首の痛みで悩んでいるのなら食べ過ぎを疑う

あなたは毎日、どんな食事をしていますか? 自分の食べたものをすべて書き出す「レコーディングダイエット」というダイエット方法が最近流行っているようですが、あなたも昨日1日に食べたものを思い出して、紙に書き出してみてましょう。
ここで、40代の会社員Bさんの1日に食べたものを紹介しましょう。

朝食
トースト2枚、ハムエッグ、コーンポタージュスープ、ヨーグルト、コーヒー2杯
肉野菜妙め定食(肉野菜妙め、ご飯大盛り1一杯、漬け物、味噌汁)
おやつ
シュークリーム2個、クッキー5枚、ホットカフェオレ
夕食
生ビールジョッキ2杯、レモンサワー3杯、ポテトフライ、鶏の唐揚げ、シーザーザーラダ、お好み焼き、アイスクリーム(居酒屋にて外食)

dt>夜食

しょう油ラーメン(帰り道に屋台で)

この記録を見て「ずいぶん食べているなあ…」と感じる方も多いことでしょう。もちろん「オレ(私)のほうが食べている」という人もいるでしょう。

でもあなたも記録をつけてみたら、Bさんと同じくらいの量を食べている日が意外と多くあるかもしれません。こういった食生活を続けていると、カロリー過多はもちろん、炭水化物や脂質の摂り過ぎ、ビタミン、ミネラルの不足、そして何より深刻な酵素不足に陥ってしまいます。

Bさんは今のところは特に大きな病気もないのですが、最近首の痛みに悩まされているといいます。これは、食べ過ぎで胃腸が弱っている証拠です。

体のどこかに悪いところがあると、他の部位に痛みが出やすいのです(内臓体壁反射)。食道や胃に炎症があると、首に痛みが出るので、Bさんの消化器官は連日の暴飲暴食で、かなり傷んでいるのでしょう。

また首の痛みと同時に、食べ過ぎている人は慢性的な疲労感に悩まされていることも多いはずです。朝すっきりと目覚めることができない。昼間、仕事の途中で眠くなったり、手足がだるくなったりする。そんな人は、確実に食べ過ぎです。

付き合いなどが多く、食べ過ぎをうまうセーブできない人は糖質を吸収しないサプリがあるので活用しましょう。
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人間の消化能力には限度があるので、食べ過ぎの状態が続くと、慢性的な消化不良を起こします。体内の消化酵素が大量に使われるため、代謝酵素が不足し、新陳代謝が悪くなってしまいます。

当然、血行も悪くなり、肩こりや頭痛も起こりやすくなります。他にもあちこちに、不調が起きてしまいます。ここで、人間の体が食物を摂ったときの消化・吸収、そして代謝のシステムについて説明しておきましょう。

人間はタンパク質、炭水化物、脂質といういわゆる「三大栄養素」を、食事から摂ります。三大栄養素は口から胃に入り、そして小腸に行って非常に微細な分子にまでなります。これが消化のメカニズムです。

タンパク質なら最小単位のアミノ酸に、炭水化物はブドウ糖(と果糖)に、脂質は脂肪酸にまで消化分解されてから、吸収されます。

なぜこれらの栄養素は小さくならないと吸収できないのでしょうか? それは小さくならないと、「代謝」の作業がスムーズにできないからです。「代謝」は人間が生きていくうえで非常に大切な生命行為です。

人間の皮膚は約28日で、骨は90日、筋肉は60日で新しい細胞組織と入れ替わります。こういった古いパーツを新品に交換する作業がうまくいかないと、さまざまな病気が起こる原因になります。

また消化しきれなかった食べ物の分子が残っていると、腸が汚れてしまいます。また栄養素の分子が小さくならず吸収されると、いろいろな病気の原因になってしまいます。消化が不十分な食べ物の分子が、小さくならずに腸壁から吸収されたことで起こる一連の疾患は「リーキーガット症候群」と呼ばれています。

普通は吸収されない比較的大きい分子が血液中に入り込んでしまうと、私たちの体は防御のためにアレルギー反応を起こします。これによって、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支ぜん息、クローン病などが起こるのです。

最近では糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞、高血圧、血栓性静脈炎、肝疾患、心疾患、腎疾患など、消化不良があらゆる病気につながるといわれるようになってきました。食べ過ぎて慢性消化不良状態に陥っていると、体が疲れやすくなるばかりか、さまざまな病気にかかりやすくなるのだということです。
腹八分目でよく噛んで食べるということがとても大切です。
飽食の時代だからこその「栄養失調」 – 粗食などは現代人が陥りやすい大事なポイントであるように思います。

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