うつの多くは本人が気づかないことが多いがサインは不眠、食欲不振が2週間続くこと

働き盛りの男性では「不眠=疲れ」が原因とおもってしまったり抵抗感が強く精神科の受診を拒む

2011年に起きた東日本大震災後、多くの被災者の方々が、体の病気だけでなく心の病気にも悩んでいます。

被災地を訪れてみるとわかりますが、余震の恐怖や避難所の集団生活でストレスや不安が増し、よく眠れなくなっている人が少なくありません。

眠れないのはストレス過剰サイン

眠れないのはストレス過剰サイン

眠れない状態が続くときは、体がうつ警報を発している可能性があります。うつを早期発見する大切なポイントがあります。

たとえば、不況による地方の疲弊・困窮などが影響して、自殺増加率が高くなっています。自殺者には40~50代の男性が多いのも特徴です。

自殺の引き金として危険なのが、過剰なストレスがもたらす重いうつです。働き盛り世代の男性の場合、事業不振やリストラ、家庭不和、生活苦などが、過剰なストレスの主な要因となっています。

家族の生活を自身ひとりで背負っていると思い込みがちですが、家族でよく会話をしてどんなところにストレスがあるのかをしっかり見つけることも大切です。「会話」が栄養に鳴る場合も多々あるので、外食が多い働き盛り世代は家で楽しくご飯を食べる時間を大切にすることも必要となります。

これらの要因が重複・錯綜して自分にのしかかってくると、ストレスが大きくなって耐えきれず、重いうつに至ると考えられます。女性の多くは、おしゃべりや買い物、食べ歩きを楽しみ、ストレスを発散しています。

ところが、働き盛り世代の男性には、ストレスの発散がうまくできていない人が少なくありません。仕事を生きがいにしてしまっている人が多く、仕事人間は、仕事で多少でもミスをしたり、うまくいかない、トラブルが生じるなどが非常に心身のストレスとなります。上司、部下との人間関係に苦しむ人も後を絶ちません。

大量の仕事を抱えて休まずにやりきろうと無理してしまう傾向があります。そして、自分がうつになつても、そのことに気づかない人が多くいます。

一方で、中高年男性は精神科への抵抗感が強く、うつの治療を受けない点も問題です。日本では過去10年間で精神科外来を受診した軽症うつの患者さんが約2倍以上に増えていますが、受診者は、女性や高齢者、20~30代の若い人が多く、働き盛りといわれる40~50代男性は少数なのです。それだけ「ヘルプ」サインを出すことに異常なまでに抵抗感を抱いています。疲れたり、イヤになったり、うまくいかないときは、ひとりで抱え込まずに誰かに話すだけでもストレスは蓄積しません。

体の疲労がピークでも眠れない場合には注意

では、重いうつになる前に分や家族が異常に気がつくにはどうしたらいいでしょうか?医者ではない一般の人がうつの初期に気づくにはポイントがあります。

  1. 不眠
  2. 食欲不振
  3. 疲労感・倦怠感

という3つの身体症状です。うつは、こうした体の症状を訴えることがほとんどです。

特に、不眠と食欲不振が2週間以上続いたならば要注意。うつになっている可能性があります。ある統計によれば、不眠の人のうつ発症率は20倍も高いことが確認されています。また、うつの9割以上は不眠を伴い、自殺者の8割に睡眠障害があったこともY明らかになっています。

不眠にもいろいろなタイプがあります。寝つけない(入眠困難)、夜中に何度も目が覚めてしまう(途中覚醒)、朝方早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)、などに分類されます。

不眠症と睡眠障害 | 毎日ぐっすり眠るためのノウハウ
https://sleep-guide.net/know-how/archives/10

以前は、早朝覚醒がうつの典型的な症状と考えられていましたが、その後の研究で、入眠困難も多いことがわかりました。「体は疲れているのに眠れない」日が続くようであれば、うつが考えられます。
食欲不振については、食べると自体に興味を失った場合、何を食べてもおいしいと感じないことに加え、体重が減少していくような場合には、うつが疑われます。要注意サインです。

家族が「お父さん、眠れてる?」「疲れていない」と呼びかけることも大切です。少し休もう!と思うきっかけになります。
https://memo-note.com/kitosan/