サイトアイコン 健康メモ

免疫力の要 腸の敵 便意の我慢と便意の消失

免疫力の要 腸の敵 便意の我慢と便意の消失 についてです。軽い便秘が重症化するプロセスで、もっとも注意したいのは、便意を我慢することです。これが便秘の重症化のきっかけになっているケースが多いようです。

我慢の理由は様々です。

  • 朝、時間がない
  • 職場でトイレに行くタイミングが取りにくい
  • 会社や学校でトイレに行くのが恥ずかしい

などなど。理由はそれぞれかもしれませんが我慢する理由があるのです。しかし便意を我慢した結果、何が起こるのかといえば、便意の消失です。

我慢していると次第に便意というのは、なくなります。本来は、口から入った食べ物が胃に入ると、胃壁が伸びるので、反射的に結腸が動き出します。これを「胃・結腸反射」といいます。さらに腸が動き出し、直腸に一定量の便が溜まると刺激されて「直腸反射」が起こるのです。

それによって便意が起こり、脳に信号が送られます。このときの脳の信号は本来「便を出す」というゴーサインです。そして排泄する場合は、脳から腸のまわりの神経や筋肉に指令が出されるわけです。

しかし便意を我慢すると便を押し出す命令が腸に出されません。このような生活を長く統けてしまうと便意を感じることができなくなってきます。腸の自然な働ききを邪魔したため、直腸の動きも鈍くなり、便が溜まっても脳に信号が送られなくなっているのです。

そうすると便意を我慢することに始まって、便意の消失 → 下剤を使う → 腸の機能低下 → 便秘 → 下剤の常用 → 腸の機能低下 という負のサイクルが出来上がってしまうのです。

腸は、脳や脊髄からの反射がなくても自立的に臓器を動すことができます。しかし実際は、第1の脳と第 2 の脳が連携してこそ、毎日のスムーズな排便があるのです。

ひどい便秘の人の腸は、感覚が鈍り、第2の脳としての機能は低下しています。便が溜まっても感知できず、脳に信号を送ることもできないのです。

そこで腸を改善することによって、第2の脳としての本来の働きを目覚めさせ、復活させることが可能です。第1の脳と第2 の脳の両方をきちんと動かすことは、腸にとって、とても大切なことなのです。

便意は腸が健康に機能しているバロメーターであると同時に、脳と腸がきちんと連携しているという証でもあります。ですから「たかが便意」とあなどってはいけません。

人間の身体というのは、よくできていて、そんな複雑なことを簡単にやってのけるものなのです。本来、身体にある機能をきちんと動かす、それも正常な免疫機能には欠かせません。

モバイルバージョンを終了