アルコール摂取の前後で3グラムのビタミンCを摂ると悪酔いや二日酔いをせずにすむ

ビタミンB群とともに、酒飲みの心強い味方となってくれるのがビタミンCです。ご存じのように、お酒を飲むと、吸収されたアルコールは肝臓に行きます。
肝臓でのアルコール処理能力は、1時間に8~10g程度。日本酒に換算するとコップ土2杯、ビールならコップ1杯といったところです。
これを超える量を飲んだ場合、余分なアルコールは血液中に残ってしまいます。

さて肝臓へと行き着いたアルコールは、すぐに分解され始めます。アルコールはまずアルコール脱水素酵素によっていったんアセトアルデヒドという物質になり、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素によって水と炭酸ガスにまで分解されます。
1本数万円以上の高級ブランデーも、行く末はただの水と炭酸ガスになって排泄されてしまうというわけです。

しかし、ここで問題なのは、先ほどのアセトアルデヒドが私たちの体に有害な物質であるということです。というのも、この物質は毒性が強く、血液中に残っていると頭痛や吐きけなどの二日酔い症状を引き起こすからです。

こんな二日酔いを避けるには、いうまでもなく、このアセトアルデヒドをすばやく処理することがいちばんです。ビタミンCが効力を発揮してくれるのはまさにこの段階です。

というのも、ビタミンC には先ほどふれた2つの分解酵素の働きを高める作用があり、アルコールの分解排泄を強力に推し進めてくれるからです。
つまり、アルコールの分解が滞るためにできる有害物質が肝臓に害毒を与えたり、悪酔いや二日酔いを起こしたりする危険を、かなり防止してくれるのです。

肝臓にはまた、チトクロムP450と呼ばれる酵素が含まれています。この酵素もやはり肝臓の解毒作用に重要な働きを持っています。

ビタミンCはこの酵素の働きを高めることが知られています。この点でも、ビタミンCは肝臓の解毒作用に大きく寄与しているわけです。

そのうえビタミンCには、二日酔いのもう1つの原因物質であると考えられるフーゼル油(風味を高めるために酒に添加される物質)の分解を早めるという効果もあります。
さらには、食べ物に含まれる食品添加物などの毒物や、アスピリンなどの薬物の無毒化 のためにも、ビタミンCは有効に働きます。

このようなビタミンCのすぐれた効果を得るためには、お酒を飲む前に3 g、飲み終わつたあとに3 gのビタミンCをとることがおすすめです。
これだけとっておけば、悪酔いはもちろん、二日酔いをすることは少ないでしょう。しかも、飲酒前にビタミンCをとっておくと、アルコールの分解が早まり、あまり酔わなくなります。ただし、そのためにかえって飲みすぎてしまうおそれもあるので注意が必要です。

ビタミンCを多く含む食品 を参考に前後で3g以上のビタミンCを摂るようにしましょう。