生きた酵素をたっぷり摂るでも紹介していますが、生野菜が体にいいということは繰り返し述べてきました。
さらに私たちの健康に効果的な食べ方があります。それは「すりおろす」ことです。野菜をすりおろすと酵素は活性化され、その働きが2倍にも3倍にも、時には何10倍にもなることが、最近の研究でわかってきました。
「胃の調子が悪いときには、ダイコンおろしを食べるといい」といわれてきたように、すりおろした野菜は体の調子を整えるのに、大変役立つことは以前から知られていました。実はこれには「酵素が活性化する」という、科学的な根拠があったわけです。
1992年、アメリカのジョンズ・ホプキンス医科大学のタラレ一教授たちは、「アブラナ科の野菜が特にガンを予防する」という発表をしました。
他の野菜にももちろん抗ガン作用はあるのですが、ブロッコリーや芽キャベツ、ケール、レッドキャベツ、カリフラワー、キャベツ、カブなどのアブラナ科の野菜には、強力な抗ガン誘導活性物質が含まれるというのです。
そしてこれらの野菜を、よく咀嚼して体内に取り込んだときに、その抗ガン作用はさらに高まるというのです。
噛むことで得られる8つの効果 – よく噛んで食べるという咀嚼健康法
すりおろすことによっても、この働きはアップします。すりおろすというと、ダイコンやニンジン、キュウリ、レンコン、ヤマイモあたりの野菜が思い浮かぶと思いますが、キャベツやカブなども私たちの体によい効果を与えてくれます。
ニンニクやショウガ、変わったところではタマネギやジャガイモなどもおすすめです。
ニンジンやダイコン、カブ、ショウガ、レンコンなどのすりおろしを毎日の食事メニュー にクリニックもありますがが、すりおろし野菜はさまざまな病気の治癒に目覚しい効果をあげています。
すりおろした野菜はそのまま食べてもいいのですが、ドレッシングに入れたり、冷製のスープにするなど調理方法を工夫すると、さらに食べやすくなります。すりおろし野菜は、細胞膜が填れて中の酵素が大量に摂れるため、消化がよくなるだけでなく、酵素の無駄づかいがなくなり、体が疲れにくくなります。また風邪のひき始めで何となく体がだるい、飲み過ぎ・食べ過ぎで胃が重い、こんなときには、栄養満点で消化がとてもよい「すりおろし野菜」が特に大きな効果を発揮します。ぜひ試してみてください。