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免疫力の要腸の敵「便意の我慢と便意の消失」

軽い便秘が重症化するプロセスで、もっとも注意したいのは、便意を我慢することです。これが便秘の重症化のきっかけになっているケースが多いようです。

我慢の理由は様々です。「朝、時間がない」「職場でトイレに行くタイミングが取りにくい」「トイレに行くのが恥ずかしい」などなど。

しかし便意を我慢した結果、何が起こるのかといえば、便意の消失です。我慢していると次第に便意というのは、なくなります。本来は、口から入った食べ物が胃に入ると、胃壁が伸びるので、反射的に結腸が動き出します。これを「胃・結腸反射」といいます。さらに腸が動き出し、直腸に一定量の便が溜まると刺激されて「直腸反射」が起こるのです。

それによって便意が起こり、脳に信号が送られます。このときの脳の信号は本来「便を出す」というゴーサインです。そして排泄する場合は、脳から腸のまわりの神経や筋肉に指令が出されるわけです。しかし便意を我慢すると便を押し出す命令が腸に出されません。このような生活を長く統けてしまうと便意を感じることができなくなってきます。腸の自然な働ききを邪魔したため、直腸の動きも鈍くなり、便が溜まっても脳に信号が送られなくなっているのです。

そうすると便意を我慢することに始まって、便意の消失→下剤を使う→腸の機能低→便秘→下剤の常用→腸の機能低下…という負のサイクルが出来上がってしまうのです。

腸は、脳や脊髄からの反射がなくても自立的に臓器を動すことができます。しかし実際は、第1の脳と第2の脳が連携してこそ、毎日のスムーズな排便があるのです。

ひどい便秘の人の腸は、感覚が鈍り、第2の脳としての機能は低下しています。便が溜まっても感知できず、脳に信号を送ることもできないのです。

そこで腸を改善することによって、第2の脳としての本来の働きを目覚めさせ、復活させることが可能です。第1の脳と第2 の脳の両方をきちんと動かすことは、腸にとって、とても大切なことなのです。

便意は腸が健康に機能しているバロメーターであると同時に、脳と腸がきちんと連携しているという証でもあります。ですから「たかが便意」とあなどってはいけません。

人間の身体というのは、よくできていて、そんな複雑なことを簡単にやってのけるものなのです。本来、身体にある機能をきちんと動かす、それも正常な免疫機能には欠かせません。

腸をも若返らせる水の効果

免疫力の要腸の敵「腹部膨満感」気になるぽっこりお腹

便秘が続くと、いろいろな不快な症状が出てきますが、ガスでお腹がパンパンに張ってしまう腹部膨満感はその筆頭にあげられるのではないでしょうか。

ポッコリお腹を気にしている女性は多く、このお腹には何が入っているのだろう?と不思議に思っている人も多いでしょう。

便には食べかすだけでなく、多くの老廃物が含まれています。便秘によってそれらが体内に長くとどまると、当然ながら腸内環境は悪化します。

具体的には、腸内の善玉菌が減る一方で、それまで日和見菌だった菌までもが悪玉菌に変化していきます。便秘によって腸内細菌のバランスが乱れてしまうのです。悪玉菌が増えるとインドールやスカトールなどの老廃物が多くなり、ますます腸内環境は悪化していきます。

そうすると便秘もひどくなる一方の悪循環です。その老廃物が腸内にとどまることによって、腹部膨満感は起こります。通常であれば便と一緒に排出されるはずのガスが溜まってお腹が張り、ひどくなると腹痛を起こしたりしますし、下腹部が重く、だるさを訴える人も多いのです。では、一体、身体の中にどのくらいのガスが溜まっているのでしょうか?

実は、お腹が張って苦しいときには、2~3リットルものガスが溜まっていると推測されます。腸の働きが低下している場合、S状結腸に便が溜まってくると、それがフタのような役割をして、お腹のガスを排出しつらくするのです。

さらに溜まったガスが胃を圧迫して、食欲不振、吐き気、胸焼けなどを起こすケースもあります。またこの症状が悪化すると「逆流性食道炎」が起こる場合もあります。

便秘体質の人に多く、胃酸の過剰分泌は麹の効能、効果でで抑える

ちなみに女性は月経前に黄体ホルモンが多く分泌されるため、その影響で腸管の運動が低下して、お腹が張る腹部膨満感になる人も見られます。

腹部膨満感が解消したら下腹が数cmも凹む方もいます。腸内の老廃物がなくなれば、有毒ガスの産出も抑えられて、下腹部の膨満感は消えます。腸を動かせば腹部膨満感は解消します。

本当は食事などで、腸を中から動かすのが一番ですが、運動によって外からの刺激を与えることも大切です。しかし運動というとハードルが高い、と思ってしまう方や、仕事で座りつばなしの方は、1時間おきくらいに立ち上がって、少し歩くだけでずいぶん違います。職場環境でそれが無理な方は、椅子に座ったまま、身体を左右にひねるだけでもOKです。特に食後には意識してやっていただきたいですね。

専門知識のないエステティシャンや美容家が提案する腸マッサージの無意味さがわかりますね。

しかし中には有効な方法もあるのです。ただ玉石混淆でその本当に正しいやり方が、なかなか認知されないのが現状でもあります。

ここで紹介するのは、腹部膨満感を解消する方法です。このメントール湿布は、外科手術後のケアとして、ごく最近まで実施されていた方法です。胃や大腸、子宮などのお腹の手術をしたとき、術後の合併症として、どうしても腸の働きが悪くなり排便障害が一時的に起こりやすくなります。

専門的には「麻痺性イレウス」と呼ばれる病態です。湿布は腹部膨満感だけでなく、便秘にも効果がありますが、特にガスが溜まって苦しい方にはおすすめです。

テレビのC Mなどで目にするガス腹対応の薬を飲んでいる方、飲もうと思っている方は、安易に薬を服用せず、まずこのメントール湿布を試してみてください。下剤依存と同様に腸関連の薬依存は、腸の健康を損なう可能性が高いので注意していただきたいと思っています。

メントール湿布のやり方

  1. 沸騰させて冷ました2リットルの水にミント油( ハッカ油)1mlを入れてよく混ぜる。(精油を使う場合は、2Lの水に対し2〜3滴たらします)
  2. 三つ折りにしたフェイスタオルを1につける。
  3. 2のタオルをゆるめに絞って、ニール袋で包み込む。
  4. 3を乾いたタオルで包んだら湿布が完成。
  5. 出来上がった4の湿布を敵背部に当て、さらにバスタオルで腰背部から腹部まで包んで、必要に応じて毛布やふとんで保温する。

ミント油に含まれるメントールは、お腹のガスを排出させる作用をはじめ、胃の働きも高めます。タオルを腰背部に当てるのは、腸の神経や骨盤の神経が集中しているのがその理由です。

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免疫力の要腸の敵「下剤」

便秘外来をよく知らない人は、「便秘くらいで病院に行ってもいいのですか? 」とか、「どのくらいの症状で行ったらよいのですか? 」という質問を受けます。

その時の目安として、下剤依存になっている方すぐに受診すべきでしょう。

下剤依存というのは、市販の下剤の規定量を超えて常用しているケースです。例えば、規定の2錠、3錠などを守って服用し、排便を行っている方はまだ大丈夫です。

問題なのは、規定量では排便できず、1回に10錠、20 錠、そして50錠とどんどん量が増えていくケースです。こうなると腸は自力で排便できなくなっています。また下剤を多めに飲んで排便はあるものの下痢になることも増えるにもかかわらず、明日排便がなければどうしようという不安な気持ちから、下剤を多量に服用してしまうことが多いのです。

そうすると腸にとっては負のサイクルが出来上がってしまいます。市販の下剤はとても手軽で便利なものですが、下剤依存というリスクがあることは忘れてはいけません。

また下剤を使用し統けると、腸が弱って黒くなります。原因は市販の下剤に含まれている大腸を刺激する「アントラキノン系」下剤です。センナ、大黄、アロエなどを成分として含みます。

アントラキノン系の下剤は、即効性があるがゆえに、依存性もあわせ持っているのです。薬の使用で便を出すことはできますが、やがて便が出なくなると、また薬を使うしかなくなってしまうのです。そして薬を使い続けると、大腸の粘膜が色素沈着を起こす「大腸メラノーシス(大腸黒皮症)」の原因になります。

これは、腸壁が真っ黒になり、腸管の神経も影響を受け、やがて大腸が伸びたゴムのようになって、腸の機能が著しく低下してしまうのです。

便秘外来は下剤の量を減らすことが第一の目標です。もちろん便が毎日出ることも重要です。しかし、毎日出ることにこだわらず、根本的にその出し方を考えなければいけません。下剤の量が多い、という自覚のある方は、病院を受診することをおすすめします。

自宅や会社の近くに便秘外来があればいいのですが、ない場合は、近所の病院の消化器内科や胃腸科を受診します。また大腸・肛門科でも便秘の治療を行っているところがありますので、事前に調べてみてください。

安易な下剤の使用は、免疫力も低下させてしまう原因となります。腸の健康を考えた場合、腸が自分の力で出せるという自然な便通がとても大切です。

免疫力の要腸の敵「便秘」

腸の健康=免疫力」を脅かすものの筆頭としてあげられるのが「便秘」です。クリニックの便秘外来には、新幹線や飛行機を使って、遠くから通院している方も多数います。それほど便秘がツライ症状だということです。便秘の悩みの深刻さは増すばかりです。

便秘の定義というのはないのです。消化器病専門医の方に聞くと、2~3日に1回排便があって症状がなければ、便秘とは言わないとされています。

しかし、排便がないことによって、不快な症状があれば便秘といってよいのです。ある年の国民生活基礎調査では、人口10 00人当たり、女性で50.6人、男性で24.7人の人が「便秘である」と回答しています。その12年前の同じ調査では、女性46.7人、男性18.6人でしたから、ここでも腸の健康が損なわれていると考えられます。

単純計算でおよそ5000万の日本人が便秘という計算になります。これは大変な数値です。便秘は、女性ホルモンや筋肉量の関係で女性のほうがなりやすい傾向にあります。食品メーカーのカゴメ株式会社が行った「現代女性の腸内環境に関するアンケート」では、便通の頻度を尋ねた質問で、2~3日に1回という軽症の便秘の人が30.6 % 、4~6日に1回の人が8.5% 、7日に1回未満が2.7% という数値が出ました。

しかし2〜3 日に1回の中には下剤を使用している人も含まれるので、実際には女性の約2割がひどい便秘に悩んでいるといえるのです。

一般には知られていませんが、便秘には2種類あります。ひとつは症候性便秘といわれる、病気があってそれが原因となって起こるもので、大腸ポリープ、またはがんなどによって便秘が起こるケースです。

そしてもうひとつは、常習性便秘。これが一般に便秘と呼ばれるものです。クリニックの便秘外来を受診される方は、ほとんどがこのケースです。これは腸の機能が低下して起こるものです。この常習性便秘ですが、誰しも最初は軽い便秘から始まります。

最初から下剤が必要なはど、ひどい便秘になる人はいません。その軽い便秘からさまざまな要因で、改善されずに重症化していくのです。その要因は、我慢、生活の乱れ、食生活、運動不足、ストレスなどで、それらが積み重なり、腸の機能が低下して重症化するのです。

現場の医師は、ひどい便秘の場合、腸内環境の改善は、6ヶ月~1年はかかると言います。便秘で悩んでいる方は、こちらを参考に脱便秘に取り組むべきでしょう。

ちなみに食物繊維はしっかり摂れている人はオリゴ糖で快便になるケースが多々あります。

【シジミエキスの感想】γ-GTP330が下がり、二日酔いの頭痛、のどの渇きなどがシジミ パワーで改善

お付き合いのお酒も断らずに肝機能が回復

昼は喫茶店、夜はお酒をお出しする店を開いて、もう10以上に年になります。お客様とのおつき合いで、私も飲まないわけにはいかず、お店ではビールの中ビン4~5本は空けることが当たり前になっていました。

その後、お客様に連れられて、ほかのお店をハシゴし、帰宅するのは深夜12時過ぎです。毎晩のようにこうしたペースでお酒を飲んでいれば、肝臓がSOSを発信するのも無理はありません。GOT49、GET50、γGTPは330に悪化してしまったのです。

女性のγGTPは32以下が正常値ですから、私の数値は10倍以上。医師からは断酒を強く言われましたが、仕事柄、お酒と完全に縁は切れません。

そんなとき、近所のお寿司屋さんで青森県出身の方と出会って、「シジミを飲むと肝臓にいい。昔から津軽では有名なこと」と聞いたのです。
そこでさっそく、シジミ毎日飲み始めてみると、これは確かに肝臓を助けてくれる!とすぐ実感できました。これまでのようにハシゴをして夜遅くまでお酒を飲んでも、二日酔いに悩むことがなくなったたのです。ガンガンする頭痛も、カラカラののどの渇きもなく、朝の目覚めはスッキリ爽快。

お酒の量はまったく減らしていないのに、この体調のよさは驚くほどで、私はシジミあらためてほれこみました。肝機能の検査データにも、シジミの実力は明快に現れました。

一番最近の検査では、GOT18、GPT11とそれぞれてきめんに下降。そして、懸案事項だったγGPTも、ほぼ3分の1の25まで大幅に改善したのです。

シジミを切らすことなく、いつも手元に置いておけば、γGPTは正常レベルに安定する。その手応えをはっきりとつかみました。今のお店をますます楽しく、笑顔で続けていくために、私にとって手放すことのできない肝臓の友です。

リアルメイトのしじみエキスWのオルニチン

玉ねぎの皮茶で230mmHGの激高の血圧が120mmHGに正常化、ヘモグロビンA1Cも下がって体重もぐんと下がった

玉ねぎの皮茶ありがとう

私は50歳後半で新しい仕事を始めましたが、ストレスのせいか3ヶ月後の検診で高血圧と糖尿病が判明しました。ずっとやりたかった仕事だったのに、私が想像していたよりストレスが大きい仕事だったのです。

当時、血圧は高いときで230mmHGを超え、ヘモグロビンAICは9.5にまでなっていました。いつか脳梗塞を起こすのではないかと心配していました。頭がずきんずきんと痛むことが多く、なんとかしないと…と不安に思っていました。頭痛が高血圧によるものだとわかったのはずっと後になってからですからかなり前から血圧は高かったのだろうなぁ~と思いました。

そんなことで仕事を辞めて体調改善に努めましたが、薬を飲んでも血圧は下がらず、逆にコレステロール値が270mg/dlにまで上昇してしまったのです。降圧剤は、ひとつはとても効いたのですが、今度、低血圧でめまいがひどく、その他の薬では全く下がりませんでした。一番多いときでは、4種類の降圧剤を飲みました。血圧がさがりすぎたときの冷や汗、目がぐるぐるまわるような感じがとても怖くて降圧剤に対する恐怖感も芽生えてしまいました。

そんなとき、友人にすすめられて飲み始めたのが玉ねぎの皮のお茶「さらさらたまねぎ茶」です。友人は、玉ねぎの皮茶のおかげで170mmHGの血圧が120mmHGにまですぐ下がった、ということを聞いていたのでこの玉ねぎのお茶に期待していました。たまねぎは、血圧をさらさらにする効果があるとよく耳にしていたので血圧も下がるのかなぁ~と思いました。

私の場合も、このお茶を飲んでしばらくすると、血圧が150mmHGにスッと下がりましたが、その後1年は数値が変わらず、ずっと横ばい状態でした。お茶で血圧が下がるのなら医者はいらないんだし…とちょっとふてくされたりもしていました。それでも最初に200mmHG台の血圧が150台に下がった驚きが忘れられず、思い切って玉ねぎの皮茶をこれまでの2倍の濃さにして1日3~4回飲むようにしたところ、血圧が120mmHGにまで下がり、ヘモグロビンAICも6.5に大幅改善したのです。

さらに、驚いたことに、体重も65kg→59kgに下がり、久しぶりに50kg台の体重を満喫しています。血圧が正常化して体重が適正なところまで落ちるとすがすがしい気持ちで目覚めもよくとても気分がいいのです。
体の動きがぐんと軽くなり、どこかに出かけたい気持ちになります。私の場合、最初はケチケチと薄めにして飲んでいたので効果が現れづらかったのでしょう。即効性を期待するなら、玉ねぎの皮のお茶は濃く煮出して飲むのがコツではないか、と感じています。回数も最初は多めに飲んだ方が効果的かもしれません。

怒りは自分の管を老けさせる

緊張すると、血圧が上がる。
緊張すると、下痢をしてしまう、または便秘になる

そんな経験、ありませんか?

どちらも、ストレスを受けた体が交感神経優位になって、腸と血管に困った状況をもたらすからです。自律神経という言葉は、もうすっかりおなじみですね。

いろいろな内臓の働きを調節してくれている神経です。自律神経のうち、興奮したときに優位に働くのが交感神経で、リラックスしたときに優位に働くのが副交感神経。この2つの神経のバランスが大事ということは、周知のとおりです。

まず、ストレスがかかると、交感神経が活発になります。そうすると、血管が収縮し、心臓が強く速く打つようになって血圧が上がります。

「白衣高血圧という言葉、聞いたことはありますか? これは白衣姿の医師や看護師の前ではちょっと緊張するため、ストレスで普段よりも血圧が上がるという現象です。
白衣性高血圧についてはこちら

また、ストレス状態に陥ると、体の中でストレスと闘うホルモンが分泌されるのですが、そのホルモンが血圧や血糖値を上げたり、血栓をできやすくしたり、活性酸素を発生させることも分かっています。

つまり、ストレスがかかると、心が疲れるだけではなく、血管や心臓にかかる負担も増ぇるのです。血管への負担は、動脈硬化を進行させる要因になります。では、ストレスを受けているときの腸はどうでしょう?

交感神経が興奮して血行が悪くなれば、腸の動きも悪くなり、消化・吸収能力も低くなり、便秘にもなりやすくなります。腸は、副交感神経が優位なリラックス状態のときのほうがスムーズに動くのです。

交感神経が優位のときには、末梢の血管はキュっと締まって、血行が悪くなり、腸の機能も落ちる。逆に、副交感神経が優位なときには、末梢の血管がしなやかに開いて、血行が良くなり、腸の機能も良くなる。ということです。

知識が怒りから解放してくれる

ところで、ストレスには、心配事や悩み、緊張、怒りといった精神的なものだけではなく、睡眠不足や過労、激しい運動といった肉体的なものもあります。どちらも長く続くと、血管や腸に負担をかけることになります。

嫌なことがあってイライラしていると、
「そんなに怒ると血圧が上がりますよ」なんてなだめられること、ありますね。
「そんなこと言われても、腹が立つものは腹が立つじゃないか」
と、思うかもしれません。

でも、相手に怒っているはずなのに、じつは自分の管をどんどん傷つけているのです。自分の腸と血管を瞬く間に悪くさせていると思うと、馬鹿らしくなりませんか?

「(相手に) 怒ることで得られる利益」と、「怒らないことで腸と血管を傷つけないですむという利益」を天秤にかけたら、怒れなくなります。イライラッときたら、「あぶない、あぶない、管が傷つけられてしまう」と考えて、まずはゆっくりと呼吸をしましょう。

腹式呼吸でゆっくりと息を吐いているうちに、だんだんと落ち着いてくるものです。その知識が、あなたを怒りから解放してくれます。知識を持てば行動が変わり、行動が変われば、管が守られるのです。

anger(怒り)についてはこちら。

腸内フローラしだいで敵にも味方にもなる「レシチン」

腸と動脈硬化の関連でもう1つ、こんな興味深い話もあります。腸のコンディションしだいで、動脈硬化を防ぐ役割もすれぼ、動脈硬化を進める働きもしてしまうという栄養素も見つかっているのです。

それは、卵黄や大豆、牛乳、チーズ、牛肉などに多く含まれている「レシチン」という成分です。脂質の一種で、細胞膜を構成する主成分であり、細胞内に栄養を取り入れ、細胞の外に老廃物を出す働きもおこなっています。
さらに、水と油の両方の性質を併せ持っているという特性から、血液中のコレステロールを溶かして排泄するのを手助けし、細胞内や血液中のコレステロール値を調整してくれること、悪玉のLDL コレステロールを減らして善玉のHDL コレステロールを増やすことも報告されていて、動脈硬化を予防する効果も期待されています。

このように、レシチンは血管にとって、かなりありがたい存在です。それだけに、サプリメントとしても売られています。

ところが、最近の研究で、このレシチンをもとに体内でつくられる、ある物質が血液中に多いと、動脈硬化が悪化し、心臓病になりやすいことがわかったのです。レシチンを腸内細菌が分解したときにできる「TMA」という物質が腸から吸収されて血流に乗って肝臓にいくと、そこで「TMAO」という物質に代わります。これが血液中に多いと、動脈硬化ができることが明らかになったのです。

レシチンは動脈硬化を防いでくれる正義の味方のはずなのに、レシチンをもとにできるTMAOは動脈硬化を促進させてしまう・・・
「一体どっちが正しいの? 」と思いますよね。そこでこんな研究が行われました。まずは、マウスにレシチンがたっぷり入った食事を与えてみる。そうすると、血液中のTMAOが増えて、普通の食事を与えられたマウスに比べて明らかに動脈硬化が進んでいました。

ちなみに、血中のコレステロールや中性脂肪には影響はありませんでした。次に、抗生物質を投与して、腸内細菌を減らしてから、同じレシチンたっぷりの食事を与えたところ、血液中のTMAOは増えず、動脈硬化も悪化しなかったのです。この実験で分かることは、レシチンが悪いわけではなく、腸内細菌が(TMAOにつながる)TMA をつくることが悪いということです。

レシチンには体にいい作用があることが分かっているのだから、控える必要はありません。ただ、腸内細菌にTMAをあまり作らせないようにすればいいのです。どの腸内細菌がTMAOを増やしているのかはまだ分かっていませんが、どうやら、腸内フローラのバランスが良ければTMAOはあまり増えないのではないかと言われています。

この話のおもしろいのは、同じものを食べても、腸内フローラの良し悪しによって、動脈硬化を予防するものにもなれば、動脈硬化を促進するものにもなるということです。先はど、抗酸化作用のあるポリフェノールは、腸のコンディションしだいで栄養の吸収率が代わりの腸のコンディションが悪ければ吸収してくれないので、食べても意味がないことを紹介しました。

ところが、このレシチンの場合、腸内が悪ければ、血管に長いはずのものが逆に悪いものに変わってしまうのです。それだけは避けたいですね。また、マウスの研究では、レシチンをたくさん食べると、血中のコレステロール値は高くないのに動脈硬化は悪化しました。

一般的な動脈硬化は、まえにふれたとおり、血液中に余ったコレステロールが血管の内側に入り込んで酸化し、免疫細胞と攻防を繰り広げることからはじまります。でも、コレステロール値は高くないのに動脈硬化があるという方はたしかにいらっしゃいます。その背景には、じつは腸内細菌が関わっていた可能性があるというわけです。

炎症を終わらせてくれるEPA、DHA

動脈硬化の直接的なきっかけは、免疫細胞と酸化コレステロールの闘いという炎症反応です。

そして炎症が慢性的に続くことで、動脈硬化がさらに進行していきます。私たちの生活でも、なかなかケンカが終わらないこともあります。そんなときに、うまく間を取り持ってくれる人がいると、当事者同士ではどうにも終わりそうになかったケンカがピタッとおさまることがあります。

そんな風に、私たちの体の中にも、炎症を終わらせてくれる物質があることが分かってきました。その1つが、青魚に多く含まれることで有名な「EPA(エイコサペンタエン酸)と「DHA(ドコサヘキサエン酸)だったのです。

EPAについては、炎症を抑える働きだけではなく、はかにも血管に良い作用を持っることがすでに分かっていました。体内に入ったEPAは、血管の最も内側にあり、直接血液に触れている血管内皮細胞に取り込まれるのですが、EPAをとり込んだ血管内皮細胞は、さまざまな良い指令を出してくれます。

血圧の上昇を抑えて高血圧を予防したり、傷ついた血管の細胞の炎症を抑えて血栓ができないように働きかけたり、すでにできてしまった動脈硬化のコブを壊れにくい安定した状態にするように手助けしたりと、血管を健康な状態に導いてくれるのです。

こんな研究結果も出ています。1万8千人強の高脂血症の方を対象に、日本で行われた大規模調査です。対象の方たちを2つのグループに分けて、一方のグループではコレステロールを下げる薬のみを服用してもらい、もう一方のグループでは同じ薬に加えて高濃度のEPAが入った薬も併用してもらったところ、コレステロールや中性脂肪の数値には明らかな違いはなかったにもかかわらず、EPAも一緒にとったグループのほうが心筋梗塞や狭心症、心臓突然死を起こした人の割合は低かったのです。

つまり、動脈硬化やその先に起こる心臓病を予防するには、コレステロール値や中性脂肪値をコントロールするだけではなく、EPAを十分にとることが大事ということです。
血管のアンチエイジングにはEPA が大事ということはよく言われている最近の常識です。

一方、DHAのほうは、脳の働きを良くするということで、認知症の予防・改善に効果があることは有名ですが、これまで「血管の健康にはあまり関係していないのでは」と考えられてきました。

ところが、最近になって、炎症を抑える働きがEPA以上に強いことが分かってきて、注目されています。少し前まで、炎症がどうやっておさまっていくのかは、よく分かっていませんでした。蚊に刺されて赤く腫れ、かゆくてたまらなかった所も、1日、2日経てば、赤みもおさまり、かゆかったこともすっかり忘れていますね。

このように自然と治っている裏側では何が起こっているのか、ハッキリとは分かっていなかったのです。

ところが、最近の研究によって、EPAとDHA が炎症を終わらせる物質(炎症終焉物質) を出していることが分かってきました。ですから、EPA とDHAがリッチな状態をつくると、炎症が早く終わるようになります。「慢性的な血管の炎症」と言われる動脈硬化はもちろんのこと、皮膚の炎症である肌荒れにだって効果大です。

  • EPAとDHAには、炎症を終わらせる働きがある
  • EPAには、高血圧や血栓の予防、血管のコブを安定させる作用もある

腸内フローラ、口内フローラも炎症を引き起こす

炎症と言えば、「腸のコンディションが悪いと、腸は血管に恩を仇で返す」という内容を紹介しましたが、腸内フローラのバランスが崩れると、腸のバリア機能が低下して、腸内細菌が作りだした有害物質や生きた腸内細菌が、血管に入り込んでしまうということです。

イメージしてみましょう。生きた細菌や有害物質が血流に乗って全身をかけめぐれば、どうなるでしょう?

当然、全身の血管では、免疫細胞たちがざわつきます。「怪しいヤツがいるぞ!」と、免疫細胞たちが集まってきて攻撃をしかけようとするでしょう。
つまり、腸内フローラのバランスが悪いと、全身の血管で炎症が起こりやすくなるのです。ここでも、腸と血管が深く関わっていたのです。

ところで、血管の炎症を起こす菌は腸内細菌だけではありません。口腔内の細菌も関わっていることが分かっています。ロの中には、腸内はど多くはありませんが、それでも300~700種類もの口内細菌がいると言われています。

歯をよく磨いている人でも1000~2000億個の口内細菌が存在し、ほとんど歯を磨かない人の口の中には1兆個もの細菌が住みついています。

そして、口内細菌にも、腸内細菌と同じように善玉菌と悪玉菌がいて、口の中で善玉と悪玉の脚いが繰り広げられています。

悪玉菌の代表格と言えば、虫歯や歯周病の原因となる菌ですが、なかでも全身の血管との関わりが深いのが歯周病菌です。
歯周病菌は、毒素を生んで歯ぐきを腫らしたり、歯の周りの骨を溶かしたりするだけではなく、歯肉から血管の中に入り込んで、血流に乗って流れ者いた先で炎症を起こすのです。動脈硬化のコブから歯周病菌が見つかったことから、歯周病が動脈硬化の要因の1つになることが分かったのですが、さらに歯周病があると心臓病や脳卒中が増えることまで明らかになっています。
歯周病は歯への影響だけではない!全身への影響が!なた豆が効く(歯周病のリスク、初期症状、予防方法など)

また、当たり前ですが、口から腸まではつながっています。口から食べたものが食道や胃を通って腸に届くように、口の中の細菌たちも、飲み込んでしまうと消化管に入っていき、腸にも届きます。

歯周病を引き起こす口内細菌は複数種類ありますが、その代表格である「ジンジバリス菌」が腸に届くと、腸内フローラのバランスが崩れ、腸のバリア機能が低下することも分かってきました。

何度もくり返しますが、腸のバリア機能が低下すれば、腸内細菌が作りだした有害物質が血管の中に入り込んで、全身の血管の炎症につながります。っまり、歯周病菌は、直接血管に入り込んで血管の炎症を引き起こすこともあれば、腸内フローラを経由して血管の炎症を引き起こすこともあるのです。

そして、血管事故を引き起こす要因になることも。腸内フローラも口内フローラも、悪玉菌を増やしてはいけないということです。