視点移動 遠くを見るときは視点移動を忘れない ことで視力低下を防ぐことができます。
読書や勉強パソコン作業、あるいは手先を使った細かい作業のあと、無意識のうちに遠くを見ることがあります。これは疲れた眼を回復させるにはとてもいい方法なのですが、遠くを見るといってもただ1点を見つめてしまっては、その効果もなくなってしまいます。
遠くに眼を移したときにも、頻繁にマバタキをして、意識的に視点を移動させることが大切です。星のきれいな夜ならば、1つ1つの星を見ていくようにすればいいでしょう。
また、月の輪郭をたどるように視点を動かして見るのもいいですね。こうすると平坦な円形にしか見えなかった月が、丸味を帯びた天体に見えてきて、眼本来の力が回復してくるのがわかるでしょう。
私たちの筋肉は体を支えているだけではなく、必要なときにいつでも反応できるようにかすかに微動しています。眼の筋肉も例外ではなく、眼の位置は筋肉によって定められているし、眠が焦点を合わそうとするときには、筋肉が作用しているのです。
そして筋肉が微動しているからこそ、瞬間的な小さな動きにも反応できるわけです。意識的に視点を移動させるということは、この筋肉を訓練するということで、これを習慣づければ緊張は和らぎ、視力回復にも役立つのです。
普段あまり見ることのない遠くの星や月を見ることは、疲れた眼にとっては何よりのリラックス法だといえます。星の光は一定であるはずなのに、私たちの眼にはまたたいているように見えるのは、眼の筋肉が微動しているせいなのです。
遠い星に焦点を合わせようとすると、筋肉はさらに動きを増すというわけです。遠くの星を見るだけでも筋肉の運動になるし、さらに視点を移動させれば、もつと効果的です。