骨粗鬆症になりやすい人 についてです。骨粗鬆症は、骨組織が脆くなり、骨密度が低下する状態です。閉経後の女性は、女性ホルモンの減少により骨密度の減少が進みやすくなります。以下に該当する方は、骨粗鬆症にならないように注意しなければいけません。
女性ホルモンの減少
閉経後の女性のほか、月経不順の人も要注意。月経不順は女性ホルモンのバランスが崩れるために起こる症状の一つで、長期間続くと骨量の低下につながります。また、卵巣の摘出をした人もエストロゲン(女性ホルモン) が欠乏し、骨量が低下します。
加齢の影響
加齢とともに内臓の働きが衰えるため、カルシウムの吸収率が落ちたり、体内でカルシウム吸収に必要なビタミンDを合成する力が低下したりします。
カルシウム不足
カルシウムは日本人に不足しがちな栄養素です。骨粗鬆症を防ぐには、1日に800mg の摂取が理想とされていますが、日本人の平均摂取量は550mg程度。外食が多い人などは、とくに注意が必要です。
過剰なダイエット
食事制限によるダイエットは、カルシウム不足や女性ホルモンの減少の原因となります。成長期に無理なダイエットをした人は骨量が十分に増えず、骨が弱くなっていることもあります。
やせ過ぎ
極端なやせ型の人は、食が細いため、カルシウムなど必要な栄養素が不足していることがあります。
運動不足
骨を強くするには、運動によって骨に適度な刺激を与えることも大切。また、運動不足で筋力が低下していると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。
日光に当たることが少ない
カルシウムの吸収に不可欠なビタミンDは、食物からとるほか、日光(紫外線) を浴びることによって皮膚でも合成されています。日光に当たる時間が短いと、ビタミンDが不足してカルシウムを十分に吸収できなくなります。
喫煙
エストロゲンの働きを妨げたり、胃腸の働きを悪くしてカルシウムの吸収を低下させたりします。