酵素って?

ぐっすり眠ったはずなのに、朝起きると疲れが抜けていない。体の節々が痛む。長い間、慢性的に肩こりや腰痛、偏頭痛などの症状に悩まされている。病気というほどではないけれど、仕事や家事をやる気がしなくて、なんとなく体が重い日が続く…。

またこの不景気なご時勢、体調がすぐれないだけでなく、ストレス過多で心が疲れて、うつ状態に陥ってしまっている人も珍しくありません。

疲れがとれない、体のどこかが痛む、病名はついていないけれど体調が悪い、精神的に落ち込みやすい。そんな人たちは、体の中の「酵素」が不足しているに違いありません。

酵素というと、洗剤や歯磨き粉などに入っている「汚れをよく落とす成分」くらいの認識しかない方も多いかもしれません。

しかし「酵素」は、人間の体の中にあって、様々な重要な役割を果たしている「潜在酵素」のことです。最近でこそ、人間に必要な栄養素としての「酵素」の存在意義が、ようやく知れ渡ってきましたが、まだまだ本当の重要性を理解している人は少ないようです。

医師の中にも、酵素が人体に及ぼす素晴らしい影響力を、十分にわかっていない人がたくさんいます。

では、まず、酵素についてです。人間が必要とする栄養素には、「炭水化物(糖質)」、「タンパク質」、「脂質」の「三大栄養素」をはじめ、体調を整えるのに欠かせない「ビタミン」、「ミネラル」などがあります。

さらに体内の老廃物の排出などに大変効果的なのが、「食物繊維」です。そして生の野菜や果物に豊富に含まれる、抗酸化栄養素の「ファイトケミカル」、私たちの体を維持するうえで欠かせない「水」。この8種類の栄養素に続いて、私たちが健康で長生きするために欠かせない第九の栄養素が「酵素」です。

「酵素」は生の野菜や果物に豊富に含まれ、これらを加熱せずに生のまま食べることで、しっかりと摂取できます。逆にいうと、野菜や果物を摂っていても、火を通したものばかりでは、酵素は摂取できません。酵素は熱に弱く、40~60度に加熱されると、死んでしまうからです。

また私たちの体内にある酵素(=潜在酵素)は、「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類に分けられます。「消化酵素」は文字通り、私たちが食べた食物を消化し、体内に吸収するうえで欠かせないものです。

一方「代謝酵素」は、体を作ったり、病気を治したりといったあらゆる生命活動に関わる働きをする酵素です。消化酵素と代謝酵素には相関関係があり、消化酵素が余分に消費されれば、代謝酵素の量が減ってしまいます。そのため、加熱したステーキなどのように消化が悪いものを食べてばかりいると、体内の消化酵素はどんどん使われ、結果として代謝酵素が少なくなってしまいます。

その結果どうなっていくかというと、体の代謝が悪くなるため血行が滞り、疲れやすく痛みやしびれを起こしやすい体になつていってしまうのです。また免疫力も落ちていくため、病気にもかかりやすくなります。

まず理解していただきたいのが「体内の酵素が減ると、疲れやすくなり、病気や体の痛みも出やすくなる」ということなのです。酵素栄養学では、「代謝」が悪いことが、万病につながると考えているのです。

既存の西洋医療ではどうしても治らない、慢性疾患や末期ガンなどの治療方法を模索しているうちに、私は日本でいち早く90年代半ばから「酵素医療」に取り組んできました。

大病院で見放されてしまったもう手の施しようがないといわれてしまった末期ガンの方や、薬を飲んでも一向によくならない慢性疾患に悩まされている方が驚くほど改善しています。

しかし「酵素」を積極的に摂る食生活を徹底し、体内の酵素を無駄づかいしないライフスタイルを身につけることで、多くの方が痛みや苦しみから解放されてきています。

病気というほどではないけれど、なかなか抜けない疲れや肩こり、腰痛、偏頭痛などに長い期間苦しめられてきたという方が大勢いらっしやるでしょう。女性ならば、毎月の生理痛に悩んでいるという方も、たくさんいることでしょう。

そういったあらゆる体の不調は、酵素を無駄づかいしないライフスタイルを守っていくことで、どんどんやわらいでいきます。「体の不調から解放されるのには、酵素が大きなカギになる」ことを、まずはぜひ覚えておいてください。

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