りんご コレステロールを下げる 効果 について紹介します。
冬には真っ赤に色づいておいしくなるりんごですが、ペクチンという水溶性食物繊維が豊富で中性脂肪を減らしたり、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす効果があります。高脂血症の予防に大変に役立つ食品です。
りんご コレステロールを下げる 効果
りんごに含まれるペクチンであるアップルペクチンは、柑橘類に含まれるシトラスペクチンの2倍にも及ぶ腸内環境改善に効果があります。
ペクチンにはコレステロールの吸着以外に、腸内の悪玉菌を抑えて善玉菌を活発にし、結果的に肝機能を向上させる効果も確認されています。
肝機能を向上させることは、脂質の代謝を促すことになり、コレステロール値を正常に保つ役割を果たします。
糖質が多いため過剰摂取は禁物ですが、積極的に摂取したい食品です。
ペクチンは皮に近い部分に豊富に含まれるため、減農薬や無農薬のりんごを購入し、皮ごと食べるとよいでしょう。
そうでない場合は、流水でしっかり洗い流し、薄目に皮をむくことでより効率的にペクチンを摂取します。
完熟したりんごよりもやや未熟なほうがペクチンが多いのが特徴です。食事と一緒に食べるとコレステロール値の低下を促すので効果的です。食後が最適です。
また、りんごには、眼病予防に役立つアンシアニンも豊富で果肉には、ケルセチンやフラボノイドが含まれます。抗酸化物質ですからコレステロールの酸化を防ぎます。また、りんごにはカリウムも多く、高血圧予防にも役立ちます。
便秘にも効果があるので便秘解消、コレステロール値の改善にもおすすめです。
腸内環境を整え免疫力向上、便秘、ガン、糖尿病、アトピーを防ぐリンゴは万能薬
りんごに含まれる ペクチン コレステロールを下げる 効果
りんごに含まれるペクチンがコレステロールを下げる理由は、以下のようなメカニズムにより下がります。
ペクチンの基本情報
ペクチンは、水溶性の食物繊維の一種で、特に果物(りんご、柑橘類など)に多く含まれています。ペクチンは、消化管内で水を吸収してゲル状になる性質があります。
コレステロール低下のメカニズム
- 胆汁酸の吸収阻害:
- 胆汁酸は、肝臓でコレステロールから合成され、脂肪の消化を助けるために小腸に分泌されます。
- ペクチンは腸内で胆汁酸を結合し、これを糞便として排出します。これにより、体内の胆汁酸の再吸収が阻害され、肝臓は新しい胆汁酸を作るためにコレステロールを利用します。その結果、血中コレステロール値が低下します。
- 脂肪および糖の吸収遅延:
- ペクチンがゲル状になることで、消化管内の内容物の移動が遅くなります。これにより、食事からの脂肪および糖の吸収速度が遅くなります。
- 結果として、血糖値の急上昇を防ぎ、インスリンの分泌を抑制します。インスリンは脂肪合成を促進するホルモンであるため、その分泌が抑えられることによって、血中脂肪(トリグリセリド)の増加が抑えられます。
- 腸内細菌の作用:
- ペクチンは腸内細菌によって発酵され、短鎖脂肪酸(SCFA)を生成します。これらのSCFAは、肝臓のコレステロール合成を抑制する作用があります。
研究と実証
多くの研究が、ペクチンの摂取が血中コレステロール値を低下させることを示しています。例えば、定期的にりんごや他のペクチンを多く含む食品を摂取することが、総コレステロールおよびLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下に寄与することが報告されています。
結論
りんごのペクチンは、複数のメカニズムを通じて血中コレステロール値を低下させる効果があります。これにより、心血管疾患のリスクを減少させることが期待されています。