月別アーカイブ: 2015年9月

遠くを見るときは視点移勒を忘れない

読書や勉強パソコン作業、あるいは手先を使った細かい作業のあと、無意識のうちに遠くを見ることがあります。これは疲れた眼を回復させるにはとてもいい方法なのですが、遠くを見るといってもただ1点を見つめてしまっては、その効果もなくなってしまいます。

遠くに眼を移したときにも、頻繁にマバタキをして、意識的に視点を移動させることが大切です。星のきれいな夜ならば、1つ1つの星を見ていくようにすればいいでしょう。

また、月の輪郭をたどるように視点を動かして見るのもいいですね。こうすると平坦な円形にしか見えなかった月が、丸味を帯びた天体に見えてきて、眼本来の力が回復してくるのがわかるでしょう。

私たちの筋肉は体を支えているだけではなく、必要なときにいつでも反応できるようにかすかに微動しています。眼の筋肉も例外ではなく、眼の位置は筋肉によって定められているし、眠が焦点を合わそうとするときには、筋肉が作用しているのです。

そして筋肉が微動しているからこそ、瞬間的な小さな動きにも反応できるわけです。意識的に視点を移動させるということは、この筋肉を訓練するということで、これを習慣づければ緊張は和らぎ、視力回復にも役立つのです。

普段あまり見ることのない遠くの星や月を見ることは、疲れた眼にとっては何よりのリラックス法だといえます。星の光は一定であるはずなのに、私たちの眼にはまたたいているように見えるのは、眼の筋肉が微動しているせいなのです。

遠い星に焦点を合わせようとすると、筋肉はさらに動きを増すというわけです。遠くの星を見るだけでも筋肉の運動になるし、さらに視点を移動させれば、もつと効果的です。

視点反復運動なら毎日効果を感じることができる

眼は常に視点の移動をおこなっています。それは正常な眼の機能で、無意識のうちに正しくおこなわれているものです。そのため、物を見るとき、ただ1 点だけを見つめていると、ひどく疲れてしまいます。

視点はできるだけ、絶えず移動させるように心掛けてください。それによって、眼は適度な訓練をしていることになりますから、視力回復にも大いに役立ちます。

はげしく視点を移動しても、日常生活の中でとくに邪魔になることはありません。リラックスして実行してみてください。簡単で手軽な方法を紹介しましょう。もしメガネをかけていたり、コンタクトレンズをつけているのなら、まずそれを外してください。そしてどんなジャンルの物でもいいですから、本を手にしてください。

まずは、そこにかかれている1つの文字を見ます。裸眼で見るのですから、多少ぼんやりしていても大丈夫です。次に、その文字から数えて3 つ日の文字を見ましょう。そしてもう1度はじめの文字に視線を移動します。これをゆっくり繰り返していくと、はじめは、ぼんやりとしか見えなかった2つの文字が、次第にはっきりと見えるようになってきます。

この反復運動をするときには、体の力も眼の力も抜いて、リラックスした状態でおこないます。視力の度合いにもよりますが、毎日繰り返していけば、日が経つにつれてほかの物もはっきりと見えるようになってきます。日課の中に加えて習慣づけてください。

ぼんやり見ていると眼力が低下する

物をしっかりと明瞭にとらえるのは中心視力といい、ピンの頭ほどの大きさしかない網膜の一部分で、そのまわりの部分を見るのを側方視力といいます。
これは中心視力のように明瞭に見えるわけではありません。ただ視点の移動がはやいために、同時に広範囲の物が見えるような印象を受けているだけにすぎません。

この網膜上の中心窩とよばれる1 点は、一般には毎秒30から40秒あるいはそれ以上の映像をとらえ、そのはやさで脳の視覚中枢に次から次へと信号を送ります。

不明瞭に見る範囲が広くなればなるほど脳は混乱し、眼に負担がかかることになります。この事実を知らずに、眼は周辺視野だけで物事の全体を見ることができるのだと誤解して、常にそのような眼の使い方をしていると眼はひどく疲れ、眼の能力は次第に失われてしまいます。