでも受けるとハッと気がつく状態です。脈拍は起きているときよりもやや遅くなり、呼吸も低下し、眼球の動きは、大時計の振り子のようにゆっくりと左右に動いています。
2.第2段階=浅眠期
入眠期をすぎたあとの眠りです。これは約10分ほどつづくのが一般的です。この状態にはいると、小さな物音ぐらいでは気がつかず、かすかに寝息を立てるほどになります。
3.第3段階=中等度睡眠期
脳波はゆるやかになり、脈持もいちだんと遅くなり、意識はなくなって、眼球も動きません。外的刺激をあたえても、目が覚めにくい状態です。ふつう20~30分ほどつづきますが、1時間以上におよぶときもあります。
4.第4段階=深眠期
もっとも深い眠りの時期で、脳波は中等度睡眠期よりさらにゆるやかになり、脈拍は1分間に50~60ぐらいに落ちます。もちろん眼球も動かず、身体もほとんど動きません。丸太のように眠っているという状態が、まさにこの時期になります。筋肉もぐったりと弛緩し、声をかけたり、ちょっとつねったくらいでは目を覚ましません。揺り起こしてようやく目が覚めます。時間にして30~50分ぐらいです。睡眠のサイクルの中で、この時期の占める割合がもっとも多くなります。この深眠期は、やがて寝返りなどの身体の動きによって中断され、つぎの状態へと移っていきます。

以上が正睡眠のサイクルです。どんな人でも例外なく、このサイクルにしたがって、徐々に深い眠りへとはいっていきます。

これでわかることは、10分ぐらいのうたた寝は身体にとてもいい、ということです。なぜなら、2~3分の入眠期から10分程度の浅眠期のところで起きれば、目覚めがさわやかで、身体がすっきりするためです。

「あっ、眠ってしまったな」と感じるわずかな睡眠は、寝起きがとてもスムーズなので、目覚めてからしばらくのあいだ、頭脳も肉体もドロンとしているといったことがないのです。

昔の人はよく、「昼寝は1時間にしろ」といったのですが、これも実に理にかなっているということになります。つまり、第1段階から第4段階までの正睡眠のリズムに加えて、これから述べる逆説睡眠までが、ちょうど1時間30分前後で終わるからです。

もし、2時間の昼寝をしたらどうだでしょうか。1回日のサイクルを終えて、2回目の第3投階(中等度睡眠期)にはいったあたりで日を覚ますことになります。これはかなり寝起きのよくない状態ですから、目覚めても身体がだるく、すっきりしません。

60分の昼寝なら、たいていは探眠期の最中に目を覚ますことになります。深い眠りを経験した直後だから、バッと目が覚め、疲労が気持ちよくとれた実感を味わうことができる。もっともこの場合の寝起きは、深く眠ったばかりなので、10分ほどのうたた寝のときのように、すぐにすっきりするというわけにはいきません。起きてから数分間はだるさが残ることは避けられません。

睡眠中でも脳は目覚めている

眠りのサイクルには、正睡眠の第4投階のあとに、時間にして約20分ぐらい、もうひとつまったく変わった形態が続きます。これは、第1段階の入眠期と似ていて、脳の眠りは浅いのに肉体は深く眠っているという、不思議な睡眠形態です。
これを逆説睡眠といいます。なぜ「逆説」なのか。それは、脳波は入眠期と同じで眠りが浅いはずなのに、筋肉は極度に弛緩して、すこしぐらいの外的刺激では目が覚めないほど、深く眠っているからです。

正睡眠(オルソ睡眠)に対して、この逆説睡眠は、パラ睡眠と呼ばれています。

逆説睡眠はまた、レム睡眠とも呼ばれます。というのも、逆説睡眠が正睡眠と区別される最大の特徴が、睡眠中に眼球が、まるで起きているときのようにキョロキョロと動くからです。この眼球の動きを最初に発見したのは、大脳生理学の権威、クレイトマン博士でした。

彼は、ミルクを飲んでから、また眠った赤ん坊をじっと観察しているうちに、そのかわいい眼球がせわしなく動いているのを目にしました。博士は、入眠期に眼球が動くことは知っていましたが、赤ん坊のその動きはまるで違うものだということに気づきました。
まるで、起きているときに、なにかを目で追っているような動きでした。

そこで、こんどは大人の被験者を調査しました。睡眠中に眼球運動がはじまると、すぐに被験者を揺り起こすことにしたのです。この結果、レム睡眠にはいると夢を見ることがわかりました。また、眼球が動くたびに脈搏が増え、呼吸も不規則に乱れることがわかったのです。さて、この逆説睡眠は、必ず毎晩、どんな人にも正睡眠のつぎに訪れます。その後、再び正睡眠へともどっていくのです。

つまり、人は誰でも毎晩、夢を見ているということです。「夢なんかめったに見ないよ」と口にする人もいますが、それは見ていないのではなく、目が覚めたときには忘れてしまっているだけです。
夢を見る。これは、眠りのメカニズムからいうと、大脳が完全には眠っていないということになります。

正睡眠のときには大脳は眠っていますが、逆説睡眠になると、大脳はいくらか目を覚ましていることになります。にもかかわらず、逆説睡眠の最中は身体はほぼ完全に弛緩しており、眠りとしては深いのです。こんなところから、「正睡眠は大脳の眠りで、逆説睡眠は身体の眠りである」と、専門家は表現します。

この一種不思議な睡眠形態は、全睡眠時間の中でどのくらいの割合を占めているのでしょうか。ふつうの人の平均睡眠時間(7~8時間) で計算してみると、1時間半から2時間は逆説睡眠が占めていることになります。

眠りの20%は脳が眠っていない逆説睡眠なのです。

その意味からいうと、バタンキューと寝て、朝までぐっすり眠りっばなしということは、どんな人でもありえないのです。学者の研究によると、この逆説睡眠は人間だけでなく、すべての哺乳動物に見られるものです。とくに、犬や猫は、生まれたてのころは逆説睡眠ばかりです。人間の赤ちゃんでも、生後6ヶ月ぐらいまでは、逆説睡眠が全睡眠の50%を占めているのです。

夢は中断されればどんどん増える

ところで、この逆説睡眠を取り除くと、どうなるのでしょうか?。20年ほど前に、アメリカの学者がこんな実験を行なっています。被験者を暗い部屋に入れて自然に眠らせ、脳波を調べ、レム(逆説睡眠の眼球運動) がはじまるとすぐに揺り起こします。そして、また眠らせ、再びレムがはじまるやいなや、同様の「拷問」を繰り返します。

4~5日つづけてこの実験を行なった結果、大変おもしろいことがわかりました。逆説睡眠は、妨げられれば妨げられるほど、簡単に起こるようになったのです。さらに、3日目、4日目と進むにつれて、逆説睡眠ははっきりとあらわれ、しかも、ふつうに揺り動かした程度では目が覚めないくらい眠りが深くなっていきました。

「まるでモグラたたきゲームをやっているようだ」大学教授は形容形容しました。つまり、逆説睡眠は野に生える雑草と同じようなもので、踏みつければ踏みつけるほどたくましく生えてくるということです。この実験が終わって、被験者がいつもどおり7~8時間眠ると、なんと、逆説睡眠は3時間以上にもおよんだのです。

人間の睡眠にとって、逆説睡眠が必要不可欠なものだということが、この実験によって証明されたのです。

少し似たようもので夢見の多い人間がそれをどの程度覚えているかといったことを調べた実験がありました。その人と仕事で3~4日旅行したさい、ホテルのツインルームにわざと一緒に泊まりました。短時間睡眠人間だから、3時間も眠ればたちどころに疲労は回復します。
明け方には目を覚まし、その人が夢を見はじめるのをじっと待ちかまえていました。彼は、夢を見るとうわごとをいうことが多くなりました。声を出さないときでも、眠っている状態を注視していれば、夢を見ていることはだいたいわかります。

「いまだ」と思うと、私はすぐ彼を揺り起こし、つぎのように聞きました。「君はいま、うわごをいっていたぞ。どんな夢を見ていたのかな?」三晩ほどつづけて、私はそんな試みを繰り返しました。彼はそのつど私の質問に答えてくれたのですが(一晩に数回ということもあったので、3日で計10回ほど)、ムニャムニャと半分ねぼけながらも、いま見ていたのがどんな夢だったのかをちゃんと話せる場合と、話しても要領を得ない場合と、「覚えていないんだ」という場合とがありました。

ただひとつ、興味深かった事実をここにつけ加えておきます。旅行から帰る飛行機の中で、彼は、しかめっ面を私に向けながら、こう口にしました。

間違いだらけの睡眠情報 頭脳・肉体・自律神経を休息させる睡眠

こうすれば頭脳の活動はグンと高まる

人間が活動するためには、大脳と自律神経系に休養をあたえておかなければなりません。この休養が、睡眠です。大脳が疲労すると、ガンマハイドロオキシ酪酸という有害物質がたまり、これを脳から取り除くためには、睡眠をとる以外に方法がありません。

では、肉体の疲労はどうでしょうか。1日中身体を動かしていると、筋肉に乳酸が蓄積します。しかし、この乳酸は、筋肉に休息がもたらされると炭酸ガスと水に分解されます。つまり、肉体の疲労は、ただ横になって休むだけで十分に回復するということです。

ここで、大脳の構造についてです。

大脳には3つの皮質があります。まず1つは、人類の進化の過程においてもっとも古くからある旧皮質。これは人間の本能を司るところで、性欲や食欲など、本能的欲望はここから発生します。
2つ目は、古皮質です。
これは旧皮質のすぐあとに生まれたもので、旧皮質で発生した本能的欲望に方向づけをしたり、ブレーキをかけたりする働きをしています。
そして3つ目が、新皮質である。ここは、知性と人格の中枢。
ここには前頭葉、側頭葉、腹頭葉、頭頂葉などがある。前頭葉は別名を「人格の座」と呼ばれます。
ここには、人間を社会的生物として制御する神経があります。そして、側頭葉は言語の中枢ともいうべきものです。

それでは、われわれの睡眠と覚醒を司るのはどこでしょうか?それは、いまあげた3つの皮質の下にある脳幹で。ここには無数の神経が網の目のように張りめぐらされており、網様体と呼ばれています。この網様体の活動が活発になると、大脳の活動はグンと高まります。
逆に、活動がゆるやかになれば、大脳も休止状態になります。つまり、網様体は人間の覚醒センターであると同時に、睡眠センターの役割も果たしているのです。

いいかえれば、筋肉や皮膚の感覚、目、耳、鼻、内臓などからの信号がぐっと少なくなり、大脳皮質と網様体が刺激されなくなるから、人間は眠くなるのです。このことは、私たちの日常生活が、いくらでも証明しています。

たとえば、眠るとき、ほとんどの人が部屋を暗くし、身体を横にします。こうすると、網様体への刺激が少なくなるからです。また、退屈きわまりない単純作業をしているときや、おもしろくもない話を聞いているときに睡魔に襲われるのも、同じ理由からです。

脳のトレーニング「脳のための睡眠時間は6時間以上」は短深眠法とは逆のことを言っていますが、このあたりの情報が現在、一般に浸透している情報でしょう。

炭水化物は頭脳・肉体の休息に絶対欠かせない

ところで、大脳は、どのような栄養素を必要としているのでしょうか。まず欠かせないのが酸素です。呼吸によってとり入れられる酸素こそ、大脳にとって、もっとも重要な活動源です。

たとえば、10歳ぐらいまでの児童の場合、体内に送り込まれる酸素の半分が大脳で消費されます。それが成人になると、20~25%に減ります。したがって、汚れた空気を吸ったときなどにいちばん被害を受けるのは大脳なのです。つまり、最悪のケースが、一酸化炭素中毒です。

つぎに大脳が必要とする栄養は、良質の蛋白質です。とくに、海草類などに多く含まれているグルタミン酸が重要です。これが大脳に豊富に送り込まれることで、人間に必要な興奮作用と抑制作用がともに活発になります。

つまり、いま説明した大脳の旧皮質(本能を司る)と古皮質(本能の抑制を司る)の両方を活発に機能させるのです。グルタミン酸は脳内でガンマアミノ酪酸とガンマハイドロオキシ酪酸に分解され、前者は旧皮質の、後者は古皮質の働きをうながすのですが、このガンマアミノ酪酸は炭水化物の助けを借りないと生まれません。
つまり、グルタミン酸は、炭水化物の補助がないと一本立ちできない、ということになります。そこで、ひとつ問題が出てきます。大脳が炭水化物を必要とするように、筋肉もやはりそれを欲するのです。とすると、一方が炭水化物を消費しすぎると、他方は活動が停滞して迷惑をこうむることになってしまいます。

これは酸素についてもいえます。私たちの身体は、首を境界線として、上と下とで酸素と炭水化物の奪い合いをしています。よく、スポーツをやりすぎると頭が空っぽになるといわれるが、これはある意味正しいのです。
適度の運動であれば、炭水化物は全身にくまなくまわりますが、ふつうの人より激しい筋肉運動をすると、炭水化物はほとんど首から下のほうにとられてしまい、大脳は栄養不足になります。この炭水化物を体内にとり入れるには、胚芽のついた玄米を食べるのが一番いいでしょう。
玄米を主にした食生活をしていれば、炭水化物が不足をきたすことはないからです。

眠りは副交感神経に支配されている

当たり前ですが、心臓や胃などの諸器官は、眠っているあいだでも、きちんと機能しています。このように、意識の圏外で身体諸器官の活動をうまく調節している神経組織を自律神経といいます。この自律神経には2つの顔があります。

1つは交感神経といい、もう1つを副交感神経という。「顔」というくらいなので、この2つは同時にあらわれることはありません。

では、交感神経の働きが活発になるとどうなるのでしょうか。まず、瞳孔が広がり、心臓の動きは力強くなります。気管支が太くなり、腎臓の尿の量が増え、血圧が上がります。汗腺もよく働くから汗をかきます。つまり、交感神経というのは、われわれが昼間起きて活動しているときの顔です。

これに村して、副交感神経というのは、完全に夜の顔です。これが活発になると、瞳孔は縮まり、心臓の鼓動はゆるやかになり、気管支は収縮し、汗腺もすぼまって発汗が抑制されます。しかし、自律神経の活動の中でも、胃腸の働きだけはすこし変わっています。というのも、交感神経が興奮すると胃壁の平滑筋は弛緩状態になり、逆に副交感神経が興奮すると、胃壁の平滑筋が収縮運動をはじめるからです。つまり、胃腸の働きというのは他の器官と異なって、昼間よりも夜のほうがより活発になるからです。

たとえば、寝る前に食べたり飲んだりして、満腹の状態でベッドにもぐりこんでも、朝になると、すっかりおなかがすいて、食卓に飛びつくことがあります。これは、眠っているあいだでも、胃腸がひじょうに活発に働いている証拠です。

不眠の原因のひとつに副交感神経優位、いわゆるリラックスモードにうまく切り替わらないケースがあります。これは、寝る前にたくさん、食べたり、飲んだり、寝る間際までPCで仕事をしているような人に多いタイプです。リラックスモードに上手に移行するためには、静かなオルゴールなど音楽などを聞くのが推奨されていますが、理にかなっているということです。
快眠のための音楽 (オルゴールCD)

間違いだらけの睡眠情報 第一線で活躍する人ほど睡眠時間は短い

すぐに飛び起きる生活習慣が身に付いている人も

世の中には、短い睡眠時間で人の3倍も4倍も仕事をこなしている人がたくさんいます。とくに、ビジネスの第一線で活躍している経営者や管理者ともなると、3時間ぐらいの睡眠できびきびと働いている人が数え切れないほどたくさんいらっしゃいます。

8時間睡眠を守らなければ病気になるのではないか?と信じている人が見れば、信じられないかもしれません。しかし、短時間の睡眠で暮らしている人ほど、顔色がよく、1日15時間以上、働きつづけてもケロリとし、健康そのものなのには驚かされるばかりです。

西武グループの総帥としてよく知られている堤義明氏は、睡眠について、「夢なんか見てちゃダメですよ」と断言しています。10万人というマンモス企業のリーダーとして分きざみのスケジュールに追われているこの人の、独特の睡眠哲学に耳を傾けてみましょう。

「私は、睡眠というのは量じゃなく質だと思っていますから、少なく寝て熟睡することをいつも心がけている。少なく寝るというのは、あっ、もう12時だからベッドにはいるというのではなく、1時でも2時でも、眠くなって居眠りが出てくるまで起きていて、それでバタンと寝ちゃうというやり方だ。こうすれば、夢なんか見ない」

堤氏によれば、「いつも夢を見る人はどこか健康状態が悪い。こういう人は、心の中にいろいろな雑念があり、そのせいで夢を見る。「だから私は、極力、夢を見ないようにしている。眠くてしかたがないギリギリまで起きていて、バタンキューと寝てしまう。ときどき、うとうとして夢を見はじめたりするけど、こんなときは朝の4時でもバッと起きる。とにかく、睡眠時間は、短ければ短いほどいい。そうすれば熟睡できる」

堤氏の平均睡眠時間はかなり短いのです。1日3時間ぐらいしか眠らないことも多いのです。そのかわり、昼間の活動時間の合間の、たとえば移動の車中などではうまく居眠りしているというのです。居眠りといえば、この堤さんにかぎらず、財界人の多くが居眠りの名人のようです。

その代表は、現在も国会に出ている政治家です。「私は、夜、ベッドで寝ているのはほんの数時間です。しかし、昼間は、新幹線だろぅが飛行機の中だろうが、必ず寝ることにしていますね。事務所にいるときでも、昼食のあとは1時間ほど昼寝しているんです」大正生まれの政治家の心身壮健の秘密は、こんなところにあるのかもしれません。

昼間、眠気が襲ってきたら、その政治家は貧乏ゆすりをして睡魔を撃退するのだそうです。聞けば、食事は3分以内、トイレは1分以内だそうです。「食事ぐらいゆっくりとりなさいよ」と私がいうと、「いや、時間がもったいない」と答えたのには苦笑させられてしまいました。ここに登場を願った方々は、いずれも、身体の生理リズムが、長年のあいだに最良の睡眠時間を選んでいるのです。だからこそ、睡眠不足を訴えることがないのでしょう。これは、頭脳とはまったくべつの働きです。

短時間睡眠で2倍の時間を生きる

睡眠時間が3~4時間という短時間睡眠は、やる気さえあれば、今日からでもすぐに可能です。気力さえ備わっていれば、べつにむずかしいことではありません。そして、増えた時間をフルに活用して、あなたの人生をより充実した多面的なものにすることも可能です。

それこそ、短時間睡眠ならではの意義といえるでしょう。このことを明確にしておかないと、いくら睡眠時間を短くしようと決意したところで、「待てよ、いったいなんのためにこんなことをしようとしているのだろうか? 」という疑問に襲われて、ハタと考え込んでしまったりするからです。

短時間睡眠が目的なのではない。要は、それによって、なにが得られるかでです。つまり、あなたは、短時間睡眠に切り換えることによって、どのようなものを得ることができるのでしょうか?

時間

もし、あなたがいま30歳だとしたら、これまでに睡眠に費やした時間は約7年の計算になります。今日から3時間睡眠を実践するとしたら、70歳まで生きるとして、これからの40年は約5年分の睡眠量です。実質活動時間は、35年にもなるのです。

これが8時間睡眠をとっている人となると、実質活動時間は27年しかありません。なんと、両者のあいだには8年もの開きが出てきてしまいます。

この8年をなににつかうかそれは、あなたの心構えひとつにかかっているということです。ビジネスの成功者となるために、情報収集につかってもいいし、人脈を広げるために、パーティに顔を出すのもいいでしょう。あるいは、いずれ独立するためにサイドビジネスをはじめてもいいし、老後に備えて手に職をつけるのもいいでしょう。
すべて、現在の時間をつぶすことなく実行できるのです。

集中力

短時間睡眠によって、ほんとうの熟睡が可能になれば、頭脳の働きはいきいきしてきます。想像力、集中力、記憶力がめざましくアップするが、なかでも強調しておきたいのが集中力です。たとえば、車のA級ライセンスと、小型船舶の操縦士の免許をとり、催眠術もマスターしたが、車と船は試験の前日に集中的に勉強しただけで一発で取得したし、催眠術の勉強はふつう1年半かかるところを、わずか5日でマスターできるでしょう。

これは、まさに3時間睡眠のおかげ以外のなにものでもありませんでした。7時間も8入時間も寝ていたら、催眠術をマスターするのに相当時間がかかっていたはずです。A級ライセンスも小型船舶操縦士免許も、とても1日では取れなかったはずです。

若さを保てる肉体

「眠りすぎる人は頭がボケてくる」と、紹介しましたが、眠りすぎによるデメリットは、頭だけでなく身体にもおよんできます。たとえば、たっぷり睡眠をとって身体の細胞を休ませすぎるのは、老化につながるのです。
また、いつも8時間、9時間眠っていると、体内に余分の脂肪が蓄積され、これが動脈硬化などを招く原因となるでしょう。さらに、長時間、身体を横たえることによって身体を圧迫し、血行を悪くするのである。アメリカのあるデータによると、過眠型の人の死亡率は、7時間かそれ以下の睡眠の人にくらべて4四倍も高いのだそうです。細胞の活動、新陳代謝こそ肉体の若さを保つ秘訣であることは言うまでもありません。細胞を休ませすぎないように活動させるには、短時間睡眠が一番です。

精神安定

人間は過分エネルギー(エネルギーのとりすぎ)によって、精神が不安定になることがあります。睡眠時間が多くなればなるほど、エネルギー過剰になって、昼間の時間でそれを十二分に消費できないまま、また眠りにつくという悪循環が起こってしまうのです。そこで、短時間睡眠に切り換えて活動時間を延長すれば、エネルギーの消費がうまくバランスを保つことができ、精神の安定にもつながるのです。

胃腸などの内臓の若返り

短時間睡眠は、必然的に食事の内容や食事量を変えることになります。それによって、胃腸や他の内臓をリフレッシュさせることが可能です。これまでのように胃腸に負担をかけることなく、本来の機能にあった自然状態に移行するため、内臓は若返ってくるのです。

時間の「ドケチ」に徹して無駄を切り捨てる

ところで、短時間睡眠が一種の「行」であることは間違いありません。毎日7~8時間も眠っていた人が、そのリズムを変えて睡眠時間を半分以下に減らすのだから、地獄の苦しみと感じる人がいてもそれが普通でしょう。
では、この「行」を成功させるには、どのような環境づくりをすればいいのでしょうか。おすすめは有言実行です。つまり、家族や友人、知人、会社の同僚や上役、部下などの誰でもいいから、「私は今夜から、睡眠時間を3時間にする」と決意表明してみることです。これは、きわめて有効な方法です。他人に公言することで、「いった以上は3日坊主にならないようにつづけるしかない」と、一歩も後には引けない立場に自分を追い込んでしまうからです。

スタート時において大切なことは、翌日から1週間あるいは10日後までの計画表をつくっておくことです。20時間は起きているのだから、行動目標はいくらでも考えられるでしょう。時間に不足はないのです。当面の目標について、できるだけ細かな計画表をつくり、それにしたがって行動すべく自分を追い込んでいくようにします。こうして自己規制しなければ、どうしても途中で挫折してしまうでしょう。

そこで、計画表をつくるうえで心がけるべきことを1つあげておきます。それは、時間をケチることです。

目が覚めたら、さっと行動を起こす。計画表にしたがって、つぎの行動に一直線に進んでいくことです。無駄な時間は思いきって切り捨ててしまいます。人間にとって、つねに緊張感をもって生きていくことは、ひじょうに有意義なものです。細胞の活動が活発になるから身体にいいし、頭もよくまわるようになります。「そんなにしょっちゅう張りつめていては、気疲れしてしまうのでは?」と、心配する人がいるかもしれないが、気にすることはないでしょう。

気疲れとはつまり、脳と神経の疲れですが、それは熟睡さえすれば、たちどころに回復します。人間というものは本来、怠け者にできていて、どんなに緊張感をみなぎらせていても、1日24時間のうち、どこかで気を抜いているものです。つまり、上手に「緊張」と「弛媛」のバランスをとっています。だからこそ、「さあ、やるぞ」という緊張感をもってものごとに集中してちょうどいいバランスになるのです。

間違いだらけの睡眠情報 誤った睡眠情報が疲れた体をさらに疲れさせている

睡眠は8時間とらないとNGは間違い

  • 睡眠不足で集中できない!
  • しっかり寝ていないので今日はアイデアが出ない!

睡眠は、7~8時間寝ないとダメでそれ以下だと忙しいと自慢話のようにストレスでいっぱい…という話をしているビジネスマンや学生さんんたちがいます。

こうした「常識」が世間にはまかり通っていて、誰もが信じているようですが、事実はまったく違うのです。というのも、3日間まったく眠らずにいても、そのあとで10時間眠れば、以前となんら変わりのない状態にもどることが臨床実験によって実証されているからです。よく寝だめはできないから~という情報も目にしますが、正式な実験で明かにされています。

また、1日3時間しか眠らない人の脳波をべたところ、睡眠の質は、入時間眠っている人とほとんど差がないこともわかっています。

つまり、睡眠時間が短いからといって、能力が低下することなどありませんし、疲労が回復しないということもないのです。

もしあるとすれば、寝不足だと思う不快感や、もっと眠りたいという不満感が残ることです。
いいかえれば、誤った常識にまどわされて、不調の原警すべて「睡眠不足」のせいにしているのです。

7~8時間も眠っている人は惰眠をむさぼっているのです。理由は明らかです。熟睡できないから、長時間眠らなければならなくなるということです。深い眠りが得られれば、人間は9~10時間も寝ていられるはずがないのです。
人間の睡眠というのはよくしたもので、眠りの質がよければ量は必要ではなく、逆に多量の眠りを求めるのは、質の悪さを補おうとするからです。

よく毎日排便があってもスッキリしないのなら便秘体質である!と言われるように睡眠も同じように質が重要だということです。
質のいい睡眠は、浅い眠りと深い眠りの両方が必要

惰眠型人間は熟睡できない

眠りを公式化すると「睡眠時間×睡眠の深さ=睡眠量」になります。
この公式からもおわかるように、眠りの深さが足りなければ、どうしても長い時間眠らなければならないのです。

たとえば、あなたは、つぎのような経験をしたことがあるはずです。ゴルフやテニスでくたくたに疲れてしまい、そのうえ寝る時間も遅くなってしまったのに、翌朝はいつもより早く目が覚め、爽快な気分で起きることができた。また、夜遅くまで酒を飲んですっかり酔ってしまい、いつしか寝入ってしまったが、目が覚めてみると意外にすっきりしていた。これでわかることは、疲労の度合いが大きければ眠りも深くなり、そのため短時間の睡眠でも快い目覚めが得られるということです。

このような眠りが本来は、もっとも自然な眠りだと解釈できるのです。眠っているあいだ、頭脳も肉体も実にリラックスしているからです。そもそも、人間の睡眠に関しては、今日の大脳生理学でも解明されていないことが多数あります。

ただ、8時間もの睡眠をとる必要がないことだけは解明されています。

大脳の活動には、グルタミン酸を分解したガンマアミノ酸酪酸が不可欠です。これは、大脳の働きにつれてガンマハイドロオキシ酪酸とアンモニアに分解されます。このガンマハイドロオキシ酪酸が脳にたまると、人間は疲労を覚えます。

これを取り除くには、睡眠をとるしか方法はありません。だから、大脳の疲れをとるためには、眠りこそ唯一不可欠なのです。しかし、このガンマハイドロオキシ酪酸を脳から除去するために、8時間も眠る必要はないということが、近年、実験によって証明されました。

それでは、深い眠りを得るにはどうしたらいいのでしょうか?単純明快にいえば、なるべく眠らないようにすればいいのです。そして、深い眠りを得るべく短時間睡眠のリズムに変えることです。

そうしたリズムをつくらずに、いつも惰眠をむさぼっていては、夜、寝床にはいっても、深い眠りを得ることはできません。朝、目を覚まし、時計を見る。まだ時間の余裕がある。寝たのは、たしか前夜12時前後。いま起きたのでは7時間も眠っていない。もう1時間、いや、あと2時間は眠らないと、この眠気はとれそうにありません。

よし、眠ろう。こうして、毎日、惰眠が繰り返される。目覚めても、不満感でいっぱいになります「しかたないんだ。8時間眠らなければ、頭がボーッとしてしまうんだから」と、平然というかもしれない。しかし、頭脳も肉体もシャープな状態になるもっともいい方法は、眠くてもバッと起きて、その夜からの眠りを「質の眠り」に変えることです。

眠りすぎると逆に頭も休も鈍化する

ところで、身体の不調を訴えると、ほとんどの医者がこういうでしょう。
「十分な睡眠をとりなさい」では、十分な睡眠 とはいったいどういった睡眠を言うのでしょうか?これは、ただ長時間眠ることではないはずです。「人間は休む時間が長ければ長いほど、疲労を回復することができない」と言う人もいるぐらいです。

「そんなバカな?!」と…これは事実なのです。人間の頭脳は、長時間休めば休むほど不活性状態になり、運動神経も低下し、人間が持つあらゆる能力が鈍化してしまうのです。これにともなって精神もいつしか弛緩し、「気力」「勇気」をなくしてしまいます。

たとえば、あなたはこれまでに、骨折の経験はあるでしょうか?骨折すればギプスをはめ、その箇所をずっと固定しておかなければなりません。治ったあとギプスをはずすと、関節がまったく曲がりません。関節がスムーズに曲がるようになるまでには約2週間のリハビリテーションが必要で、1ヶ月もギプスをしていると、以前とまったく同じ状態に回復するには約1年もの時間が必要となります。

つまり、肉体の1ヶ所を固定して休ませすぎると、その箇所は運動機能を忘れてしまい、神経も筋肉も弛緩してしまうのです。これは、睡眠にもあてはまります。つまり、眠りすぎることによって頭脳や肉体が鈍化し、活動能力がどんどん減退してしまうのです。

つまり、受験生が長い睡眠をとるのは大いに考えものなのです。いい大学へはいれるかどうかといういちばん大事な時期に、身体はだるく、頭は働かず、生あくびばかり出て勉強に身がはいらないのでは、まったく救いようがないのです。こうした症状は、ほとんどがムダな眠りすぎによって生じる。「人間には、個人差があって、人それぞれ生理リズムが違う。だから、7~8時間以上は眠らないと気がすまないという人は、体質上、しかたない」という専門家もいますが、これは誤りです。こうした専門家は短く深く眠る方法を知らないのです。

短深眠は丈夫な体をつくる

糖尿病の人が病院で「しっかり睡眠をとるように」と指導されて毎日10時間も寝ていました。その結果はどうなったでしょうか。快方に向かうどころか、病気はますます悪くなってしまいました。10時間も睡眠をとったために、糖尿の症状に拍車がかかったのです。その後、睡眠時間を半分にしたら元気になりました。

眠時間が短くなったことで交感神経の働きが活発になり、ホルモンの分泌がよくなって、新陳代謝を増進させた結果です。9時間も10時間も睡眠をとっている人は、思いきって睡眠時間を半分にしてみることをおすすめします。もちろん、病気にかかっている人が極端な睡眠不足になることは避けなければならないが、それよりも、長時間の睡眠をとるほうが、病気の回復には悪いのです。

睡眠時間が多くなると、呼吸が浅くなり、体内の酸素が不足するようになります。こうなると、頭脳の働きが鈍くなり、筋肉は弛緩し、全身がだるくなります。必然的に、血液の循環が悪くなるということです。

たった数分で脳と体をリフレッシュする「分散睡眠」の実力

一般的には、人間は眠ることによって休息し、疲労をとります。そのため、毎日必ず一定量の睡眠時間をとらなければならないと、ほとんどの人が思い込んでいます。しかし、睡眠というものは、連続的に長時間とる必要はないのです。

ほとんどの人が仕事中や勉強中に、あるいは電車の中などで、ふと、うたた寝をしてしまった経験があるはずです。わずか5分でも、10分でも、目が覚めると頭がひじょうにすっきりしていることを体験したことがあるはずです。
こうした仮眠でも、頭脳や肉体の疲れが意外によくとれるのです。これが10~20分ですっきりするのですが、30分以上寝てしまうと体はだるくなり何をする気にもなりません。
もっとも、これは、惰眠を好む人には通用しません。
毎日の睡眠時間が少なく、仕事や勉強に寸暇を惜しんで没頭している人にこそ、仮眠は大きなプラスに働きます。
慣れてしまえばたとえ5分間の仮眠でも、それが心身をグンと楽にさせるのです。

たとえ、不眠症でも「マイクロスリープ」で脳は必ず休息している

人間というのは、眠らないと死ぬということはありえないのです。眠らなくても人間は健康でいられるのです。つまり、不眠で悩むことはまったくないのです。なぜなら、人間の大脳は疲労するとガンマハイドロオキシ酪酸がたまってきて、どうしても覚醒のスイッチが切れてしまうようにできているからです。そして脳は活動していると、必ずこのガンマハイドロオキシ酪酸が自然に蓄積します。

これはちょうど、水が高いところから低いところへ流れるように、覚醒という意識水準の高いところから、睡眠という意識水準のもっとも低いところへと下降するのと同じ仕組みです。したがって、不眠症で苦しむのは、まったく不要な悩みだということがわかります。

眠らないと死ぬかもしれない、などと心配しなくてもいい理由の2つ目は、戦争中のスパイの拷問でもっとも残酷だったのは、眠らせないということでした。しかし、眠らせまいとして種々の刺激をいくら加えても、人はどこかで必ずこのマイクロスリープを何回も繰り返して、結局、すこしでも眠ろうとしているのです。したがって、不眠などというものは恐れるに足らずなのです。それより、眠りすぎるとかえって俊敏性を失い、頭の働きを悪くしてしまうのです。そして、そのほうを恐れるべきなのです。

食べれば食べるほど内臓が疲れ、その疲労を回復するために身体を休める睡眠が必要となるのです。ちなみに、これまでのデータから見ると、食事1食分は3時間の睡眠に匹敵します。

通常、1日に3食とるわけですから、3食×3時間= 9時間で、やはり8~9時間ぐらいの睡眠が必要になってしまうのです。そのことからいえば、「短く深い眠りを得るには少食」という1つの公式が生まれてくるのです。
現代人は、体を動かさないにもかかわらず食べ過ぎの傾向です。粗食を推奨している人たちの本来の考え方が見えてきたようにも思います。
飽食の時代だからこその「栄養失調」は深いなぁ~とつくづく感じます。

現代人はストレスをどうやって解消すべきか?結局、食べるという行為でストレスを解消しているのは脳だけで、体は逆にストレスとなっているということになるのかもしれません。小食や粗食をつきつめていくと人類の幸せにたどりつくのかもしれません。やや宗教的なオチになってしまいましたが、本来の人のあるべき姿や生き方に通じるのかもしれません。
これまでの常識や文化を見直す時期にきているのでしょうか?

すべての病気は5つに分類できる

生姜の効能について18項目あることを紹介しました。

現時点までに科学的に明らかにされている以外にも、生姜は「百邪(万病)を防ぎ、百邪を治す力」を持っています。

西洋医学的病名は何千も何万も存在する。何か新しく発見されれば、それと一緒に病名が増えるからです。たとえば肺炎には、それを起こす病原体の種類により、細菌性肺炎、ウィルス性肺炎、真菌(カビ)性肺炎などと分類されます。
細菌性肺炎も細菌の種類により、肺炎球菌性、緑膿菌性、黄色ブドウ球菌性といくつもに分類されます。いちいちそのように分類し、「病名」をつけ、必死で抑えようとするのが西洋医学の「治療」です。それぞれの病気を治すためにと、それぞれに対応する新しい薬が作り出されています。

これは、終わらないイタチごつこを繰り広げているようなものです。しかし、生姜はそれらを超越して、それこそ万病に効果を発揮します。「病理学」では病気を大まかに次の5つに分類しています。

  1. 炎症
  2. 腫瘍
  3. 循環障害
  4. 免疫異常
  5. 変性(退行)性疾患

この5つに、ほとんどすべての病気が含まれます。では、具体的に5つのそれぞれの症状に対して生姜がどのように効果的なのでしょう。

炎症に効く生姜の効能

炎症は肺炎、胆のう炎、肝炎など、「炎」がつく病気の稔称です。打撲、熱などの物理的因子、酸、アルカリなどの化学的因子、細菌やウィルス、真菌などの病原体のほか、体内の免疫異常(自己免疫)などで起こりますが、大半の原因が細菌など、病原体の発生によります。

特徴的な症状は、発熱、痛み(疼痛)、発赤(皮ふや粘膜の一部が充血して赤くなること)、腫脹(体の組織体や器官の一部が腫れあがること) です。

バイ菌というのは、ドブ川、肥だめ、ゴミためなど、汚いところにしか存在せず、小川のせせらぎや南海のコバルトブルーの海の中にはほとんど存在しません。

ということは、バイ菌は地球上の不要のもの、余ったもの、死んだものを分解燃焼して、土に戻すはたらきをしているということです。

体内にバイ菌が入り、肺炎、気管支炎、胆のう炎を起こすのは、「自分自身の体内(血液内) が汚れている」ということにほかならないのです。

だから体温を上げ、発汗や大小便の排せつを促し、血液を浄化する生姜は炎症疾患に効くのです。

風邪や気管支炎のとき生姜紅茶や生姜湯を飲んで発汗すると、スーツと症状( のどの痛み、セキ、頭痛など)が改善していくことが多いのはそのためです。

「腫瘍」に生姜が効くのは

腫瘍には良性と悪性がある。良性腫瘍はイボ、ポリープ、ホクロの類。「腫れ物」ではあるのですが、転移をしたり、近接の臓器に害を及ぼしません。

しかし、悪性腫瘍は、がんや肉腫など、転移をし、近隣の臓器に浸潤してさまざまな障害を起こします。

日本人の死亡原因第1位ががんです。手術で切除しても、放射線で焼いても、薬で毒殺しても、なお再発や転移をくり返すとても治療が難しい腫瘍です。

過食や栄養過剰により、元来は人体に存在しない新生物が作られてしまったのです。
いま、西洋医学のがんに対する治療方法としては、がん腫の周囲に張り巡らされ、がん腫に栄養を送り込んでいる毛細血管の新生を妨げて栄養供給をストップさせようとする「兵糧攻め」の治療法です。
がんの予防や改善には、1食を生姜紅茶にして、1日の食事の全体量を減らす、生姜紅茶で体温を上げて、体内の余剰物、老廃物を燃焼・処理することが必要です。

「循環障害」に生妻が効くのは

循環する液体(血液、リンパ液) の中に浮いている60兆個もの細胞が栄養、水、酸素などの必要物を取り込み、炭酸ガスなどの老廃物を排せつして生命を維持しています。
血液は、胃腸から吸収された栄養素や水、骨髄でつくられた赤血球、白血球、内分泌臓器で産生されたホルモン、肺から取り入れられた酸素をかかえ込み、全身の細胞に送り届ける。そして今度は細胞の生活代謝によって生み出された老廃物を受け取り、腎臓や肺から、尿や呼気として排せつしています。

血液のほかにもリンパ液、細胞間質液、細胞内液として水分は体内に存在しており、これらの水分は絶えずスムーズに流れて、体内の新陳代謝がなされなければいけません。

しかし、水分の循環に障害が起こると、いろいろな病気が生じます。それがむくみ、高血圧、うっ血、出血、梗塞です。

体内の水分の滞りがこうしたさまざまな症状が起こるのです。
このような水分の滞りを改善する生姜は循環障害に効果があるのは言うまでもありません。

「免疫の異常」に生妻が効くのは

免疫とは文字通り「疫=病気を免れる反応」です。皮ふや胃腸、肺、気管支などはそれぞれ、外界からの物理的、化学的、生物的刺激を遮断します。
よって、強酸性の胃液で細菌や有害物を無毒化したり、肺のせん毛が不要物をタンとして排せつするなども広く免疫反応といえます。

う一方、狭義には、血液中の好中球による殺菌や、リンパ球が抗体を産生して抗原(菌、花粉、ホコリなど) へ加える攻撃、NK細胞のがん細胞への攻撃など、白血球を中心とするさまざまな抗病力を「免疫」といいます。(好中球、リンパ球、NK細胞もすべて白血球の一種)。

少し専門的になりますが、ふつう、抗原が体内に侵入してくると、リンパ球が抗体という「免疫グロブリン」をつくり出し、抗原と結びつくはたらき(抗原抗体反応)をして、抗原を抹消します。

一方、抗原抗体複合物がマスト細胞を刺激して、「ヒスタミン」を遊離させ、気管支を収縮させたり、血管壁の透過性を増加してジンマシンや湿疹を起こす現象が「アレルギー」です。

また、自分自身の体の一部をリンパ球が異物(敵) と見なし、その体の組織に対して抗体をつくつて攻撃し、破壊してしまうのが「自己免疫」病です。

止血作用を担っている血小板、大腸の細胞、だ液腺や涙腺の細胞、皮ふの細胞、甲状腺の細胞などに対して抗体をつくつて攻撃すると、血小板減少性紫斑病、潰瘍性大腸炎、シューグレン病、強皮症、橋本病(甲状腺機能低下症) などが起きてくる。アレルギー反応も自己免疫反応も、たしかに「異常な免疫反応」です。

しかし、人間の体というのは常に「健康になろう」「長生きしよう」とする反応=自然良能(自然治癒力)がはたらいているのです。

よって、自然医学的には、体内の老廃物や水分を、タンや発疹として出そうとしているのが「アレルギー」であり、誤った食物(過食、肉食過剰など) によってつくられた不健康な細胞を抹殺しようとするのが「自己免疫疾患」であると考えます。

人間の歯の形に合う穀類中心の自然の食物を摂り、健康な細胞をつくり上げれば、こうした「異常」反応は起こりません。生姜には免疫を高める作用があり、アレルギー症状にも効果を発揮するのです。

「変性(退行)性疾患」に生姜が効くのは

変性性疾患とは新陳代謝が妨げられ、細胞や組織内に正常量を超えた大量の物質が沈着したり、ふつうの状態では存在しない異常な物質が存在することをいいます。
沈着する物質の種類により、タンパク質変性、脂肪変性(脂肪肝が代表)、石灰変性、結晶体変性(腎臓結石、尿管結石、ぼうこう結石、胆石など)があります。

変性性疾患はひと言でいえば、体内の老廃物、余剰物が排せつできない状態の病気です。さらにいえば、体温の低下(冷え)により、排せつが悪くなっているのです。

この考え方であれば「肥満」こそ、変性性疾患の最たるものであるといえよう。生姜は体温を上げ、発汗、利尿、排便を促すのdすから、変性性疾患の予防・改善の大きな力になるということです。

このようにほとんどすべての病気が含まれる5つの病理学的分類をみても、それぞれに、生姜が大きな効能を発揮します。

こんな実験もあります。マウスに人間の大腸がんの細胞を植えつけ、生姜の辛味成分である「ジンゲロンを与えた群」と「与えなかった群」を追跡調査。その結果、「ジンゲロン」を与えなかったマウスには平均13 個の腫瘍が見られたのですが、与えたマウスには平均4個しかありませんでした。生姜エキス=ジンンゲロン」が白血球の免疫力を強化し、抗酸化作用を発揮して、がん細胞の増殖を食い止めたものだと考えられます。

生姜で治す18の症状

実際に生姜についてこれまでの研究で確立された効能です。代表的な18の症状です。

  1. 体を温める作用
    副腎髄質を刺激して、アドレナリンの分泌を促し、血液循環をよくして体を温める。
  2. 免疫力を高める作用
    好中球(白血球)の数を増し、そのはたらきを促進させて免疫力を増強させる。
  3. 発汗、去痰(タンを取り除く)作用
    血管を拡張して血行をよくする上に、体内のさまざまな管や腺組織を刺激して発汗や去痰作用を発揮する。
  4. 鎮咳作用
    去痰を促し、また脳の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める。
  5. 解熱作用
    生姜にはアスピリン(解熱・鎮痛薬)の80% 程度の解熱効果がある。生姜の薬効成分が「プロスタグランディン」(体の機能をいろいろな場所でコントロールしているホルモン様物質) の生成を抑えることにより、解熱を促すという。
  6. 鎮痛・消炎(炎症を消し去る)作用
    「アスピリン」や「インドメタシン」などの消炎・鎮痛剤もほぼ同等の効果はあるが、化学薬剤には胃炎や胃潰瘍を起こす可能性がある。その点、生姜は逆に胃壁を守る作用もあるので、より効果的であるといえる。
  7. 血液凝固の抑制作用
    生姜は血小板の粘桐性(ねばり気)を抑えて、その凝集を抑制して血栓を防ぎ、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧を予防・改善する。しかもアスピリンのように胃潰瘍の原因となったり、白血球が減少するなどの副作用は生姜にはないということ。
  8. 強心作用
    生姜は心筋を刺激することにより、心筋の収縮力を高め、脈拍をゆっくりと低下させる。血圧も10~15mmHGくらい下がることが多い。この強心作用は、現代の代表的な強心剤「ジギタリス」に似ている。
  9. 消化・吸収能力を高める
    生姜は胃腸の内壁の血液循環をよくして、胃腸のはたらきを促し、消化吸収を高める。また、胆汁の分泌を高め、ビタミン、ミネラルの活性を増す。
    特に「ジンギペイン」という強力なタンパク質消化酵素は、パパイヤに含まれるタンパク質分解酵素「パパイン」やパイナップルに含まれるタンパク質分解酵素「ブロメリン」に匹敵するほど強力な作用を有している。
    ほかには肉の軟化作用にも優れている。中華料理の肉料理に生妻が使われるのもその理由からだ。また、抗生物質のはたらきを高める作用や、駆虫作用に優れている。
  10. 抗潰瘍作用
    生姜には、少なくとも7つの抗潰瘍成分が明らかにされている。胃潰瘍の原因菌とされるヘリコバククー・ピロリ菌をはじめ、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒菌に対する殺菌作用を持っている。
  11. 鎮吐(吐き気を抑える)作用
    船酔い、つわり、抗がん剤による吐き気に対して、生姜が著効を示すという研究結果が発表されている。
    毎日1gの生姜粉末をつわり症状のひどい30人の妊婦に飲ませたら著効を示した、という論文が掲載された。
  12. 抗菌、抗ウィルス、抗真菌、抗寄生虫作用
    生姜は風邪ウィルスや気管支炎、肺炎などを起こす細菌類、カンジダや水虫などの真菌に対して抗菌作用を示す。
    ほかに回虫、フィラリアなどの寄生虫をも駆逐するはたらきがある。また、魚に寄生している「アニサキス」を体内に摂取すると、激しい腹痛発作が起こることがあるが、こうしたアニサキスにも生姜は効く。
    寿司屋のガリ(生姜の甘酢漬)は大いに食べるべき。
  13. めまいに効く
    米国の大学で、被験者を回転椅子に座らせて6分間回すという実験をした。めまい止めの薬を投与したグループ12人は、平均4分で「めまい」のためダウン。
    一方、回転椅子に乗る30分前に1gの生姜を与えたグループは、12人全員が6分間の回転に耐えられたという。生姜は内耳の血行をよくして、めまい、耳鳴りを防ぐはたらきがあるのだ。
  14. 血中コレステロールの低下作用
    生姜の「ジンゲロール」の胆汁排せつ促進作用により、血液中のコレステロールが低下する(
  15. 生殖機能の改善
    生姜は男性の精子の連動率を高め、また、女性の生理不順を改善して、不妊症に効果を発揮する。
  16. 酸化防止作用
    生姜は数多くのスパイスの中で、「最大の酸化防止剤」であるとされている。つまり、最高の抗酸化剤ということになる。炎症、がん、アレルギー、自己免疫疾患などのほか、老化も体内で発生する活性酸素が深く関与しているとされるが、抗酸化作用の強い生妻は老化や万病の予防、改善に役立つ。
  17. 脳の血流をよくして「うつ」に効く
    漢方医学では2000年も前から、生妾には「気を開く」、つまり「うつ気分」を改善する作用があるとして、「気の病」の特効薬、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の構成成分として用いられている。
  18. 解毒促進・体内浄化
    体内に食物している場合、活力が増す。また、発汗、体内浄化(食毒)、血液(瘀血=汚血)、体液(水毒)、エネルギーが過度に蓄積生妾を飲用すると血液の循環がよくなり、体内にある60兆個の細胞の排尿、排便を促して毒素を排せつし、体内の浄化をする。

蒸し生姜を実際に使ってみた使用感と効果

生姜はどのくらいの量を摂るのが適量か?

生姜の研究の第一人者でデンマークのオーゼンセ大学のスリワスタワ博士やイスラエルのベーコン博士らの研究によれば、健康の維持・増進のための生姜の1日摂取量は、生姜粉末1gが目安とされています。

しかし、関節炎に悩む方が誤って生姜粉末を1回3~4g摂ったところ、痛みが軽減したという報告(スリワスタワ博士の研究報告より) もあります。

現在は、蒸し生姜を使ってさまざまな症状が改善している例があります。
リバウンドのない健康的なダイエットをしたいのなら体の冷えを解消する蒸し生姜(生姜の使用感、口コミ)
ダイエットに生姜を利用する症例が多いのですが、体温アップによってさまざまな症状が改善、軽減しています。

量を多めに摂取しても調子がいいのであれば、3 ~7 gでも問題あいりません。

食欲増進、消化促進が目的であれば、食前10~15分ごろに摂取するのがいいでしょう。もちろん、食事中でも食後でも、その効能は十分に発揮できます。

吐き気止めを目的とするなら、毎日1gを少なくとも旅行の3日前から摂取するようにします心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症予防には、毎日2g摂るようにします。

世界の文献を調べてみたところ、薬品としての生姜、また、食品としての生姜に、副作用に関する研究報告などは記載がありません。

同じように『日本薬局方』にも副作用の記載はありません。米国のFDA(食品医薬品局)では、生姜は「GRAS(一般的に見て安全) に当たるハーブ」として分類しています。
事実、何の警告ラベルもつけずに販売されています。また、1日のうちでいつ摂るのが一番いい、というルールもありません。もし空腹時に摂ると胃に不快感を感じるなら、食後にするといいし、それでも不快なら、生姜の量を減らせばいいでしょう。
いわゆる食品という分類に入るので副作用がないのが当然です。
しかし次に該当する場合は、生姜は控えるようにしましょう。

  • 39度以上の発熱時
  • 1分間に90以上の頻脈
  • 脱水症状

生姜は新陳代謝を活発化させるため、こうした症状を悪化させる恐れがあるためです。

生姜の毒素排泄力

伝染病でも生姜を食べていた人だけでは無事だったという話

イギリスでは1人の主によって、生姜が一般庶民にも広がるようになった歴史があります。14世紀、ロンドンでペストが大流行しました。市民の3 分の1 が死亡したとき、生姜をたくさん食べていた人は死亡しませんでした。

この歴史的事実を知った16世紀、イギリスの王ヘンリ18世が、ロンドン市長に人形の形をした「生姜パン」をつくるように指示しました。
加えて一般庶民にも生姜を食べるように奨励したので、この頃から、少しずつ非上流階級の人々も生姜を食べることができるようになりました。

言葉というのはその国の歴史、文化、生活習慣からできあがるものです。gingerという単語は生姜のなんたるかを、端的に物語っていることがよくわかります。

また、イギリスでは、ビールを生姜で味つけして飲む習慣がある。飲み屋のカウンターでは、生姜入りのビールを熟した鉄棒でかき混ぜながら飲む人がたくさんいます。
風味が出ておいしいのが理由です。もともと、ビールは体を冷やす飲み物なので、体を温める生姜を加えるはど「いい塩梅」になるのです。

「生姜は消化を促す作用があるので、肉料理のソースに用いるといい。砂糖漬けにして食べると体が温まる。胃腸の病気をはじめ、あらゆる病気の予防や治療に役立つ」「体内のむくみを防ぎ、消化を助け、強力な駆風作用を発揮する」また、精力を増強させる」「去痰 作用にも優れている」「緩下剤の効果が弱いときは、生姜を食べるとその効果が増す」「生姜の砂糖菓子は胃のはたらきをよくし、胃痛を鎮める」「生姜は老人の健康増進に重宝する」

世界の生姜の効能の利用

国名 生姜の効能
アメリカ 発熱、吐き気、風邪、ガスによる腹痛、頭痛
ブラジル 風邪、リウマチなどの痛み
中国 消化不良、食欲不振、生理痛、
キューバ 不妊症、生理痛、生理不順
イギリス 午前中の気分低下など心の不調
インド ガスによる腹満、発熱、咳、糖尿病、結核、生理痛、生理不順
マレーシア 出産後の体力回復
メキシコ 消化不良
ナイジェリア けが、感染症
サウジアラビア 吐き気、つわり、腹痛、心不全、出産後の回復、発熱、頭痛

生姜には「自家解毒剤」(ファイトケミカル)が備わっている

生姜にはどんな成分があるのでしょうか?
100g中の含有成分量を以下のとおりです。

  • エネルギー(31kcal)
  • 水分(91.9g)
  • たんぱく質(0.9g)
  • 脂質(0.1g)
  • 糖質(6.3g)
  • ミネラル(0.8g)
  • カルシウム(12mg)
  • リン(23mg)
  • 鉄(0.3mg)
  • ナトリウム(4.0mg)
  • カリウム(340mg)
  • マグネシウム(28mg)
  • 亜鉛(400mg)
  • 銅(95mg)
  • ビタミンA(1μg)
  • ビタミンB1(0.03mg)
  • ビタミンB2 (0.03mg)
  • ナイアシン(0.7mg)
  • C(2mg)
  • 食物繊維(2.5g)
    • これはあくまで、現代栄養学による5大栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミン) を中心とした分析である。しかし、植物の体内にはタンパク質や脂質、ミネラル、ビタミン、繊維以外の重要なはたらきをする「植物性の化学成分= ファイトケミカル」が含まれています。

      なぜそのような成分があるのかといえば、植物は動物と違い、生えてから枯れるまで同じ場所から動けないためです。

      動物は有害物が近づいた時、逃げることができるが、植物はそれができないのです。その間、紫外線、有害昆虫、食べようと近づいてくる小動物、大気汚染など、さまざまな有害物や敵にさらされ、生命を脅かされることになるということです。

      だから、植物の体内ではそうした有害物が接近してきた場合、近づかないようにしむけたり、自身の体内で解毒できるように強力なメカニズムを有しているのです。

      植物の色や香りの成分のほとんどがこの「ファイトケミカル」で、トマトやイチゴだいだいの赤の色素、ニンジンやオレンジの橙や黄の色素、ブロッコリーの緑の色素、にんにくやタマネギの臭いの成分などががそれです。

      最近話題になっている赤ワインの「ポリフェノール」や、ニンジンの「β-カロチン」、お茶の「カテキン」、ブルーベリーの「アントシアニン」、大豆の「ダイゼイン」もすべてファイトケミカルです。

      そして、漢方薬の有効成分は、ほとんどがこのファイトケミカルの力によるものです。

      植物体内でさまざまな有害物を解毒するファイトケミカルは、人間の体内に取り入れられても、同じように体内の有害物を解毒します。また、体内の諸器官・諸細胞の賦括(機能・作用を活発化すること)して、人間の健康の維持・増進、病気の治癒促進に役立つのです。つまり、生姜の薬効成分もこのファイトケミカルの力そのものです。

生姜の薬効は数え切れないほどある、漢方薬の7割に含有している

生姜の豊富な効能、効果

普段から生姜紅茶を飲み、朝食を生姜紅茶だけにして1日の食事の全体量を減らすだけでも、さまざまな病気が予防できます。

また、生姜紅茶は、現在、病気にかかっている人にも、その病気を治す原動力になるはずです。では、なぜ、これほど生姜が効くのでしょうか?

まず、生姜の一番の効能は「体を温める」ことです。生姜紅茶によって「体の冷え」が治ったら、さまざまな症状や病気が改善するのですが、体を温めることは万病を治す原動力にも発展します。
また、生姜には、

  • 消化・吸収を助けて胃腸を丈夫にする
  • 痙攣や腹痛、鼓腸(ガスのため腹が張る) を治す

といった効能もあります。

生姜の皮のすぐ下の細い管には芳香性の油性の液体が含まれています。これは、「精油」と呼ばれ、動物でいえば血液にあたり、植物の活力・精力の原動力となるものになります。
精油の芳香成分は、昆虫から身を守ったり、小動物を寄せつけないようにする香りを放つ物質です。芳香成分は「ジンギペロール」、「シトラール類」など400種類以上存在しますま

た、辛味の成分として有名なのが「ジンゲロン」、「ジンゲロール」、「ショーガオール」、「カブサイシン」です。こうした400種を超える成分の相互作用で、生姜の「薬効」が生まれるのです。

すべての漢方薬のうち7割に含まれている

日本へは3世紀ごろ、稲作とともに中国経由で伝わったとされています。古代には「クレノハジカミ」と呼ばれていましたた。「クレ」は中国を表わす「呉」からであり、「ハジカミ」は、「サンシヨウ」の意味という説と、「(生姜は) あまりに辛いので、食べると顔をしかめる」から来ている、という説があります。

中国では、古くから生姜が重宝されていたことが歴史書からもわかります。。紀元前500年ごろに活躍した儒学の祖、孔子も、「食事をするときは、生姜を必ず一緒に食べる」ことを習慣にしていたと伝えられています。

いま、私たち医師が処方する医療用漢方薬の約150種のうち、7割以上の漢方薬に生姜が用いられていることを考えると、生姜は「5000年の治療師」といわれるのも当然かもしれません。

歴史上貴重品だった生姜

生姜はなにも東洋だけのものではない。紀元前から薬用として用いられてきた生姜は世界のさまざまな国で、まさに「民間療法薬」として重宝されてきました。

たとえば、生姜の原産地インドの医学「アーユルヴェーダ」。これは単に医学というより、インドの哲学やインド人の精神に多大なる影響を与えているインドの精神文化の一部というべきものです。そのアーユルヴェーダでは、生姜は「神からの治療の贈り物」とし、万病を治す力があると言い伝えられています。

イスラムの聖典『コーラン』には、「天からの聖なるスピリッツ」と表現されている。びやく『アラビアン・ナイト』では、生姜は「媚薬」としても登場しています。生姜は、紀元前2世紀には古代アラビア人により、インドから海上ルートで古代ギリシャやローマに伝えられました。
また、陸上ルートではインドからトルキスタン、ペルシアなどを通り、トルコからヨーロッパへと運ばれています。

朝食は絶食、昼はそばがベストの食習慣

人間の脳細胞や筋肉細胞などの60兆個の細胞のうち、細胞の9割以上は糖分だけから活動のエネルギーを得ています。だから朝食を抜いても、糖分の補給だけはしたはうがいい。

そこで起きぬけの胃腸に負担をかけず、「吸収は排せつを阻害する」ようなことはさせずに糖分を補うベストな方法として、朝食の代わりに生姜紅茶に黒砂糖を入れて飲めばいいでしょう。
水分と糖分、それにビタミンとミネラルを補い、しかも、生姜紅茶の体温上昇効果によって、うつ気分をはじめ、朝の不調を即座に解消することができるのです。

また、排尿、排便も促され、血液を浄化し、病気の予防・治療の原動力になります。朝、生姜紅茶を2~3杯を飲むだけで物足りないようなら、リンゴをかじったり、ヨーグルトを食べたりしてもいいでしょう。しかし、ゆっくりと時間をかけても最後は、生姜紅茶を飲むだけにするほうが体のためにはいいでしょう。

このように、朝を生姜紅茶だけにすると、前日の夕食から翌日の昼まで16~18時間のちょっとした断食の実践になります。

数日から1週間の本格的断食をした場合は、断食期間終了後の食事には特に気をつけなければなりません。断食終了後の1日目は、「うすい重湯1杯+梅干し+みそ汁の汁のみの食事」を朝、夕2回。
2日目は、かゆ「お粥1杯+梅干し+みそ汁+しらすおろし程度の食事」をl日2回。このようにして徐々に普通食に戻していかないと、胃腸をはじめ、体全体の調子がかえって悪化してしまいます。

この期間を「補食」の期間といいます。同じように、朝を生姜紅茶を飲用するだけにした場合、昼食は捕食の期間にあたるので、若干、軽めの食事のほうが体のためにはいいでしょう。普通食でも問題ないのですが、その場合はよく噛んで、腹八分目にすることがとても大切です。

昼のメニューで最適なのはそばです。そばは、さるそばでも、温かいとろろそばでもOKです。そばは8種類の必須アミノ酸を含む優秀なタンパク質や動脈硬化を防ぐ植物性脂肪、エネルギー源の炭水化物の三大栄養素のほかにも、ビタミンやミネラルが多く含まれています。

さらに「そばポリフェノール」は脳の神経細胞のはたらきをよくして記憶力を向上させ、ボケを防いでくれることがわかっています。

漢方医学的にいっても、外観が濃い色のそばには体を温めてくれる作用がある。また、そばに薬味の七味唐辛子やネギをたっぷりふりかけるのも大切です。

七味唐辛子にあるカプサイシンや、ネギのイオウ化合物(硫化アリル)は血管を拡張して血行をよくし、発汗、排尿、排便を促して血液を浄化し、病気の予防、治療に役立ちます。

毎日そばでは飽きるというなら、ピザやパスタに、タバスコをかけて食べるのも同じような効果が期待できます。チーズやパスタも体を温める作用があるし、タバスコにもカブサイシンが含まれているので、体が温まります。

そして朝、昼をこのような食事にしたのなら、夕食はそれこそ、アルコールも含めて、何を飲んでも食べてもOKです。少々食べすぎても、朝の生妾紅茶と昼のそばやピザ、パスタで排せつがよくなっているので大丈夫です。

この食生活を実施して、多くの人々がさまざまな病気を改善している症例が多数あります。

このパターンの食生活をして日中、のどが渇いたり、お腹が空くのならどうすればいいのでしょうか?その時は、生姜紅茶に黒砂糖を入れて何杯でも飲めば解決します。

仕事中も生姜紅茶を飲んだり、チューブ入りの生姜を用意しておいて紅茶に入れたりすることもいいでしょう。生姜紅茶は、1日2~6杯を目安に、好きなだけ飲んでOKです。

そもそも空腹感や満腹感は、胃腸の中に食物がどれだけ入っているかで決まるのではなく、血糖値の増減により決まります。血糖が上昇すると脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、満腹を感じる仕組みです。

逆に、血糖が低下してくると空腹中枢が刺激され、空腹感を感じるようになります。空腹感を感じたとき、ごはんやパンやラーメンなどを食べると、それが胃や小腸で消化され、炭水化物がブドウ糖になって血液に吸収されるまで小1時間はかかります。その間は、血糖が上昇しないので、満腹感を感じることなくいくらでも食べてしまうことになります。

血糖が上昇しはじめ、満腹感を感じるころになると、胃や小腸には必要以上の食物がつまっています。結局それは食べすぎたことになり、血液の汚れや肥満の原因になります。

そこで、空腹を感じたら生姜紅茶に黒砂糖を入れて飲むのがベストな対策です。わずか1分後には、血糖値が上昇して空腹感がピタリと止まります。

砂糖の糖分は、ごはんやパンヤラーメンなどのような多糖類ではなく、二糖類なので、すぐに消化・吸収されて血糖を上昇させます。
食べ過ぎ→肥満→血液の汚れ→万病の原因という悪循環を絶つことが現代人が健康を維持するために必要です。