骨粗鬆症の食事療法 カルシウム吸収 を助けるものを紹介します。ビタミンD、たんぱく質、ビタミンK、イソフラボンなどになります。
骨粗鬆症の食事療法 カルシウム吸収 を助けるもの
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収に欠かせない栄養素。ビタミンDには、D2とD3の2種類があります。D2とD3はそれぞれ小腸で吸収された後、肝臓と腎臓で酵素の作用を受けて「活性型ビタミンD」というホルモンに変わり、腸で行われるカルシウムの吸収を高める働きをしています。
ビタミンD はいわしやかつおといった魚介類や干ししいたけなどに多く含まれています。また加は紫外線を浴びると皮膚で合成されるため、適度に日光に当たることも大切です。
たんぱく質
たんばく質は約20種のアミノ酸が結合してできています。アミノ酸の組み合わせや含有量によってたんばく質の性質もさまざま。骨を形成する栄養素のコラーゲンもたんばく質の一種です。
動物の骨や皮などに含まれているコラーゲンには、骨にカルシウムが定着するのを助け、骨を強くする働きがあります。ただしコラーゲンを含む食品を食べたからといって、体内でコラーゲンができるとは限りません。
たんばく質は体内でアミノ酸に分解された後、各種のたんばく質の合成に使われるため、コラーゲンとして再利用されるのはごく一部なのです。コラーゲンの減少を防ぐには、良質のたんばく質をしっかりとることが有効です。
ビタミンK
ビタミンK には、骨吸収を抑制するほか骨形成を促進するオステオカルシンというたんばく質の働きを活発にする作用があります。K1とK2の2種類があり、K1は、緑黄色野菜、K2は納豆などの発酵食品に多く含まれています。
イソフラボン
イソフラボンは大豆などに含まれている成分です。女性ホルモンの一種・エストロゲンに似た作用を持っており、ホルモンバランスを整えて骨吸収を抑えるといわれています。閉経後の女性は、意識してとりたい栄養素です。
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