私は25歳で結婚し、28歳から、それま一勤めていた広告代理店を辞め、独立し1人で仕事をはじめました。名古屋は地方都市ですが、広告関係の仕事の需要がかなり多く、仕事はいたって順調でした。仕事と家庭の両方のストレスも結構あります。
私の場合、その解消法というのはもっぱらお酒。学生時代からよく飲んでいて、結婚してからもまったく飲まない日というのは年に1~2日しかありません。
それでも二日酔いもあまりせず、お酒は活力の源だと信じていました。
30歳過ぎた頃から、どうも体がだるくて仕方がなくなりました。別に病気ではないとは思いましたが、吐き気をもよおすようになり、二日酔いの頻度も増えました。念のため検査を受けたところ、慢性肝炎だと言われました。お酒は肝臓を悪くするとは知っていましたが、「まだまだ、こんな飲酒年数で肝臓病になるはずない。あと数年は大丈夫」などと笑い飛ばしていた私。まだ人生何十年もあるのに、今の時期にこんなことになるなら、もっと自制しておけばよかったと反省しても、もう遅いのです。
あまり細かいことは気にしない私ですが、さすがにこの時は落ち込みました。病院の帰り道、暗い気持ちで書店に立ち寄りました。そこで見たのが、慢性病治療にも効果がある純粋米酢の本。読んでみると7ヶ月ほどで正常に戻る、とのこと。
「半年だけお酒は我慢して、これをやってみよう」。私は心に決めました。そして、食事の時、純粋米酢を冷酒のグラスに入れ、お酒だと思って毎日飲みつづけました。
また、玄米発酵食品なども肝臓に効果があるようなので、これも取り入れました。
2ヶ月くらいすると、体調がよくなってきたのを感じました。そして半年を過ぎた時、検査をしてもらったら、血清トランスアミラーゼが正常値になっていたのです。もう飛びあがって喜びました。正常に戻ってからは暴飲は控えるようにしています。やはり健康な体が何よりの宝だと痛感させられた次第です。