ベルト締めや塩水と聞いてもピンとこないかもしれませんが、低髄液圧性頭痛の人には薬よりも効果がある頭痛解消法です。これで毎朝の頭痛から解放されることが報告されています。
いきんだり腹圧をあげることで頭痛を鎮める
低髄液圧性頭痛は、脳や脊髄を取り囲んでいる髄液圧が低下するために起こる頭痛です。髄液圧が下がると、脳や脊髄の周囲にある血管や神経などが影響を受けて痛みが起こるのです。したがって、髄液圧を上げて正常にすれば痛みも治まってきます。
では、髄液圧を上げるにはどうすればよいのでしょう?そもそも、なぜ髄液圧が下がってしまうのかがわかっていないのですが、髄液圧を上げるためには体に物理的に圧力をかけるという方法が考えられます。いたって単純な方法ですが、じつはこれが効果的なのです。
塩水を飲んだり水分補給
もう一つの方法は、髄液は体内にある液体の一種なのだから、体全体の水分量を増やして、髄液も増やしてしまおうという方法です。低髄液圧性頭痛の患者さんのなてんてきかには、病院で点滴を打ってもらったら頭痛が治ったという経験がある人もいるでしょう。つまり、点滴ではなく、口から水分をたっぶり補給するという方法です。また、低血圧との関係も深いことから、血圧を少し上げて頭痛を治すという方法もあります。高血圧の人が塩分をひかえめにするのと逆に、塩水などを飲んで塩分を多めにとって血圧を上げるのです。こうした生活療法を毎日続けて、朝の目覚めとともに起こる頭痛を自分で軽減したり、改善していきましょう。
血圧をあげるには、水分摂取と塩分摂取が手っ取り早く行えます。
髄液圧をあげる
- ベルトを少しきつめにしめる
- 息を止めてクッといきんでみる
- ちょっときつめの下着でもよい
ベルトをきつめに締める。これで髄液圧が上がる。スカートのウエストのホックを少しきつめに調節してもよい。
頭痛がピークに達したとき横になれればよいが、できないときは患を止めて強くいきむと髄液圧が上がって頭痛が軽くなる。
きつめの下着が効果的な場合もある。