朝から午前中にかけて特に痛む低髄液性頭痛

あまり聞き慣れない名前の頭痛ですが、低血圧の女性に多く、症状をみると思い当たる人が多いかもしれません。午前中にいつも頭が重くてつらいというときは、このタイプの頭痛が疑われます。

痛み方の特徴

  • 横になっていると痛みが軽くなるか、上体を起こすと痛みが強くなる
  • 痛みは頭全体かジーンと重いような感じ。強く痛むときは、脈に合わせて痛む
  • 痛みは起床から30分後ガもっとも痛く、午後から夜にかけて軽くなる
  • 無張しているときや、なにかに集中しているときは、痛みが軽くなる

頭全体がじーんと重くなるように痛む

低髄液性頭痛は、あまり知らせんぎいてきれていませんが、潜在的には意外に多いと思われます。とくに、軽度の場合はただの低血圧による不調のように自覚するからです。
低髄液圧性頭痛は、朝起きてから5~30分で痛みがピークに達します。ジーンと頭が重くなったようで、痛みが強いときは軽い拍みやくはく動感( 脈拍に合わせて痛む)があります。また、頭痛が起こるとき、めまいが現れる人が多いようです。痛みは横になると軽くなります。

午前と午後、活動時と安静時で痛みが変動する

低髄液圧性頭痛は、痛みに日内へ変動があります。起床後から午前中は痛みが強く、午後になると軽快します。また、じっとしているときよりも忙しく立ち働いたり、仕事などで緊張状態にあるときや、なにかに熱中しているときには痛みが軽くなります。
これは低髄液圧性頭痛の原因である髄液圧が、血圧の変動に連動しているためです。そのため、血圧が低下しやすい夏に悪化することが多くなります。

低髄液性頭痛はこうして診断する(自分の頭痛にあてはまるかどうかの自己診断)

横になると痛みが軽減するか?
横になって痛みが軽くなれば低髄液圧性頭痛の可能性大。
いきんで腹圧をあげると痛みが軽減するか?
ベルトをきつく締めるか、腹圧を上げて痛みが軽くなったときは、低髄液圧性頭痛の可能性大。
上体を起こしたまま頸を両手で圧迫すると、痛みが軽減するか?
頸静脈を軽く圧迫して痛みが軽くなれば、低髄液圧性頭痛の可能性大。

痛みの原因は、髄液圧が下がって血管や神経を引っ張るため

脳や脊髄は、髄液という透明な液体に浸っています。低髄液圧性頭痛は、この髄液圧が低下するために起こります。

髄液圧が低下することによって、脳や脳の表面にある微小な血管や末梢神経、硬膜(脳を覆っている膜)に対する圧力に変化が生じ、痛みが起こると考えられています。この現象は、検査などで骨髄液を採取し、減少したときにもみられます。骨髄液が減少したことによって髄液圧が低下し、頭痛が起こるのです。
ただし、腰椎穿刺に就寝中よる場合は髄液が新しくつくられて補充されれば、1週間程度で頭痛は消えます。

低髄液圧性頭痛は髄液圧の低下が原因であることはわかっていますが、なぜ、髄液圧が下がってしまうのかはわかっていません。ただ、低血圧の人に多いことから、血圧と深い関係があることは予測されます。
頭痛薬も使用しますが、低髄液圧性頭痛は、ふだんの生活の注意や工夫で頭痛を軽減できることが多いようです。そのため、薬だけに頼るよりも生活療法をうまくとりいれていくことが、この頭痛とうまくつきあっていくポイントになります。

頭痛薬はこちら。

低髄液性頭痛の治療

薬物療法

低血圧傾向の人に多いことから、血圧を上げる薬を使う。また、血管収縮薬で間接的に血圧を上げることもある。原則として、髄液が増えれば髄液圧が高くなるので、薬を飲むときに多めの水で服用するなど、水分摂取をするとより効果的。

点滴

水分を摂取すると髄液圧が上昇して頭痛が治まるが、実際には頭痛が著しいときは吐きけや嘔吐で水が飲めないこともある。この場合は点滴によって水分を補給する。点滴後はすぐに効果が出るものの持続性がなく、水分を補給しないと、もとに戻ることが多い。

外科的療法

現実には手術が必要なほどの患者さんはあまりいない。しかし、外傷などによって硬膜が破れて、髄液が漏れているような場合は外科手術が必要。パッチ手術といって、自己血夜を硬膜外へ注入する方法もある。

生活の改善

水分や塩分をやや多めにとって血圧を上げたり、血液の循環量生を増やすと髄液圧も上昇する。活ベルトをきつめに締めたりする療ことで腹圧を高くしてもよい。法こうした生活療法を欠かさずに続けることで、頭痛を軽減できる。

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