コレステロールを下げる食品(かき)

少し前までは、貝類はコレステロール値が高い人は控えるよう指導されたきた食品です。最近になって正確なコレステロール値を測定できるようになって以来、かきはコレステロール値改善のために積極的に摂取する食品として推奨されるようになってきました。

かきには、コレステロール値の低下に役立つタウリンというアミノ酸が豊富に含まれていることがわかりました。タウリンには、胆汁酸の分泌を促す働きがあります。
胆汁酸は脂肪の消化吸収を助ける働きがあります。胆汁酸は脂肪の消化吸収を助ける消化液ですが、その原料はコレステロールです。
つまり、タウリンを吸収して胆汁酸の分泌を活発にすれば余分なコレステロールが胆汁酸生成に使われて消費されることになります。
しかも、脂肪の消化吸収という役目を終えた胆汁酸は、再利用されるものと排泄されるものとに分けられるのですがタウリンは排泄量のほうを増やす効果も発揮する優れた物質です。
このため、より一層コレステロール消費の機会を増やし、血中のコレステロール値を下げる作用に貢献するというわけです。
また、タウリンには交感神経の緊張に伴って分泌されるカテコールアミンというホルモンの働きを阻害する作用があります。カテコールアミンは、ストレスを受けたときなどに多く分泌し、血圧や脈拍を上昇させて高血圧を引き起こしますが、そうしたデメリットばかりではなく、コレステロールが血管に付着するのを促す働きもあります。
タウリンは、交感神経の緊張を抑えることにより、カテコールアミンによる悪い作用の上昇を抑えるよう作用します。

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