睡眠の質が劇的に変わる! 専門家が教える 寝室の冷暖房 で快眠を実現する方法を紹介します。
快眠のための 寝室の冷暖房
日本人の寝室は、諸外国の人から見れば非常に粗末な印象を受けます。もっとも最近では、住宅も洋風が増え、ベッドルームを備え、冷暖房もしっかり完備している家庭が増えましたが、まだまだ小数です。
冷暖房完備の寝室は、室内の温度を一定に保つことも可能ですが、冷暖房が完備していない寝室の場合は、冬は寒く、夏は暑いという自然現象を避けることができません。
冬などは、毛布や布団を何枚もかけますが、このとき、なるべく軽い布団をかけるのがポイントです。重い布団の場合、体の自由が奪われ、朝起きたときに、首、肩、腰などが痛くなります。電気毛布は便利で暖かく、軽いのですが、睡眠中には、温度調整ができないので注意
暑くて寝苦しい場合に、扇風機を使いますが、これはタイマー付きの扇風機を使ってつけっぱなしにならないようにします。つけっぱなしで寝てしまうと体内の熱が奪われ起床したときに、だるくなってしまいます。
また、暑い日に布団を全くかけないで寝ると、お腹が冷え、代謝が悪くなります。
冷暖房完備の部屋の場合、冬は21度、せいぜい24度まで、夏でも22度~23度に設定するのが理想です。
人間の体は、睡眠中には、体温の調節機能が低下しているので、冷暖房の過度な運転は、体によくありません。冷暖房の使用は、入眠までとするのがよいでしょう。
快適な睡眠、いわゆる快眠は、寝付くまでの時間がとても大事です。冷暖房や扇風機をつけっぱなしにするのではなく、寝付くまでの時間だけにして、布団の数を減らしたり、増やしたりすることで調節します。
冷暖房による快適な温度を保つことは、快眠にはとても効果的ですが、使いすぎには十分きをつけなければなりません。
快眠のための 寝室の冷暖房 まとめ
睡眠の質を劇的に変える、寝室の冷暖房で快眠を実現する方法について、専門家の意見に基づいたポイントをご紹介します。
快眠のためには、室温だけでなく湿度も重要です。季節ごとの目安と具体的な工夫をチェックしましょう。
1. 快適な温度と湿度の目安
季節 | 室温の目安 | 湿度の目安 |
夏 | 25℃~28℃(26℃前後が推奨されることが多い) | 50%~60% |
冬 | 16℃~20℃(厚手の寝具使用が前提) | 40%~60% |
温度計・湿度計を枕元に置き、実際の環境を把握することが大切です。
布団の中(寝床内気候)は、年間を通して33℃・50%前後が理想とされています。
2. 快眠のための冷房活用法(夏)
- 就寝の30分~1時間前に運転開始
- 壁や天井にこもった熱を冷ますため、寝る前に部屋を快適な温度にしておくことが重要です。
- 風が体に直接当たらない設定に
- 風向きを上向きや水平方向に設定し、体に直接冷風が当たらないようにしましょう。
- 扇風機やサーキュレーターを併用し、室内の空気を循環させると、冷えすぎずに効率よく温度を均一に保てます。
- 除湿も活用
- 湿度が高いと寝苦しいため、湿度を60%以下に保つよう除湿運転も活用しましょう。
- タイマーよりも「朝までつけっぱなし」が推奨される場合も
- 特に熱帯夜は、途中で切ると室温が上がり寝苦しくなりがちです。冷えすぎない温度(26℃~28℃)で朝までつけっぱなしにする方が、睡眠の質が保たれやすいという意見が多いです。
- 途中で寒くなるのが心配な場合は、「おやすみモード」や、寝始めの1~3時間だけ運転するオフタイマーを活用するなど、体に合った方法を見つけましょう。
- 2段階設定の活用
- 寝始めに体温を下げやすくするために低めの温度(25℃など)で運転し、寝る時に26℃~28℃に上げる設定も効果的です。
3. 快眠のための暖房活用法(冬)
- 就寝前に部屋を暖めておく
- 寒い寝室では入眠が妨げられるため、就寝の30分前から暖房(設定温度18℃~20℃程度)で部屋を暖めておきましょう。
- 起床1時間前からのタイマー設定
- 明け方は最も気温が下がり寒くなるため、起床の1時間ほど前から暖房をONにするタイマーを設定すると、ヒートショックの予防になり、スムーズに起きられます。
- 加湿器で湿度を調整
- 冬は空気が乾燥しやすく、暖房を使うとさらに湿度が下がりがちです。加湿器などで湿度を40%~60%に保ち、喉や肌の乾燥を防ぎましょう。
- 直接風が当たらない設定に
- 温かい空気は軽いため、風向きを下向きに設定すると部屋全体が暖まりやすくなりますが、顔などに直接温風が当たらないよう注意しましょう。
4. その他共通のポイント
- 風は体に直接当てない:冷房・暖房ともに、風が直接体に当たると体温調節機能が乱れたり、冷えすぎ・乾燥の原因になったりします。
- 寝具・パジャマとのバランス:エアコンの設定温度と、寝具(かけ布団の厚さなど)やパジャマの素材・着衣量とのバランスを取ることも大切です。
- タイマーや快眠モードの活用:機種に搭載されている「おやすみモード」や「快眠モード」は、睡眠中の体温変化に合わせて自動で温度を調整してくれるため、積極的に活用しましょう。
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