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糖尿病 食事療法 食事で血糖値、ヘモグロビンA1Cを下げる

糖尿病 食事療法 は、すべての糖尿病の患者さんの重要な治療の一部分です。食事療法によって、血糖値の急上昇を抑えたり、「インスリン抵抗性」を改善したりすることで、膵臓の負担を軽減します。現状の食生活を客観的に見直し、問題点をしっかり認識することです。

糖尿病 食事療法 の効果と目的は、インスリン抵抗性を改善すること

糖尿病 食事療法

糖尿病 食事療法

毎日の生活のなかで、最も大きく血糖値の変動に影響するのが食事です。糖尿病では、インスリンの分泌量や作用が不足するため、食事のとり方が血糖の状態に大きく左右します。

それだけに食事療法は、不適切な食生活が要因となることが多い「2型糖尿病」だけでなく、すべての糖尿病の方にとって、血糖コントロールに必要不可欠な治療です。

  • 膵臓の負担軽減『食事→血糖が増加→血糖値を下げるための「インスリン』が必要になる消費するエネルギー量以上の食事をとり続けていると、肥満を招き、インスリン抵抗性を強めます。これらを改善することで、インスリンを分泌する膵臓の負担を減らします。
  • HbA1cが1~2ポイント低下する食事療法の効果には個人差があります。例えば、治療の食生活が乱れている人はど、食事療法で血糖コントロールが改善します。きちんと食事療法を行えば、平均で HbA1c が1~2ポイント、血糖値は 30 ~ 40 mg/dl 程度改善することがわかっています。
    薬物療法を行っている人にも、食事療法は必要です。食事療法と並行して行うことで、薬の効果が高まります。2型糖尿病の患者さんは、食事療法を続けていけば、薬の減量や中止の可能性もあります。

食事療法を開始する前に現在の食習慣を見直す

ただ何となく食事量を減らしたりするだけでは、なかなか長続きしません。まずは、これまでの自分の食生活を見直してみましょう。
「食事量」「食事内容」「規則的に食べているか」「食事にかける時間」「間食の有無」などを具体的に記録して見直します。例えば、2型糖尿病で多いのは、「食べすぎ」や栄養の偏った「偏食」です。このような問題点を見つけ、実際に改善していくようにします。こうした問題点を正すだけでも、血糖値が改善します。

食生活を見直す際のポイント

  • どのくらい食べているか「1 回の食事でご飯を3杯お代わりする」「1人前では足りないから2 人前は食べてしまう」など、ふだん食べている量をチェックする。多すぎる場合は食べる量の見直しが必要。
  • 何を食べているか
  • 「揚げ物や甘いものが好き」「肉ばかり食べて野菜はほとんど食べない」など、ふだんの食事の内容をチェックする。食事の内容が偏っている人は見直しが必要。
  • いつ食べているか「夕食の時間が遅い」「朝食を抜いて昼食や夕食は多めに食べる」など、食事の時間帯と、3食の量のバランスをチェックする。遅い時間帯に食事をとったり、3食とっていない場合は見直しが必要。
  • どのくらい時間をかけているか1回の食事にかけている時間をチェックする。「1食に10分かけない」など、急いで食べる習慣は、食べすぎや血糖値の急激な上昇につながりやすい。時間が短すぎる場合は見直しが必要。
  • 間食をしていないか「テレビを見ながらお菓子をつまむ」「常に何か食べている」など、間食の習慣をチェックする。意識せずに食べていることもあるため、間食も記録することで客観的に見直す。

「自分ではそんなに食べていないはず」と思っていても、食生活を記録すると客観的に自分の食生活を見直すことができ、問題点に気づきやすい。意外と食べていることに気づくはずです。食事療法を行っているときも記録をとると効果がでやすくおすすめです。

血糖値を下げる食生活

食事療法の原則は、

  • 摂取エネルギー量を適正にすること
  • 栄養バーフンスをよくすること
  • 食事をとるタイミングを適切にすること
  • 継続すること

の4つです。外食の多い人も、ちょっとした工夫を加えることで、これらの原則に沿った食事をとることは十分に可能です。

適正な量であれば何を食べてもいい

糖尿病の食事療法は、「これを食べれば治る」という類いのものではありません。また、合併症のない人は、適正な量と質であれば、何を食べてもかまいません。「食事療法は難しい・面倒」と感じる人もいるかもしれませんが、食生活をちょっと工夫するだけでも血糖値を下げることはでき、合併症を防ぐ大切な習慣となります。

食事療法の原則

次の4つの原則のもとに、食生活を改善していきます。

  1. 摂取エネルギー量自分の体重や身体活動量に合った、適正な摂取エネルギー量を算出します。ただ、あまり厳密に考えすぎず、目安としてとらえるとよいでしょう。食事は「腹八分目にとどめることを心がけ、体重の変化などをみながら、食事量を調節していきます。もう少し食べたいと思うところで止めておくと食事療法の効果がでやすいといいます。
  2. 栄養バランス
  3. 1つの食品に偏らず、さまざまなものをとります。特に野菜は、エネルギー量が少なく、ビタミンや食物繊維が豊富なため、食事療法には欠かせません。脂肪をなるべく控え、野菜をたくさんとることを心がけましょう。
  4. 食事の摂り方食事を抜かず、1日の摂取エネルギー量を、朝昼夕の3回に均等に割りふります。また、食事をとる時問も間食は基本的に避けますが、仕事なLどの都合で食事と食事の問が大きくあく場合はとってかまいません。ただし、1日の摂取エネルギー量の上限は守りましょう。

外食時の注意点

月に2回以上外食する人は、血糖コントロールが不安定になりやすく注意が必要です。外食は、摂取エネルギー量が多くなりやすく、栄養バランスが崩れやすいのです。そのため、外食では工夫が必要です。
気をつけるポイントは3つです。

  • 和食中心にする
  • 食材の種類が多いものを選ぶ
  • 食べすぎに気をつける

の3点です。いつも意識するようにします。

仕事が忙しい…時間がない…人には少し面倒ですが、糖尿病は食事をしっかりコントロールできればコワイ病気ではありません。

制限食でお悩みの方へ!

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