65歳以上女性の5人に1人は関節痛に悩んでいるというくらい、関節の病気は多くの人が悩んでいます。関節の病気としては、変形性関節症と関節リウマチの2つが代表的です。変形性関節症は、加齢に伴って増えてくる病気です。関節リウマチは、「免疫」のしくみに何らかの異常が生じることで発症します。いずれも、西洋医学による診断が大切です。
関節は、骨と骨とを結ぶ連結器として機能しています。関節をはさむ2つの骨には腱を介して筋肉が付着しており、関節を動かしたり固定したりする作用があります。関節で向き合った骨端部には関節軟骨があり、クッションの役目を果たします。
また、関節の内側は滑膜という軟らかい膜で覆われています。この滑膜には、滑液という潤滑油の働きをする成分が存在しています。変形性関節症が膝関節に生じると、変形性膝関節症となります。このときの膝の痛みは、関節でクッションとして働いている軟骨がすり減って関節の滑らかさが失われ、骨同士が擦れ合うために起こります。
膝などの関節痛をもたらす軟骨の老化は、中年期以降によく認められます。関節リウマチは、関節にある滑膜に炎症が起こり、関節に腫れや痛みが生じて、軟骨や骨が破壊されていく病気です。一般に、5 0歳代を中心とした女性に多く、日本での患者数は80万人と推計されています。
関節リウマチでは、「朝の関節のこわばりが1時間以上続く」「左右対称に関節が腫れる」「3つ以上の関節が腫れる」といった特徴があります。なお、何となく関節が痛むときにリウマチと自分で判断している人もいますが、医学的には、診断基準に照らし合わせて診断し、治療法を選択します。たとえば、当初は、関節リウマチの基準を満たさないために抗炎症薬や鎮痛薬で様子を見て、その後、関節リウマチと診断されたときには抗リウマチ薬を使うというケースがあります。
患者数が多いだけに民間療法も多くありますが、まずは医療機関の受診が欠かせません。
対処方法は、関節の異常に対しては、西洋医学による正確な診断が欠かせません。 適切な検査による診断を受けた上で、西洋医学に加えて、自分に合った相補・代替医療を利用しましょう。変形性関節症の痛みに対しては、西洋医学では鎮痛薬や抗炎症剤が処方されますが、いずれも「痛み止め」による対症療法で、完治には至りません。 これに対して、軟骨の障害を改善することで痛みをなくす栄養療法が注目されています0グルコサミンおよびコンドロイチンというサプリメントを用いる方法です0これらは、軟骨の構成成分であるムコ多糖類の一種です。 最近では、関節炎の予防やスポーツ障害による関節のトラブルに対しても用いられています関節リウマチは、かつて「慢性関節リウマチ」と呼ばれ、長期間つき合っていく必要のある病気でした。しかし、最近では西洋医学の分野において高い効果の期待できる「抗リウマチ薬」もあります。 早い段階で治療を開始することが、その後の関節破壊への進展に大きく影響します。 西洋医学を中心とした診断と治療が重要です。
変形性関節症では、まず減量により関節にかかる負荷を小さくするとともに、運動によって下肢の筋肉を強くすることが大切です。 そして、バランスのとれた食生活を基本として、サプリメントを補助手段として併用しましょう。何度もしつこいようですが、関節リウマチでは、西洋医学による診断と治療が優先されます。
腰痛や肩こり、ひざ関節などの関節痛や神経痛には「トンデケア」、あき竹城さん、九重親方(元千代大海関)がCMキャラクター
コメント