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動脈硬化 コレステロール 関係 悪玉コレステロールが危険な理由

動脈硬化 コレステロール 関係

動脈硬化 コレステロール 関係

動脈硬化 コレステロール密 関係 は非常に密接です。特に「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールが動脈硬化の進行に大きく関わっています。
コレステロール 悪玉 善玉 違い について

動脈硬化 コレステロール 関係

動脈硬化と聞くと、「血管が硬くなる病気」というイメージがありますが、その背景にはコレステロールが深く関わっています。特に「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールが血管の壁に溜まり、血管を狭くしたり、詰まらせたりする原因となります。

動脈硬化が起こるメカニズムとコレステロール

  1. 血管壁へのコレステロールの蓄積:
    • 健康な血管はしなやかですが、さまざまな要因(高血圧、喫煙、糖尿病など)で血管の内壁(内皮細胞)が傷つくと、その隙間から血液中のLDLコレステロールが入り込みやすくなります。
    • このLDLコレステロールが酸化されると、これを異物と認識した免疫細胞の一種であるマクロファージが、LDLコレステロールをどんどん取り込みます。
  2. プラーク(粥腫)の形成:
    • コレステロールを取り込みすぎたマクロファージは、「泡沫細胞」という状態になり、血管の内壁に蓄積していきます。
    • この泡沫細胞やコレステロール、その他の物質が積み重なり、ドロドロとしたお粥のような塊を形成します。これをプラーク(粥腫)と呼びます。
  3. 血管の狭窄と血栓の形成:
    • プラークが大きくなると、血管の内腔が狭くなり、血流が悪くなります。これが動脈硬化です。
    • さらに、プラークが破裂すると、そこに血小板が集まり、血栓ができます。この血栓が血管を完全に塞いでしまうと、その先の臓器や組織に血液が供給されなくなり、壊死(えし)を起こします。

善玉・悪玉コレステロールの役割

コレステロールには、大きく分けて以下の2つのタイプがあり、それぞれが動脈硬化に異なる影響を与えます。

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール):
    • 肝臓で作られたコレステロールを全身の細胞に運びます。
    • 多すぎると、血管壁に蓄積して動脈硬化の原因となるため「悪玉」と呼ばれます。特に、粒子が小さい「超悪玉」と呼ばれる小型LDLコレステロールは、血管壁に入り込みやすいため、動脈硬化のリスクをより高めるとされています。
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール):
    • 血管壁などに溜まった余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す働きをします。
    • 動脈硬化の進行を抑制する働きがあるため「善玉」と呼ばれます。

つまり、LDLコレステロールが多い状態(高LDLコレステロール血症)や、HDLコレステロールが少ない状態(低HDLコレステロール血症)は、動脈硬化のリスクを高める「脂質異常症」と診断されます。

動脈硬化の予防とコレステロール

動脈硬化を予防するためには、コレステロール値を適切に管理することが重要です。

  • 生活習慣の改善:
    • 食生活: 肉の脂身やバター、生クリームなどの飽和脂肪酸や、卵や魚卵などのコレステロールを多く含む食品を控えることが推奨されます。また、青魚に多く含まれるDHAやEPA、食物繊維の摂取はコレステロールの排出を促し、動脈硬化の予防に役立ちます。
    • 運動: 有酸素運動は、HDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があります。
    • その他: 禁煙や適正体重の維持も重要です。
  • 定期的な健康診断:
    • 脂質異常症は自覚症状がないまま進行するため、定期的に健康診断を受けて、コレステロール値やその他のリスク因子をチェックすることが大切です。

動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞といった命にかかわる重大な病気の原因となるため、コレステロール値の管理は健康維持のために非常に重要です。

悪玉コレステロールが危険な理由

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が危険とされるのは、主に動脈硬化を進行させ、最終的に心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こすためです。

1. 血管の壁に入り込み、蓄積する

LDLコレステロールは、肝臓で合成されたコレステロールを全身の細胞に運ぶ役割を担っています。しかし、血液中のLDLコレステロールが多すぎると、その一部が血管の内壁(内皮細胞)に入り込んでしまいます。特に、粒子が小さく、酸化しやすい「小型LDLコレステロール」は、血管壁に侵入しやすいことがわかっています。

2. 異物と認識され、プラークを形成する

血管の壁に入り込んだLDLコレステロールは、酸化されて「酸化LDL」という状態になります。私たちの体は、この酸化LDLを異物と認識し、免疫細胞の一種であるマクロファージがこれを処理しようとします。マクロファージは酸化LDLを次々と取り込みますが、取り込みすぎると、ドロドロとした脂肪の塊を抱えた「泡沫細胞」へと変化します。この泡沫細胞が血管の内壁にどんどん蓄積し、プラーク(粥腫)と呼ばれるコブのような盛り上がりを形成します。

3. 血管を狭くし、血栓を作る

プラークが大きくなると、血管の内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなります。これが動脈硬化です。さらに危険なのは、このプラークが破裂することです。プラークが破れると、その修復のために血小板が集まり、血栓と呼ばれる血液の塊が形成されます。

この血栓が、狭くなった血管を完全に塞いでしまうと、その先の組織に血液が届かなくなり、壊死(えし)してしまいます。

危険な病気との関連性

  • 心臓の血管が詰まった場合: 心筋梗塞や狭心症を引き起こします。
  • 脳の血管が詰まった場合: 脳梗塞を引き起こします。

これらの病気は突然発症し、命を落とす危険性があるだけでなく、後遺症が残ることも少なくありません。また、高LDLコレステロール血症は、自覚症状がないまま進行するため、「サイレントキラー(静かなる殺人者)」とも呼ばれます。

このように、悪玉コレステロールは、単に高いこと自体が問題なのではなく、その結果として動脈硬化を進行させ、重大な病気のリスクを飛躍的に高めることから、「悪玉」と呼ばれ、厳重な管理が必要とされているのです。

動脈硬化 コレステロール が原因 高コレステロールには要注意

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