肝臓病の基礎知識
肝臓の働きには
- 消化液の胆汁を作る
- ブドウ糖をグリコーゲンに作り変えて蓄える
- 体に毒のあるものをこわして毒のないものにする
という3つがあります。
病気になるとこれらの働きが低下します。主な肝臓の病気としては、急性・慢性の肝炎、肝硬変症、肝臓ガン、胆石症などがあります。肝炎は、食欲がなく吐き気があり、体がだるく、熱が出るなどの症状を伴います。
主な原因は、ウィルス感染、薬物などによる副作用や中毒、アルコール類のとりすぎなどで、皮膚全体が黄色になり、尿も非常に濃い茶色になったりします。
肝硬変症で、自覚症状が出るのは、かなり病気が進んでからなのでやっかいです。原因は大酒、栄養の不足やアンバランス、寄生虫、肝炎や心臓病など、ほかの病気との合併症などです。
病気のサインは肝炎に似ていて、食欲低下、疲れやすい、吐き気がする、皮ふが黄色くなる、足がむくむ、急にやせてくるなどです。胆石症は、胆汁の成分の一部が固まってできるものです。ただし、胆石ができていてもなんの症状も起こさず、一生涯を平気です過ごす人もあり、かなり個人差があります。
肝臓病と酢
悪酔いや二日酔いになるのは、アルコールの分解・吸収に内臓が追いつかないためです。では、飲酒の前後にお酢、またはクエン酸を飲んでみたらどうでしょうか。もちろん、お酒の強さには個人差がありますが、お酢やクエン酸を飲まない時と比べれば、それぞれはるかに「酒に強く」悪酔いせず、さめるのが早いことに気づくでしょう。
肝臓というのは、すべての栄養分が集まるところです。ここで処理・分解され、体の各器管へ再出荷され、また予備を蓄える働きもしています。この処理・分解のプロセスでは、有害物質が生じることもありますが、この害毒を消すのも肝臓の働きです。ところが近年、わが国では各種の肝臓病が増えており、「21世紀の国民病」とさえいわれるようになっています。
理由はいろいろです。飽食の時代の裏側にある肝臓への負担増、アルコール類の常飲、薬物・化学物質の体内への蓄積、ストレスなどが主なものとしてあげられるでしょう。
たとえば、働き盛りであったAさんは、接待の酒席が多く、ついに肝臓をこわしてしまいました。顔色が妙にドス黒くなり、酒を飲むと悪酔いし、疲労感がひどくなりました。奥さんの忠告を受けて検査をするとアルコール性脂肪肝との診断。「このままでいくと、もっとひどい肝硬変になりますよ」と、医者におどかされ、意気消沈してしまいました。
医者から酒を禁止されたものの、仕事の性質上「まったく酒を受けつけない」のにも無理があります。酒に対しても、仕事相手に対しても、ある意味で同じように恐怖感をもっていたのでは、仕事がうまくいくはずがありません。それがストレスにもなって、さらに悪い事態になっていったのです。
活用方法
Aさんの場合には、奥さんがよい助け舟を出しました。「だまされたと思って飲んでみて…」と、朝晩に盃1杯のお酢。医者もびっくりする速さでAさんの肝臓病は快方に向かったのです。
実はAさん、まだ50代になったばかりなのに、顔や体にいわゆる老人性のシミがかなり出ていました。お酢を飲みはじめて数ヶ月もしないうちに、顔のドス黒さがなくなったばかりでなく、シミも薄くなっていったのです。
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