ストレスとうまく付き合って、酵素の無駄づかいを防ぐ

100年に一度といわれる世界的な大不況。そして国内に目を向ければ、今まで安泰だと思われていた大会社までが、大幅な人員削減に着手し、正社員の方たちでさえその立場は安泰ではなくなってきました。

そんな社会を背景にうつ病にかかる人も倍増しており、日本の自殺者は減る気配はなく、年間3万人以上の尊い命が消えていっています。

しかし果たしてこれらすべてを、「世の中が悪いのだ」という言葉で片付けることができるでしょうか?

大きな試練が与えられたとき、自分の力ではどうすることもできない事態に陥ったとき、人はこれを乗り越えることで、思わぬ力を発揮することがあります。この世の中に、ストレスのない人はl人もいません。生まれたばかりの赤ちゃんから100歳のお年寄りまで、ストレスはどんな人にもあります。現代社会においては、「ストレスとうまく付き合っていく」くらいの気持ちをもっていないと、生きていけなくなってしまいます。

また体に痛みやコリがある人は、物理的な要因だけでなく、心理的な要因からその症状が悪化することもあります。

さらに胃炎や胃潰瘍は、精神的なストレスが原因で一気に発症し、病状があっという間に進んでしまうこともあります。

怒り、ねたみ、嫉妬、イラつき、焦り、不安などといった悪い感情は、交感神経を刺激して緊張を促し、副交感神経を奏縮させてしまいます。そのため程度の差はあれど、食欲がなくなったり、胃腸の動きが麻痔したりします。過度のストレスや自分自身が抱く悪感情は、肉体にも深刻なダメージを与えるのです。

ではストレスを上手に解消するには、どうすればいいでしょうか?まずは1日に一回、大笑いすることを心がけてください。「笑えるようなおもしろい出来事がない」などといわずに、とにかく気持ちを明るく持つことが大事です。テレビのお笑い番組でも、ギャグ漫画でも、寄席でも何でもかまいません。

あなたが興味をもてるものを見つけて、思いっきり楽しみましょう。笑っているうちに、嫌なことはたいてい忘れてしまえるものです。しかも笑うことは、NK (ナチュラルキラー細胞) などの免疫細胞を活性化してくれます。

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そして嫌なことや不安なことがあったら、一人で溜め込まず、信頼できるまわりの人に話しましょう。悩みやつらい気持ちを自分の中に溜めていると、どんどん悪い方向へ考えが展開していってしまうことはよくあります。

身近な人には話しつらいのであれば、カウンセリングなどを利用するのもとてもいい方法です。また朝起きたら「今日も楽しんで1日過ごそう」と、自分の心に励ましの声をかけてあげましょう。

こうすると、1日がたいへんよいものになります。瞑想をして、頭を空っぽにするのもいいでしょう。10~20分程度でも、大いに頭のリフレッシュに役立ちます。

過度のストレスは、体内酵素の無駄づかいにもつながります。夜中まで愚痴をいいながらやけ酒を飲んだり、やけ食いばかりしていたら、心理的にも肉体的にも悪影響が波及していってしまいます。ストレスとうまく付き合えるようになると、病気にもかかりにくくなり、心身ともに健康をキープできるようになります。ぜひみなさんもストレスに負けず、ニコニコ楽しく長生きを目指しましょう。

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