水虫の基礎知識
水虫を簡単に治せる薬を発明したらノーベル賞ものだ!といわれるほど、一度かかると治りにくい、頑固な皮ふ病の1つです。
白癬菌というカビの一種が皮ふに寄生してできます。一般にカビは温度の高い所や湿気の多い所で繁殖するので、靴下や靴をはいてむれることの多い足の裏や、足の指の間などにできるのがほとんどです。まれに、手にできることもありますが、これは足の水虫に対するアレルギー反応である場合が多く、足の水虫が治れば自然に治るようです。
症状は、
- 小さな水ぶくれが並び、かゆみの強いもの
- あかぎれのように赤く乾き、ただれるもの
- 表皮がカサカサになって厚く、固くなるもの
に大別されます。
ツメでひっかいたりして、そこから細菌が入り、化膿して歩けないほどひどくなることもあります。また、水虫の菌がツメの間に入ると、ツメのつやがなくなり、表面が凹凸になったり、ぼろぼろになったりもします。
いろいろな薬がありますが、一度治っても再発することが多いので、治ったと思ってもすぐに治療をやめずにつづける必要があるでしょう。
水虫とお酢
化膿性ブドウ球菌、サルモネラ菌など食中毒病原菌、大腸菌、赤痢菌などのさまざまな菌を食酢(純粋米酢)につけた結果、いずれも5分ほどで死滅したとのことです。
水虫の犯人も、同じ菌の仲間である白癬菌です。お酢が白癬菌の発育を強く抑止することは、別の実験でも明らかにされています。白癬菌退治には、菌が生存、発育するのに必要な「栄養」「温度」「pH」のいずれか、あるいはすべての条件をくずすことがポイントです。
お酢は、このうちもっぱら「pH」の面で水虫を攻撃します。pHというのは、酸性度(アルカリ性度)を表す指数で、健康な人間の肌は4~4.5の弱酸性に保たれています。対して、白癬菌の活動できるpH4.2~5.5ですから、つまり水虫ができている肌は、通常よりもややアルカリ性に傾いていることになります。
お酢、なかでも酸度の強い黒酢や穀物酢などには、このpHを正常値に戻し、水虫が生息できないようにする働きがあるのです。さらに、お酢に含まれているアミノ酸には、白癬菌によって傷んだ皮ふ組織の再生を早める作用もあります。
活用法
水虫の治療には、ガーゼにお酢を浸して患部にあてるか、患部を直接お酢の中に入れて、20分~30分つけておきます。赤みがさしている程度の段階なら、酸度の強い穀物酢や白酢を。出血していたり、真皮が露出しているような状態の時は、酸度の強いお酢を使うとかえって皮ふを傷めるなどの弊害が生じるので、修復力の強い玄米酢を活用します。
水虫ができにくい体質を作るには、純粋米酢や純粋玄米酢を毎日20cc~30ccくらい飲みつづけるのが効果的です。また、お酢のお風呂もかなり効果的です。40度以上のお風呂に20分〜30分入りつづけることで、白癬菌は確実に死んでいきます。
コメント