女性は更年期前後にもうつになりやすく睡眠・食欲・意欲が減少したら要注意

婦人科の更年期専門外来を受診患者さんの23~28%がうつを合併

女性の体は、50歳前後に閉経という大きな節目を迎えます。閉経とは、簡単にいえば卵巣が働きを停止することであり、エストロゲンがほとんど分泌されなくなってしまいます。

この閉経のだ前後10年間を「更年期」と呼んでいます。更年期の症状、原因、治療についてはこちら。更年期にはエストロゲンが減少してホルモンバランスが乱れるのに加え、この年代特有の社会的変化が訪れます。

たとえば、子供の進学・就職・結婚、自分や夫の転職・退職、老親の介護、家庭内離婚といった夫婦間の問題、経済的な問題など。そうした社会環境の変化から来るストレスと、ホルモンバランスが乱れる影響で、女性は更年期にも心身に不調が現れやすいのです。

更年期によく見られる体の症状としては、のぼせ・はてり・発汗、肩こり、食欲不振、腰痛、手のしびれ・こわばり、めまい・耳鳴り、排尿障害、性交痛など。精神的な症状では、イライラ、抑うつ気分( ふさぎ込むと)、不安、不眠、意欲の減退( やる気が出ない) がよく見られます。

更年期の不調を、一般には「更年期障害」と総称しています。日常生活に支障をきたすほどの重い更年期障害が現れる人は全体の2割程度ですが更年期の女性のほとんどに多少の不調はあると考えられています。

また、更年期専門外来を受診患者さんの23~28%がうつを合併しているという報告もあります。更年期には、原因が不明の肩こりや腰痛、手のしびれといった体の症状が多発しますが、整形外科の治療や婦人科のホルモン補充療法によって改善されることが少なくありません。しかし、精神的な症状に関しては「気のせい」「少し疲れているだけ」「そのうち勝手に治る」と自分で決めてしまう人が多いようです。放置すれば重いうつに移行する可能性があるので要注意です。

更年期に抑うつ気分や、興味・喜びの喪失が2週間以上、毎日続いたらうつを疑う

そこで、過去にうつになった経験がなく、更年期に初めて精神的な不調を覚えたという人は、まず次の症状の有無をチェックしてみてください。

  1. 抑うつ気分
  2. 興味・喜びの喪失(いままで好きだったものに興味がなくなる

1、2のどちらか1つ、もしくは両方の症状がほぼ毎日、2週間以上続いたなら、うつが疑われます。更年期のうつでは、不眠や食欲不振、意欲の減退といった症状を伴う傾向があります。
1、2の症状がそろって現れ、1ヶ月も続けば、うつが重症化する第一段階といえます。さらに自分を責めるようになってきたら(自責感)、うつが進行していると考えられます。自責感とは、仕事や家事・青かんぺき児などを完壁に行えない自分が許せなかったり、自分は価値のない人間だとか、すべて自分が悪いと思い込んだりすることです。

きまじめ・きちょうめんな性格、きれい好き、潔癖症の女性ほど、自責感にさいなまれる傾向があります。東北の大震災でも「助けてあげられなかった」「自分だけ生き残ってしまった」と、強い自責感に悩まされる人は少なくありません。

うつが進んで自責感が強まると、自殺に至る危険性が高くなります。うつもほかの病気と同じく、早期発見・早期治療が肝心です。

うつが重症化すれば、治りにくくなるばかりか、いったん治ったように見えても再発しやすくなります。婦人科で行うホルモン補充療法も、短期間であればうつに有効と考えられていますが、心の不調が強い人は精神科の専門医を受診するといいでしょう。

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