乳ガンは指関節と爪周りが赤く荒れ体の力が出なければ要注意

屋外で日光を浴びてひどく赤くなり皮膚科を受診しガンが判明するケースも

手の甲側の指の関節や、爪のまわりに赤みが広がって、最初は手荒れかと思っていたのに、顔にも赤みが広がったり、体力が急に低下したりする人がいます。この症状は皮膚筋炎と呼ばれる病気の症状で、ガンになったことを知らせる皮膚の症状デルマドロームの一種でもあるのです。
皮膚筋炎は、膠原病の一種です。膠原病とは、体の結合組織(膠原組織)に、いろいな炎症や病変を起こす総称です。皮膚筋炎の赤みはどちらか一方ではなく必ず左右対称に現れます。
また、塗り薬を塗ってもなかなか治らない手指の赤みは、肌荒れではなく皮膚筋炎の可能性があります。皮膚筋炎で顔が赤くなり、腫れることもあります。この場合ひたいの顔の腫れは、額やまぶた、ほおにしばしば現れます。
特にまぶたがむくんで紫紅色になったしん状態を、ヘリオトロープ疹といいます。両小鼻から口もとに向かって八の字に伸びる、いわゆる法令線に沿って、ほおに赤み(紅斑)が現れることもあります。これらの顔の紅斑も左右対称に出ます。
法令線に沿ってほおに紅斑が現れる病気としては、やはり膠原病の一つであるエリテマトーデス(SLE)がありますが、皮膚筋炎によるほおの紅斑はテマトーデスのようにちょうのような形にはなりません。
また、エリテマトーデスの患者数の男女比は1対9と圧倒的に女性が多いのですが、皮膚筋炎では1対2とやや女性が多い程度です。皮膚筋炎の症状には、ひじやひざなどの関節の紅斑、肩や背中のかゆみを伴った紅斑などもあります。皮膚筋炎は、これらの皮膚の症状とともに、筋力低下を伴うことがよくあります。
体にカが入らず、階段の昇降をつらく感じたりする症状が出るのです。また、皮膚筋炎の人は、光線過敏症を伴っているケースがあります。子供の運動会に出て屋外で日に当たったら顔が真っ赤になり受診したら皮膚筋炎で、ガンが見つかったというような例も実際にあります。

皮膚に赤みが広がったり腫れたりして皮膚筋炎と診断されたらガン検査も受ける

皮膚筋炎の患者さんのうち、全体の2~3割にガンが見つかります。ガンを併発している皮膚筋炎の割合は決して低くありません。皮膚筋炎を起こすガンとしては、わが国では乳ガンや子宮ガンなど、女性の生殖器系のガンがやや多い傾向にあるといえます。そのほか、胃ガン、大腸ガンなど消する場合もあります。また、ガンと皮膚筋炎がほぼ同時に現れる患者さんもいます。
ただ、ガンを発症する1年前後の問に皮膚筋炎を発症するといわれるほど、両者に密接な関係があることは事実です。皮膚筋炎が発見された場合、一般にガン検査を行います。消化器系のガンや肺ガンも見つかっています。皮膚筋炎とガンの出現の順序は、患者さんによってまちまちです。ガンを先に発病して皮膚筋炎が現れる場合もあれば、皮膚筋炎が先に現れてガンを発病する場合もあります。
また、ガンと皮膚筋炎がほぼ同時に現れる患者さんもいます。ただ、ガンを発症する一年前後の問に皮膚筋炎を発症するといわれるほど、両者に密接な関係があることは事実です。皮膚筋炎が発見された場合、一般にガン検査を行います。