頭痛」カテゴリーアーカイブ

枕選びも大きく影響する緊張型頭痛

寝ている間に首や肩がこってしまう

睡眠は1日の疲れを解消するために欠かせませ。それが疲れをとるどころか、頭痛の原因となっているケースもたくさんあります。首や肩がこらないように寝ているつもりでも意識がなくなってしまう就寝中には、不自然な体勢で寝ている場合もあります。
緊張塾頭痛では首や肩のこりを防ぐことが、頭痛の予防にもつながります。
したがって、睡眠のさいも、首や肩に十分に配慮した寝具が必要不可欠です。
寝具のなかでも、首と肩に大きく影響しているものといえば、やはり枕です。枕が変わると眠れない、という人がいるように、枕の影響は大きいのです。そこで、緊張型頭痛の人は、自分の枕がはたして本当に自分にとってよい枕なのかをしっかり検証してみる必要がります。

合わない枕は頭痛をひどくする

  • 中の詰め物がかたよっている枕
  • 中の詰め物がかたよっていて、一部分だけが高くなっていたり低くなっていると、頸椎を傷める原因になる。

  • あごか上かる枕
  • 詰め物が首の下にかたよっていると、あごが上がって首の筋肉に負担をかける。

  • へこみすぎる枕
  • 枕をしない状態に近く、脊椎が伸びきってしまう

  • 高すぎる枕
  • 頸椎のカーブがきつくなって、圧迫される。いびきや肩こりの原因になる。

  • やわらかすぎる枕
  • 首を支える部分がやわらかいと、低くなりすぎて枕をしない状態と変わらない。頚椎が伸びきって首が疲れやすい

  • 枕が小さすぎる
  • 首まで支える部分がない小さい枕だと、脊椎に負担がかかりやすい。

  • 枕のあて方が悪い
  • 頭の先が枕から出ていたり、首の後ろが枕で支えられていないなど、枕の使いかたがまちがっていてもよくない。

枕を選ぶ際のポイント

無理なく頸椎を支える高さ

頚椎は自然な状態で立っているとき、ゆるやかなカープを描いています。眠るときも頸椎のカーブを保つ高さにすることが大切です。このカーブを維持するには、枕の高さと寝具による体の沈み込みも計算する必要があります。

頭部ガ沈みすぎない硬さ

枕の硬さは中の詰め物の素材、主によって決まります。やわらかすぎると頭が沈んで息苦しく、首も疲れやすくなります。逆に硬すぎると頭が安定せず、これも首が疲れやすくなる原因となります。頚椎を無理なく支える高さにも関係するので、詰め物の素材、圭も調節が必要です。

寝返りに対応した枕

一般に、人は一晩で20回以上もの寝返りをうっています。そのため、寝返りをしても頭が枕から出ないように対応できる大き古が必要です。一般に、奥行き40cm以上、幅60cm以上は必要だといわれます。

熱がこもらない素材

熱がこもらず、汗を吸って放出させる素材で、通気性がよいものがベスト。また、枕が変形しないように、使用に伴う型崩れやへたりの少ない素材がよいでしょう。

枕は実際に使用してみないと、本当に心地よい枕はわかりませんので、情報収集だけに頼らずにまずは使ってみることも頭痛解消の第一歩です。



緊張型頭痛をツボ押しマッサージで解消する

ツポとは、東洋医学の概念で体の中を通っている経絡という「気」の通り道にある要所のことです。ここを刺激すると、体内に滞っている気の流れが改善されて、体のさまざまな不調を治すといわれています。首や肩のこりによいツポがあるので試してみましょう。
ツボはギュウギュウと力まかせに押せばよいものでありません。「ちょっと痛いけど気持ちいい」ぐらい強さで押すのがベスト。力まかせに押しも、あとで痛くなるだけで逆効果です。

肩こり・頭痛に効くツボ

  • 百会(ひゃくえ)
  • 鼻の中心線と左右の耳の先端の延長線の交差する点、頭頂部にある。痛みをやわらげる万能のツボ。

  • 肩井(けんせい)
  • 左石の肩の先端から指3本分ほど内側にある。押すと圧痛感がある。

  • 風地(ふうち)
  • 首の後ろにあるくぼみから指3本分外側の左石にある。頭痛に効く。両手の中指で押すとよい。

  • 曲地(きょくち)
  • ひじを軽く曲げたときにできるしわの先端にあたる部分。

  • 手三里(てさんり)
  • ひじを軽く曲げて、その曲がり目から指3本分下。

指で押すだけでなく、ペンのキャップの部分や、束ねたつまようじ(とがっていないほう)などを利用するのもおすすめ。

リラックス効果の高いエッセンシャルオイルも効果的

こりや緊張にはマッサージも気持ちいいものです。このとき、活用したいのがエッセンシャルオイルです。ハープは西洋の漢方薬といわれ、植物のもつ香りや成分によって心身をリラックスさせます。エッセンシャルオイルは植物の種類lこよって効能ガちがいます。頭痛や肩こりに有効なものを選びましょう。

首のマッサージ

肩のほうから首の上に向かってマッサージする。力を入れすぎず、オイルで指をすべらせるようにするとよい。首は後ろだけでなく、両サイドも意外にこっているので、ここも念入りに。

頭痛は、肩や首のこり、目の疲れなどはもちろん、上半身全体の疲れや胸部から上のリンパの滞りなどが原因。日頃からパソコン、携帯、スマホといったIT機器を使う時間が長い人は特に深刻になりやすい特徴がります。
事前に行う基本のマッサージで全身のリンパの流れをスムーズにしたあと、上半身の、特に肩から上のリンパを丁寧に流します。これで、頭痛ばかりでなく、肌の透明感にも効果あり。
おすすめの精油はマージョラム、ペパーミント、ラベンダーの3種類を1滴ずつ混ぜます。これらは、鎮痛効果の高い精油をミックス。頚部のこわばりを解消するレシピ。
不安や緊張も和らげ、ストレス性の頭痛にも効果。
次の手順は、週末に10~15分程度の時間をかけ丁寧に行うマッサージです。

  1. 耳を挟むように手をおき、耳前の指に力を入れ、矢印のように手を滑らせる。そのあと、顔を中心部から左右に開くイメージで外側に「引っ張って戻す」を繰り返す。
  2. こめかみに二指をあて、力を加えながらゆっくり耳に向かって回転させる。
  3. グーにした手を耳の上にあゆっくり回転させる。痛い部分に密着させて、香りを吸いこみながらぐりぐりもみほぐす。自分でやるよりもやってもらう方が効果的。

次は、突然の頭痛や頑固な頭痛には、毎日のこのアプローチを行います。なんとなく頭がスッキリしないときにも効果があります。

  1. こめかみに二指をあて、力を加えながらゆっくり耳に向かって回転させる。目を閉じ、深い呼吸を心がける。
  2. グーにした手を耳の上にあて、ゆっくり、グリグリと耳に向け回転。30秒続ければ、スッキリする。

緊張型頭痛をストレッチ、筋トレで予防

いやな頭痛を予防するには、首・肩、背中のこりをストレッチでほぐす

首や肩がこったとき、首を回したり、腕回しの体操をしたりすることがあります。少しでもこりをほぐそうというわけですが、これをもっと有効に、積極的におこなうと、こりがほぐれるだけでなく、こりにくくなります。予防効果もあるということです。
そこで必要なのがストレッチや筋トレです。ストレッチは無理のない伸縮運動で、筋肉をじっくりと動かしてこりをほぐす運動です。首や肩のこり、緊張は、デスクワークや家事などで、長時間同じ姿勢を続けたり、かたよった動作を酷使することによって起こります。これをストレッチで、ゆっくりとまんべんなく動かすことによって筋肉をほぐし、血行を促します。すると、こり固まった筋肉にたまっていた疲労物質や痛み物質が排出されやすくなるのです。その結果、こりがほぐれるのです。
ストレッチで痛みが軽減するのは、緊張型頭痛です。片頭痛は逆効果です。

ストレッチを行うときの注意

  • 痛みが強いときは無理にやらない
  • 定期的に気長に続ける
  • 強い反動をつけすぎない
  • 入浴後に行う

首や肩の筋肉が弱い

首や肩のこりには、姿勢が大きく影響しているのですが、もう一つ大きく影響しているのが、筋力の弱さです。4kgもある頭を支えるのですから、首が細くて長い人は、どうしても首や肩がこりやすいのです。女性に首・肩のこりが多いのも筋力が弱いせいです。そこで、こりを防ぐためには、きた首や肩の筋力を鍛えることも重要になってきます。ストレッチでほぐすだけでなく、筋力トレーニングで、首と肩の筋力アップで頭痛を予防します。

  • 首を左右に倒す
  • 右手を頭にのせて、左肩の力を抜いて右側へゆっくりと首を倒す。左側も同様に。左右とも5~10回程度おこなう

  • 両肩を上にあげてストンと落とす
  • 両肩をキュツと上げて、ストンと落とす。力を入れすぎず、自然な状態で。10~20回程度おこなう。

  • 椅子にすわって前屈
  • 椅子に腰掛けて、足を前に伸ばす。両肩の力を抜いてリラックスし、首を前にゆっくりと倒す。5~10回程度おこなう。

首の筋力をアップさせる体操

特に女性で多いのが「痩せ型」で首が細く頭痛のある方向け。

  • 肩を上にもちあげてその状態を持続
  • 両肩をいからせるようにもち上げて、そのまま10秒間持続させる。10回程度おこなう。

  • 首を後ろに倒して腕で押し戻す
  • 頭の後ろで手を組んで首を後ろに倒す。これに抵抗するように、両手で前に押し戻す。10秒間持続させ、5~10回程度おこなう。

  • 腹ばいになって頭をもち上げる
  • 腹ばいになって背中で両手を組み、頭をもち上げた状態を5秒間持続。これを5~10回程度繰り返す。

  • 首を下からもち上げる
  • あこの下に両手を当て、首をもち上げるように力を入れる。一方、首はもち上がらないように抵抗する。1 回5秒間ずつ10回程度おこなう。

  • 肩をすぼめるように内側に回す
  • 両肘を上げて、肩胛骨の周囲の筋肉を動かすように両腕を内側に回す。その後、両手のひらをあわせて腕を伸ばし、前屈して背中の筋肉を伸ばし、前屈して背中の筋肉を伸ばす。これを5~10程度行う。

  • 肩の抵抗運動
  • ひじを直角に曲げて、まず右手で左手の握りこぶしを包むように手を組む。肩の筋肉に力を入れて、3秒間押し合う。左右の手を替えて同様に。各5~10回程度おこなう

血管をおさえて片頭痛の痛みを抑える

片頭痛の人は、頭が痛いときに無意識にこめかみを押さえていませんか? これは拡張した血管を押さえて痛みを軽くするという、じつに理にかなった対処法だったのです。

広がった血管を抑えることで痛みを鎮める

片頭痛の痛みは、脈拍に合わせてズキズキ、またはズキンズキンと脈を打つように起こります。そこで思わず、こめかみをギユツと押さえるポーズになるわけです。片頭痛の痛みの原因は、なんらかの要因で血管が拡張することによります。血管が拡張すると、その血管の周囲にある神経が引っ張られます。脈を打って血管が広がると、さらに神経が引っ張られるため、痛みが強くなるのです。

血管を抑える

こめかみを押さえると、拡張した血管を圧迫することによって、ズキズキ感が軽くなります。なかには、左右どちらかの目の周辺に強い痛みが起こる場合があり、このときも痛むポイントを押さえると、痛みがやわらぎます。圧迫するには指で押さえたりするほか、以下のような方法があります。古典的でシンプルな方法ですが、ズキズキ感があるときにはおすすめです。

  • こめかみの脈を打っている部分を圧迫
  • 左右どちらか、または左石両側めかみに指を当てて、ズキズキを打っている部分をギュッと押さえる。

  • 目の上が痛い人もいる
  • こめかみだけでなく、左右または両側の目の上が痛くなる人もいる。こんなときは、その痛む部分も指で圧迫する。

  • 血管を抑えることで拍動が
  • ズキズキと脈を打っている部分を押さえると、脈拍に合わせて強まる痛みを軽減することができる。

血管を圧迫して静かにして痛みがおさまるまで待つ

  • きつめにはちまきやタオルを頭に巻く
  • ちようど、こめかみのあたりに当たるようにして、少しきつめに巻く。

  • 冷たいタオルなどをこめかみにあてる
  • 冷やすとさらに効果的なので、こめかみに冷やしたタオルなどを押し当てて圧迫しながら安静にする。

    片頭痛のズキズキする痛みは、ちょっと動いたり日常の動作をするだけで悪化します。そうなると、ズキズキする痛みから持続するガンガンという痛みに変わります。痛むときにはこめかみの血管を圧迫して、安静を保つことがいちばんです。冷やしながら圧迫するとさらに効果的なのはいうまでもありません。

片頭痛の痛みをカフェインで軽くする

頭痛のとき、薬を飲むほどではないとか、鎮痛薬の飲みすぎが気になる、ということがあります。そんなときは、鎮痛作用があるカフェインをとると有効なことがあります。

カフェインには頭痛を和らげる作用がある

カフェインは、コーヒーを筆頭に紅茶や緑茶などに含まれる成分として知られていますが、じつはれっきとした医薬品として使われちている成分でもあります。鎮痛薬にもカフェインが配合されているものが多くあります。カフェインには次に挙げるような作用があります。

  • 中枢興奮作用
  • 脳の働きや感覚を高める作用です。頭をハッキリさせて眠けをとりはらったり、倦怠感の解消に有効とされています。

  • 骨格への作用
  • 筋肉を収縮させる働きです。これによって疲労を軽減すると考えられます。

  • 利尿作用
  • 腎臓の血管を拡張させる働きがあり、これによって尿の生成を増加させて、尿量を増やします。

  • 心筋への作用
  • 心筋の収縮、脈拍、摘出量を増加させます。

  • 脳の血管への作用
  • 腎臓の血管を拡張させるのに対して、脳の血管に対しては収縮させる働きがあります。これによって、血管拡張型の頭痛である片頭痛の痛みの軽減に有効なのではないかと考えられます。

1~2杯程度のコーヒーで頭痛が和らぐ

  • レギュラーコーヒーで40~180mg、インスタントコーヒーで30~120m程度。
  • カフェインは市販の鎮痛薬にも含まれている。たとえば、ノーシン錠には35mg 、ナロンエースには50mg 、イブA錠には4mg含まれる
  • コーヒーがその代表だが、ほかにもカフェインを含む飲み物がある。緑茶のなかでもカフェインが多いのは玉露、次いで煎茶と番茶。紅茶は茶類ではもっとも多い。ウ一口ン茶も比較的多いほう

頭痛の予兆がしたらすぐに飲む

このようにカフェインは、頭痛に有効な作用をもっています。ただ、コーヒーなどでカフェインをとるのですから、鎮痛薬のように鋭い効果があるわけではありません。「痛くなりそう」というようなときに、早めにコーヒーなどを飲むことがポイントです。

カフェインは摂りすぎると頭痛を助長させる

カフェインの過剰摂取になっている人は、体内のカフェインがなくなったり減少することによってカフェイン禁断性の頭痛が起こることがあります。
一般に、1 カ月15g以上( 1日に500mg以上)のカフェインをとっていると起こる可能性が高くなります。カフェイン禁断性の頭痛は、最後のカフェイン摂取から24時間以上経過すると、脳の血管が拡張して頭痛が起こってきます。また、カフェインをとると頭痛が治まるのが特徴です。

飲み物別カフェインの量

  1. コーヒー0.04
  2. 紅茶…0.05
  3. 玉露…0.16
  4. 煎茶…0.02
  5. 番茶…0.01
  6. ほうじ茶…0.02
  7. 玄米茶…0.01
  8. 抹茶…3.2
  9. 烏龍茶…0.02

片頭痛で光、音をシャットアウトして痛みを抑制

まぶしい光や騒音は頭痛を助長させる

頭痛のなかでも、とくに片頭痛では痛みが起こつているとき、いつもより光をまぶしく感じたり、大きな音のせいで痛みが増すように感じることがあります。たとえば、蛍光灯の光が目にチカチカするように感じたり、ふだんならあまり気にならないテレビの音声や周囲の雑音をうるさく感じたりします。
また、片頭痛では強いフラッシュのような光や、大音響で痛みが誘発されることもあります。これらは必ずしも典型的な症状ではありませんが、当てはまるという場合は、対処することが必要です。目と耳を防御することも大切な頭痛対処法なのです。

対処方法

片頭痛には冷やして痛みをとる冷却療法

血管拡張による痛みが原因の片頭痛に

片頭痛では、なんらかの要因によって頭部の血管が拡張してしまいます。すると、血管の周囲の神経が拡張したぶんだけ、引っ張られることになります。その結果、痛みが起こるのです。しかも、脈拍に合わせて血管が拡張するたび、ズキンズキンといった拍動性の痛みになります。拡張した血管を収縮させるには、冷やすのがいちばんです。ところが、同じ血管拡張型の群発頭痛は激痛で、冷やすぐらいでは治まらないことがほとんどです。群発頭痛の手当ては、薬や酸素吸入に頼らざるをえません。

冷やして安静にするのが一番

こめかみや痛む部分以外にも、けい頸動脈など、心臓にさらに近い部分を冷やすと、より効果的です。血管が収縮して血流量が減るため、ズキズキする痛みがかなり軽くなります。
緊張型頭痛では逆効果になるので冷やしてはいけません。

頭痛がするときは、できるだけ体を動かしたくありません。手軽に冷しっぶ湿布ができるグッズをそろえておくと、いざというときにさっと使えて便利です。冷湿布グッズは多種類あります。頭痛にそなえて、冷蔵庫で保管して、いつでも使えるようにしておきましょう。

冷たすぎるのもよくない

冷湿布は冷たすぎてもいけません。冷やすことによって血管を収縮させることが目的ですが、自分が心地よいと感じることも大切だからです。冷たすぎて寒かったり、不快になっては本末転倒です。発熱しているわけではないので、ほどよい冷たさが2~3時間持続するものでよいでしょう。夜中に頭痛が出やすい人には冷却シートや氷枕がよいでしょう。

おすすめの冷却シート

外出先で片頭痛が起きてしまった時には、ジュースなどの缶を額に押しつけても効果があります。冷たすぎる場合は、パックの野菜ジュースなどのほうがいいかもしれません。

頭痛の対処法

タイプに合った対処方法でなければ効果はない

頭が痛くなったとき、薬を飲んだり手当てをしても、なぜか痛みが治まらないことはありませんか?それは対処法がまちがっているからです。いままでやってきた対処法をもう一度、しっかり見直してみましよう。

前触れや予兆がる場合

「頭痛サイン」という言葉があるように、頭痛のタイプのなかには、前ぶれや予兆があるものもあります。
片頭痛がその最たるものです。
群発頭痛は前ぶれもありますが、それよりも重要なのは頭痛が起こる時期を予測できることです。これも一種の頭痛サインとして活用できます。
前ぶれや予感は自分で実感できます。こうした頭痛サインを利用することが、先手必勝のコツなのです。頭痛は痛くなる前に手を打つ。これはどの頭痛のタイプにもいえることです。ベストタイミングを逃さないことが第一の対処法です。痛みがピークになってしまうと人間の体は痛みを抑えにくいこともありこの頭痛サインを逃さないことは大切です。

温める?冷やす?もみほぐす?安静にする?

頭痛といえば、頭を冷やす。これは非常にスタンダードな手当てです。ところで、この単純にして簡単な手当ては、どのタイプの頭痛にも応用できるのでしょうか?実は、そうではなくやってはいけない場合があります。
では、温めるのは?もみほぐすのはどうでしょう?
これらもすべて、やってよい場合とダメな場合があるのです。自分の頭痛には、どんな手当てがベストなのかを知っていますか?
簡単にできてしまうだけに、まなまちがっていることもあります。生兵法はけがのもと。自分にとってベストの手当てを見極めます。

命に関わることもある症候性頭痛

症候性頭痛とは、他の病気が原因となって起こる頭痛のことです。いわゆる「頭痛もち」の人の頭痛とちがい、なかには生命の危険に関わる病気もあります。こうした危険な頭痛の特徴を知っておきましょう。

脳梗塞、脳出血による頭痛

頭痛の起こり方は、脳梗塞や脳出血では頭痛が起こると思っている人が多いのですが、じつは想像しているような頭痛が起こることはあまりありません。まれに頭が重たい感じや、頭の奥でジーンとしびれるような痛みを感じることがある程度です。
原因は、脳の血管が動脈硬化を起こして血液の通り道をふさいでしまったり、血液中にできた血栓が血管に詰まることによって起こります。一方、脳出血は動脈硬化や栄養不足などで脳の血管がもろくなっているところに、高血圧が加わって血管が破れて出血します。
治療は、薬を使って血管の詰まった部分の血流の再開を試みます。梗塞によって血流が途絶えていた部分の脳の機能は、血流の途絶後約10分で損なわれるため、半身のマヒや言葉の障害などが残ることがあります。けつしゆ脳出血は、手術で血腫を抜きとることもあります。

くも膜下出血による頭痛

頭痛の起こり方は、激烈な一瞬の痛みです。ハンマーで殴られたような、あるいは死の危険を感じるほどの激しい頭痛に見舞われます。激痛は動脈瘡の破裂によるもので、そのあとはガンガンする強い痛みが続きます。意識障害が出たり、昏倒することもあります。
原因は、脳の表面にある動脈にできた動脈痛が破れて、脳の表面とくも膜の間で出血が起こる病気です。動脈痛ができる原因は先天的な要因で、これに高血圧が加わると破裂しやすくなります。
治療は、すぐに破裂した動脈癌をふさぐ手術が必要です。動脈癖の破裂は出血量が多いため、一刻も早く診断し、手術を受けなければ危険です。

脳腫瘍による頭痛

脳腫瘍も必ず頭痛が起こる病気だと思っている人が多いのですが、じつは要注意です。むしろ頭痛が起こつてくる前に、体のふらつき、意識障害や視覚や聴覚の異常、マヒ、嘔吐などの症状が現れることが多いからです。
頭痛が現れたときには、すでに腫瘍がかなりの大きさになっていることが多いといえます。しかしながら、まれに頭痛が初期症状として起こることもあります。
原因は、いわゆる、ガンの一種です。ほかの部位にできたガンが転移して脳腫瘍となる場合と、最初から脳にできる場合があります。また、良性腫瘍のときもあります。
治療は、腫瘍を切除することが望まれますが、腫瘍の大きさ、脳のどこにできているかによって、外科手術が可能かどうかが決まります。レーザー治療など、外科手術以外の治療法もあります。

慢性硬膜下血腫による頭痛

脳を包んでいるくも膜のさらに外側にある硬膜の内側に血腫ができるために頭痛が起こります。特徴的なのは、首を左右に振ったときなどに強い痛みがあることです。しかし、お年寄りでは痛いというよりも、ズーンと重い感じがするだけのこともあります。頭痛ではなく、痴呆のような症状が出ることがあります。
原因は、打撲、外傷などによって、硬膜の内側の静脈が傷つき、出血することによります。出血が小さく、じわじわと血腫ができるので、症状が出るまでに数ヶ月かかることもあります。
また、お年寄りでは軽くぶつけた程度でも起こることがあります。

血圧が高いことによる頭痛

中高年に多い、病気が原因でない高血圧では、のぼせや顔のほてり、頭の重い感じなどはあっても、頭痛というほどではありません。
ただし、重度の高血圧(上が200以上) や、血圧を調節するせいルモンの病気(原発性アルドステロン症や褐色細胞腫など)で高血圧になっているような場合は、脈はく拍に合わせてズキズキするような痛みを感じます。
治療は、原因となっている病気の治療が優先です。高血圧だけの場合は、降圧薬で血圧をコントロールします。

副鼻腔による頭痛

副鼻腔は鼻くの周辺にある空洞部分で、ここに膿のような鼻汁がたまるのが副鼻腔炎です。副鼻腔炎による頭痛は、主に前頭部や顔面に痛みが起こります。また、炎症が起こっている部位にもよりますが、眉間や頬骨のあたりを軽くたたくと痛むことがありこます。叩打痛といいますが、必ずしもこれがあるとは限りません。一般に、急性副鼻腔炎では高頻度で頭痛が出ますが、慢性副鼻腔炎だけでは頭痛は出ないとする説もあります。
原因は、鼻炎などがきっかけとなって、副鼻腔に炎症が起こるためです。膿がたまると、鼻づまりや鼻汁のほか、頭痛が起こります。
治療は、外科手術をして炎症を起こしている部分を取り除けば完治します。手術をするほどでなければ、消炎酵素薬で鼻づまりを軽くするなどの対症療法を行います。

髄膜炎による頭痛

発熱や頭痛がみられます。多くは、かぜの症状に似ています。吐きけや項部硬直が起こることもあります。
原因は、脳と脊髄を覆う軟膜とくも膜の間で炎症が起こるため。多いのはウイルス性の髄膜炎です。細菌性や真菌性の場合は致死率が30~50%と高く、こわい病気です。
治療は、ウイルス性の場合は、必要に応じて消炎鎮痛薬を投与して安静にしていれば、一週間程度で頭痛は軽快します。

側動脈炎による頭痛

こめかみにある動脈が炎症を起こして膨れ、ジクジクとした持続性のある痛みみが起こります。脈拍に合わせてズキズキすることもあります。微熱が続くことも特徴といえます。
自己免疫疾患の一つです。なんらかの原因で免疫異常が起こり、自分の体の組織を攻撃してしまうためです。とくに、中高年の男性に起こりやすい病気です。
治療は、血管の炎症を鎮めるために、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン薬) を使います。

ある特定の動作で痛みが生じる労作性頭痛

痛みの生じ方には、個人差がありますが、ある特定の動作や刺激によって痛みが誘発される、めずらしいタイプです。
ほとんど知られていないため、周囲の人には「さぽり」や「怠け病Lと思われて、人知れず悩んでいる人が多いのが、この頭痛の特徴です。

痛み方の特徴

  • 重いものを持つ、咳をする、夜の生活のあとなど、ある特定の動作によって頭痛が誘発される
  • 痛みはクワーンクワーンと頭全体におよび、かなり激しく痛む
  • 頭痛の持続時間は5~60分程度。長くても1日以内に自然に消える

痛みはじめると、体を動かすと痛みガ強くなることが多く、じっと安静にしていることで痛みが治るのを待つしかない。

特定の動作後に強い痛みが生じる

重いものを持ったり、咳こむたびに激しい頭痛に見舞われて、「なぜだろう」と思いながらもがまんしている人はいませんか?
こうした頭痛が「労作性頭痛」です。グワーングワーンと頭全体におよぶ痛みで、激しいものです。原因は特定の動作や刺激が主ですが、周囲の理解を得にくいことが最大の特徴です。

労作性頭痛の原因と分類

  • 寒冷刺激による場合急激に寒いところへ出たり、体が冷えることによって起こる
  • かぜをひいたりして、せきこむことによって机1モうせい起こる。良性咳轍性頭痛ともいう
  • 運動や動作による場合、走る、ジャンプ、泳ぐなどの運動や重いものを持つなどの動作で引き起こされる。激しい運動によるものがほとんど。良性労作性頭痛ともいう。
  • 夜の生活などのあとに頭痛が起きる

原因は、血管の拡張、髄液圧の上昇

労作性頭痛は、痛みを引き起こす特定の動作や刺激など引きがねはわかっていますが、痛み自体の原因はわかっていません。現在、考えられているのは次の3つです。

  1. 頭部の血管の拡張
  2. もともと片頭痛のような血管拡張型の頭痛があって、それが特定の労作に限って著しく頭痛が現れるというものです。

  3. 髄液圧の上昇
  4. 低髄液圧性頭痛とは逆に、髄液圧が上昇して痛くなるというもの。ただし、上昇していないこともあり、決定的とはいえません。

  5. 頭蓋骨周辺の筋肉

頭蓋骨の周囲の筋肉から起こる痛みという説です。しかし、これも詳しいことは不明です。そのほか、血液中のアドレナリンが関係あるのではないか、という意見もありますが、現段階ではまだ研究中です。

治療・予防には薬とのつきあい方がポイント

一般に、労作性頭痛は生涯続く可能性は低いと考えられています。数年で頭痛が起こらなくなるケースが多いのです。
したがって、それまでの間、動作や刺激をなるべくさけて、それができないときは予防薬を使うという方針をとればよいのです。病院で処方される薬には、インドメタシンなどの鎮痛薬があります。30分~2時間前に服用しておくと、動作や刺激があっても頭痛を防げることがあります。