オプティマヘルス
もともと健康志向の強い米国では、「オプティマヘルス」という健康観が広がっています。日本語に訳すると「至適な健康」となります。
もっとシンプルに言うと「ベストな状態で健康を維持する」になります。
健康であるということは、単に「病気でない状態」という状態ではなく積極的にライフスタイルを見直し、自分にとってのベストな体調・状態を継続して維持することを理想とします。
これまで健康問題は、病気の早期発見、早期治療を重点的に行われてきましたが、現在では、予防医学の重要性が言われるようになりました。
健康を維持し疾病を予防することがもっとも大切なこととして強調されています。
個人で健康を維持促進し、疾病を予防しようとするのが、「オプティマ・ヘルス」です。
オプティマヘルスの実現には、適切な食生活と運動習慣といったライフスタイルの改善が基本です。サプリメントを適宜、活用することも重要な手段といえるでしょう。
一般に米国では、国民の健康意識が高く、各自が疾病予防に積極的です。米国は、日本とは医療保険の精度が異なり、病気になると高度な医療費や保険料が必要です。
そのため、人々の最大の関心は、日頃からの健康維持にあります。最近では、サプリメントをうまく活用し、体の状態を最適に保とうとする人々が急増しています。
米国でビタミン類の保険効果についての知識が広まってきたのも同時期です。
当時は、ごく限られた人のみが活用していましたが、90年代になって「栄養補助食品・健康・教育法(DSHEA)の制定によりサプリメントが医薬品と食品との間での法的な位置づけを与えられたことがきかっけとなりました。
また、これをきっかけにビタミン、ミネラル、ハーブなどについて許可されている成分であれば、比較的容易に製品化が可能となりました。
米国では、サプリメントに関してさまざまな問題を生じているのも忘れてはなりません。
一般に、疾病予防や生体の機能改善に関する関する栄養学の研究は、米国がリードしています。
サプリメントとは
サプリメントとは、ビタミンやミネラル、たんぱく質や、アミノ酸、脂肪酸、食物繊維といった栄養素、ファイトケミカルや西洋ハーブ類、その他の動植物の有効成分など、体に有用とされる物質を含む食品です。
2000には、厚生省の報告で次のように定義されています。
「栄養成分を補給し、または特別の保健の酔うとに資するものとして販売の用に供する食品のうち、錠剤、カプセル等、通常ほ食品の形態でないもの。範囲は、ビタミン、ミネラル、ハーブ、その他の食品成分」
サプリメントは、体の健全な成長や発達、健康の維持に必要な栄養成分の補給を目的としたものです。成分の多くは、通常の食品に含有される栄養素ですが、ハーブサプリメントの場合には、そのハーブ特有の成分も含まれれます。
ライフスタイルに合わせたサプリメントの選択
最近の食生活の傾向として、エネルギーの過剰摂取、特に動物性脂肪の摂りすぎ、加工食品の過剰摂取、栽培方法の多様化に伴う野菜や果物などのビタミンの減少などがあります。
特に加工食品を多用することで、ミネラルの潜在的不足が懸念されています。
こうした食生活の変化似も伴い、サプリメントを利用する人が増えています。
また、老化や発ガンの一因として活性酸素の作用が一般にも知られ、アンチエイジングを目的に利用される人も増えています。
サプリメントにはたくさんの種類があり、どのサプリメントをどれだけ摂取するかは、その人の生活習慣、体質、性別、年齢、生活環境により異なります。
医師から処方される医薬品とは異なりますので、過度な効能・効果への期待は避けるようにします。
サプリメントを摂る理由として
- 日常の食事で不足しがちな栄養素を確実に摂取する。
- 特定の効果・効能を得るためにある程度の量を確保する。
の2つがあります。ビタミンCの1日所要量はである100gは、食事から十分に摂ることのできる量ですが、抗酸化効果をあげるためにサプリメントを使います。
食生活が乱れがちな昨今、サプリメントは利用する意義が高まっています。