免疫力の要腸の敵「便秘」

腸の健康=免疫力」を脅かすものの筆頭としてあげられるのが「便秘」です。クリニックの便秘外来には、新幹線や飛行機を使って、遠くから通院している方も多数います。それほど便秘がツライ症状だということです。便秘の悩みの深刻さは増すばかりです。

便秘の定義というのはないのです。消化器病専門医の方に聞くと、2~3日に1回排便があって症状がなければ、便秘とは言わないとされています。

しかし、排便がないことによって、不快な症状があれば便秘といってよいのです。ある年の国民生活基礎調査では、人口10 00人当たり、女性で50.6人、男性で24.7人の人が「便秘である」と回答しています。その12年前の同じ調査では、女性46.7人、男性18.6人でしたから、ここでも腸の健康が損なわれていると考えられます。

単純計算でおよそ5000万の日本人が便秘という計算になります。これは大変な数値です。便秘は、女性ホルモンや筋肉量の関係で女性のほうがなりやすい傾向にあります。食品メーカーのカゴメ株式会社が行った「現代女性の腸内環境に関するアンケート」では、便通の頻度を尋ねた質問で、2~3日に1回という軽症の便秘の人が30.6 % 、4~6日に1回の人が8.5% 、7日に1回未満が2.7% という数値が出ました。

しかし2〜3 日に1回の中には下剤を使用している人も含まれるので、実際には女性の約2割がひどい便秘に悩んでいるといえるのです。

一般には知られていませんが、便秘には2種類あります。ひとつは症候性便秘といわれる、病気があってそれが原因となって起こるもので、大腸ポリープ、またはがんなどによって便秘が起こるケースです。

そしてもうひとつは、常習性便秘。これが一般に便秘と呼ばれるものです。クリニックの便秘外来を受診される方は、ほとんどがこのケースです。これは腸の機能が低下して起こるものです。この常習性便秘ですが、誰しも最初は軽い便秘から始まります。

最初から下剤が必要なはど、ひどい便秘になる人はいません。その軽い便秘からさまざまな要因で、改善されずに重症化していくのです。その要因は、我慢、生活の乱れ、食生活、運動不足、ストレスなどで、それらが積み重なり、腸の機能が低下して重症化するのです。

現場の医師は、ひどい便秘の場合、腸内環境の改善は、6ヶ月~1年はかかると言います。便秘で悩んでいる方は、こちらを参考に脱便秘に取り組むべきでしょう。

ちなみに食物繊維はしっかり摂れている人はオリゴ糖で快便になるケースが多々あります。