食物繊維たっぷりの食事で快便体質になると酵素はさらに吸収される

よい便を出す食物の条件は、次の5点です。

1.食物繊維の量が多い
よい便を作るのに、食物繊維は欠かせません。食物繊維は栄養素を搾り取った食物の残りカスを集め、便としてまとめるのに不可欠な材料だからです。
食物繊維が多い食事をすると、排便量が増えると同時に、食物の腸内通過時間が短くなります。食物が腸内に残って腐敗することが少なくなり、腸がきれいな状態を保てます。
2.良質な油がしっかり含まれている
油が不足すると、便がスムーズに出なくなつてしまうことがあります。油には繊維で固まった便をスムーズに移動させ、体外に排出する役割があるのです。とはいっても、油が多く繊維が足りないと下痢を起こします。大切なのは繊維と油のバランスです。
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3.質のいい水分が多い
便の80%は水分でできているので、水分不足だとパサパサな便になってしまいます。体にいい水をあげるならアルカリイオン水です。
4.食物酵素が多い
酵素たっぷりの生野菜や果物などを食べていると、便通はよくなります。また発酵食品(漬け物、ヨーグルトなど) にも生きた酵素が含まれているので、よい便を作るのに効果的です。酵素により消化がよくなり、しっかりと便が形成されるからです。
5.体温を上げる
体温が低いと、腸のぜん動運動はきわめて少なくなります。温泉にゆっくりつかる、岩盤俗に行く、などして体を温めると、ぜん動運動が活発になって腸の働きがよくなり、便が出やすくなります。体温を上げるにはこちらです。

この5つの中で、もっとも重要なのが「食物繊維」です。食物繊維は消化されないため、以前は人間にとって不要なものと考えられていました。

しかし最近では、食物繊維の不足は便秘や下痢などの便通の異常はもちろん、大腸ガンの発症と密接な関係があることがわかってきたのです。

スコットランド人の多くは1日平均9 gの食物繊維しか摂っていないのですが、そのためか世界でいちばん大腸ガンでの死亡者数(人口10万人当たり) が多くなっています。その一方で、食物繊維を1日あたり36 g摂取しているアフリカの人々は、大腸ガンの発生率がスコットランド人の10分の1以下になっています。

日本でも最近、大腸ガンにかかる人が大変増えてきています。この背景には動物性タンパク質の摂取過剰と同時に、食物繊維を摂る量が以前に比べて減ってきていることがあります。

食物繊維をしっかり摂ることは、大腸ガンの予防に繋がります。ぜひ、意識して食物繊維が多く含まれる食品を食べるようにしてください。また食物繊維には、もうひとつの大きな効能があります。

最近の研究で、食物繊維には食後の一時的な高血糖と、それに伴うインスリンスパイク(インスリン過剰出現)を抑える効果があることがわかってきました。

白米や菓子パン、砂糖を使った甘い菓子、うどん、ラーメンなどの繊維のないものをたくさん食べると、食後一時的に血糖値が上昇します。そして、この血糖値を下げようとしてインスリンが出現します。この高血糖1 インスリンスパイクが頻繁に起こると、糖尿病や高血圧、高脂血症などのさまざまな病気にかかりやすくなるのです。食物繊維をしっかり摂っていれば、これを予防することができます。

食物繊維は野菜に豊富に含まれますが、特にカボチャ、たけのこ、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、ゴボウ、タマネギなどは繊維質が多くなっています。

サツマイモ、サトイモ、ジャガイモなどのイモ類も繊維質は豊富です。果物(キウイフルーツ、西洋ナシ、あんず、パパイア、リンゴなど) や豆類(インゲン豆、そら豆、小豆、大豆など)、海藻類(ひじき、昆布、ワカメなど) は特に、食物繊維を摂るのにおすすめの食品です。

これらの食材を、毎日の食事メニューに意識的に取り入れるようにしていきましょう。

どうしても食物繊維がとれない場合は、イサゴールなどの健康食品で代用します。