日本人の場合、成人の25%、そして65歳以上の高齢者になると、50%が高血圧だといいます。高血圧症は、高頻度に認められる生活習慣病です。高血圧の場合、さまざまな合併症を引き起こす可能性が高くなり、病気によってはとても危険なものもあります。
血液は、心臓の左心室の収縮によって大動脈へと押し出されます。収縮時には、血液の流量が多く血管壁に与える圧力が高くなります。 逆に拡張時には、その圧力は低下します。
このように、心臓の収縮や拡張によって血液が血管壁に与える圧力が血圧です。
心臓が収縮するときの一番高い血圧を収縮期血圧(最高血圧)、拡張するときの一番低い血圧を拡張期血圧(最低血圧)といいます。
血圧は1 日のうちでも、午前と午後、夜間や睡眠中と起床時など時間帯によってある程度変動しています。自律神経とも深い関係があります。
また、運動や精神的な緊張などでも変化します。一般的な血圧の日内変動では、昼間や活動時に高めで、夜間や睡眠時には低くなります。
これは、自律神経と連動していることもあります。
血圧は、体の運動量や精神的な状態、循環血液量、動脈の血管抵抗、塩分の摂取量、寒冷刺激、過労やストレス、内分泌系からの刺激などさまざまな要因によって変動します。日本高血圧学会の高血圧ガイドラインによると、「正常血圧」とは、収縮期血圧が130mmHg 未満かつ拡張期血圧が85mmHg 未満のときです。
高血圧には、困ったことに自覚症状はほとんどありません。頭痛などの症状が出る場合もありますが、多くは自覚症状がなく、自覚症状が出るようになった頃には、大変なことになっていることが多いのも高血圧の特徴です。
しかし、高血圧を放置すると、心臓血管疾患を引き起こす危険性が高くなります。 具体的には、脳梗塞や脳出血といった脳卒中、心筋梗塞や狭心症といった心臓病などの病気です。高血圧になりやすい体質、つまり遺伝素因をもつ人の中には、塩分の摂りすぎが原因で高血圧になる場合があります。
このような人では、腎臓でのナトリウム排泄機能が低下しており、過剰の塩分に由来するナトリウムが体の中にたまり、細い血管を収縮させて血圧を上げます。また、ナトリウムは水と結合しやすい性質があるので、体の中の水分量を増やすことで血液量が多くなります。
ではどのようにして高血圧を防げばいいのでしょうか。高血圧症の方の場合、、高血圧の程度だけではなく、合併症の有無などによってリスクが判断され、対処法が決定されます。
たとえば、重症高血圧症では、医薬品による薬物治療を開始し、あわせて生活習慣の見直しを行います。一方、中等度や軽症高血圧症では、生活習慣の改善が優先されます。
生活習慣の見直しとしては、「禁煙」「減塩食」「適切な運動習慣の維持」「肥満の予防・改善」といったことが指導されます。
ところで、リンゴを食べると高血圧の一部が予防できることが知られています。これは、東北地方のリンゴ産地の人々が食塩を多量に摂っているにもかかわらず、高血圧症患者が多くはないことから調べられました。リンぎは、カリウムを多く含んでいまサ。カリウムは、体内の過剰なナトリウムと結合して排泄されるため、塩分の過剰摂取による高血圧を防ぐ働きがあるのです。
りんごの降圧作用についてはこちらにも記載があります。
高血圧予防効果に期待でいる役立つサプリメントもあります。
高血圧予防
- オリーブリーフ
- 工ンザイムQ10
- 田七人参
- にんにく
- 霊芝
動脈硬化症の予防と改善
- 赤ワインエキス
- 植物ステロール
- 卵黄コリン
- にんにく
- ローヤルゼリー
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