肩こりの基礎知識
肩の筋肉が固くなり、血液のめぐりが悪くなって起きます。すると、その部分に血液が運んでくる栄養分や酸素が不足して、こりや痛みを感ずるようになるわけです。
ですから、もんだり、叩いたり、マッサージをしたりして血液の流れをよくすることで、こりをほぐすことができるのです。筋肉がこることを、こずむ(偏む)といいます。競走馬などにもこずむとかこずみという言葉を使います。つまり、馬の肩こりのようなものでごつごつ、ぎくしゃくした歩き方をするのでわかります。
その場合、ゆっくりとしばらく走らせると大部分はこりがほぐれていきます。
つまり、適当の運動で、血行をよくすることが大切なのです。パソコンなど、一定の動作を長くつづける時には、特に肩の筋肉をほぐすような運動を混じえる必要があります。
と伸びをしたり、腕を数回グルグルと回すだけで、かなりの効果があります。肩こりもひどくなると、後頭部が痛くなったり、眼の疲れがひどくなったりします。食欲がなくなり、不眠になることもあります。なお、肝臓、胃、肺、心臓など、内臓が悪ために肩こりの症状として表れることもあるので、そうした面にも注意を向ける必要があります。
肩こりとお酢
肩こりというのも、ある意味では疲労の蓄積の表れといえるでしょう。首すじのあたりが、固く、重く、なんとも気分が憂うつです。ひどくなると、頭痛や食欲不振さえ招きます。そこで、昔からもんだり、叩いたりするわけです。
最近では各種の電気器具も発売されていますし、貼り薬・塗り薬も多数販売されています。もちろん、それらでも一時的にはよくなるでしょう。しかし、またすぐにこります。
特にパソコンなどが普及しだした事務職をはじめ、長いこと座って腕だけを使う仕事をする人たちが増えたので、肩こりに日常的に悩まされる人が多くなっているのです。昔の女性たちの典型的な肩こり仕事であった「針仕事」的なものが、現代にも案外たくさんあるのです。
四十肩、五十肩という症状もあります。男女を問わず、そのくらいの年代になった時にある日突然おそわれる肩こりの、ごくひどい症状です。腕が思うようにあがらず、電車の吊り皮につかまるのにさえ苦労するほどです。しかも、治るまでに数ヶ月から半年近くもかかります。こうなると、肩の関節炎の一種ともいえるわけで、「外から治そう」としても、なかなかうまくいきません。
原因ははっきりしていて、乳酸が筋肉に蓄積しているのですから、まずはこれを取りのぞき、さらには乳酸があまり生じないような、代謝の好循環を考えればよいのです。お酢は血液を弱アルカリ性にして、粘度の低い、流れやすい血液にするので、全身の血行をよくし、新陳代謝をスムーズに行うようにするのです。
お酢の活用法
玄米酢やリンゴ酢、クエン酸などを料理に多く取り入れたり、直接飲んだりするほか、お酢には「外から」の効能もあります。
ひどい肩こりや四十肩、五十肩には直接患部に、お酢の温湿布をするのも効果的です。美容健康法として知られる「お酢風呂」も、肩こりをはじめ、全身の疲労除去に効果があります。
お酢風呂は、お酢を風呂に直接入れるのではなく、全身(首から下)を包めるようなビニール袋に玄米酢1本を3倍に薄めて入れ、それにくるまって湯につかります。
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