脳のトレーニング「新聞のTV欄を声に出して読む」

黙読というのは視覚から情報を得る、一般的な読書の方法です。一方、近年は音読が大流行です。たとえばある小学校では、音読で文章のリズムを覚えることが、本を読むくせにつながるということで、授業に採り入れているそうです。

声にだして文字を読む場合、視覚だけでなく、聴覚をも刺激して情報を得ていることになります。脳へ情報を入れる際には、あらゆる感覚を動員したほうが強い記憶になります。

感動したことは、体験として記憶に入るためなかなか忘れませんが、普通の文字情報はそうそう記憶に組み込まれません。音読は、視覚的な刺激を聴覚にフィードバックして確認しますし、また、唇や舌、喉など、からだのさまざまな部分も使います。

これだけからだをフル動員するわけですから、黙読よりはるかに大きな脳への刺激となり、強い記憶となるのです。音読の効果はそれだけではありません。脳は内容をすばやく理解していこうと努力するので、情報分析も早くなるといわれています。

英語を覚える場合も、やはり口にだして発音したほうがいいそうです。これは音読と同じような理由によります。さらにもう一つ、英語を声にだして読むと、アタマの中で日本語に翻訳して理解する時間がないので、直接、英語から理解していけるようになるといいます。

こうした訓練は、外国語の上達に欠かせません。ただし、音読にも欠点があります。それは読むのに時間がかかり、情報を得るのが遅くなってしまうことです。
ですから、スピードがいるなら黙読、内容をしっかり分析するなら音読と、使い分けをするとよいでしょう。