コレステロール サプリ で下げたい 高コレステロール改善に役立つサプリメントについて紹介します。高コレステロールというのは、日本動脈硬化学会の診断基準によると、
- 総コレステロール値 220mg/dl 以上
- LDLコレステロール値 140mg/dl 以上
- H D L コレステロール が 40mg/dll 未満
- 中性脂肪(トリグリセリド) 150mg/dl 以上
のいずれか 1 つ以上を満たすときに「高脂血症」と診断されます。本サイトでも「コレステロール記事一覧」でコレステロールについて記載していますが、日本では、4人に1人、約3000万人もの人が高脂血症と推計されています。いわゆる生活習慣病の代表です。
コレステロール サプリ で下げたい
特に、男性では40歳代以上、女性では50歳代以上で問題となっています。高脂血症とは、簡単にいってしまえば、「血液ドロドロ」の状態です。高脂血症を放置すると動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった病気を引き起こす原因になります。
たとえば、日本人5万人を対象にして6年間の追跡調査した研究によると、血液中のコレステロール値が高いほど、心筋梗塞の危険度が増加することがわかっています。
コレステロール値が高いというだけでは症状はありませんが、放置すると重大な病気を生じるので、早めの対策が急務となります。
コレステロールのうち、HDL は「善玉」、LDL は「悪玉」と呼ばれます。動脈硬化を促進するのは、LDL コレステロールです。特に、LDLが酸化されて生じる「酸化LDL」が問題となっています。
また、高血圧や糖尿病などの病気をすでにもっている人が高脂血症を合併すると、動脈硬化が促進されます。
なお、女性の高コレステロール血症は、更年期・閉経以後に多く認められます。これは、「エストロゲン」という女性ホルモンが低下することによるものです。エストロゲンにはLDLコレステロールを細胞に取り込んで利用する働きがあります。
更年期を迎えてエストロゲンが少なくなる年代では、食生活に大きな変化がなくても高コレステロール血症が生じやすくなるのです。中高年の女性に勧められるサプリメントは、大豆イソフラボンです。
コレステロールは、体に必要な成分であり、肝臓で合成されます。そのため、血液中のコレステロールは、食事に由来する分と、肝臓で産生される分とがあります。高コレステロール血症と診断された場合には、食事からのコレステロール摂取を抑えるとともに、抗酸化作用のある食品成分を積極的に摂ることで、酸化LDLの産生を防ぎます。コレステロール値を下げる食事の基本は、
- 食物繊維を摂ることで、コレステロールを吸着させて体外に排泄する
- 抗酸化作用をもつ成分を摂り、LDLの酸化を防ぐ
- 大豆タンパク質の摂取によりコレステロールを減らす
- 青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)を摂り、血栓症を予防する
といったことになります。これらは、食事習慣の見直しが主になりますが、サプリメントによって補うことも可能です。食事を最優先にした上で摂取しにくい栄養素は、サプリメントで補うと効果的です。サプリメントだけに頼らないように、3食の食事を見直します。
高脂血症(脂質異常症) | 薬を使わない食事療法(病気・症状別)
肝臓でのコレステロール合成の抑制
コレステロールの吸収を抑制
抗酸化作用効果のあるサプリ
- 青汁
- トコトリエノール
血液をさらさらにする
コレステロールを下げるためのサプリメントには多くの利点がありますが、使用にはいくつかのデメリットやリスクも存在します。特に長期間使用したり、他の薬と併用したりする際には注意が必要です。以下は、コレステロールサプリのデメリットについての主なポイントです。
コレステロールサプリのデメリットとリスク
- 副作用のリスク
- 植物ステロール: 植物ステロールを過剰摂取すると、体内での脂溶性ビタミン(特にビタミンA、D、E、K)の吸収が阻害される可能性があります。このため、長期的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。
- オメガ3脂肪酸(DHA・EPA): 高用量のオメガ3サプリは、血液をサラサラにする効果が強く出すぎると、出血のリスクが増加します。特に抗凝固薬を服用している場合には注意が必要です。
- ナイアシン(ビタミンB3): 高用量のナイアシンは、顔のほてりや皮膚の赤み、胃腸障害、肝機能障害などの副作用を引き起こすことがあります。
- 紅麹(こうじ)エキス: 紅麹に含まれるモナコリンKは、スタチン系薬と同様の作用を持つため、過剰摂取すると肝機能に悪影響を与える可能性があります。また、スタチン薬を既に服用している場合は、相互作用が生じる可能性があるため医師の監督が必要です。
- 他の薬との相互作用 サプリメントによっては、処方薬や市販薬と相互作用を起こし、薬の効果を弱めたり、逆に強めてしまったりすることがあります。特にスタチン系薬や抗凝固薬(ワルファリンなど)を使用している場合は、サプリメントの選定に注意が必要です。
- 過剰摂取のリスク サプリメントは手軽に摂取できる反面、誤って過剰摂取してしまうことがあります。これは栄養のバランスを崩し、肝臓や腎臓に負担をかけることがあります。また、過剰摂取は効果を高めるどころか、健康リスクを増加させる可能性があるため、推奨量を守ることが重要です。
- サプリの品質問題 サプリメントは医薬品ではないため、製品によっては品質が安定していなかったり、必要な成分が含まれていなかったりする場合があります。信頼性の低い製品では、効果が期待できないだけでなく、有害物質が含まれている可能性もあります。購入時には、信頼できるメーカーや品質保証のある商品を選ぶことが大切です。
- 生活習慣改善の遅れ サプリメントに頼りすぎると、運動や食事などの生活習慣の改善がおろそかになる場合があります。コレステロールを下げるためには、サプリメントだけでなく、バランスの取れた食事や運動も欠かせません。サプリはあくまで補助的な手段として使うことが重要です。