脳のトレーニング「通勤、通学を遠回りして最長距離を歩く」

ストレスは、トレーニングの緊張状態同様、脳をイキイキさせるのに非常に重要な役割を果たします。一般的には、ストレスをマイナスに考える傾向が強いようですが、決してそんなことはないのです。

ストレスがかかると、脳は危険な状態から脱するために懸命に働きます。そのため、いつもより的確な判断ができたり、頭の回転がよくなったように感じたりします。

ストレスがかかると、脳内ではアドレナリンという神経伝達物質が分泌され、働くスピードがアップします。神経伝達物質は脳にとっては器械の潤滑油のようなものであり、たくさん分泌されると脳の働きはスムーズになります。

そこで、日常生活の中で、そんなちょっとしたストレスを体験してみるのがおすすめです。

自宅から目的の駅までのいろいろな行き方を調べ、実際に行ってみることです。通勤で電車の乗り換えがある場合、乗換駅での歩く距離を減らすために、乗り込む車両の位置を決めている人がいます。毎日乗っていればそうなるのも当たり前です。

しかし、いつも同じ場所に立って、無意識に電車に乗り込み、無意識に乗り換えをして、という通勤スタイルでは、ほとんど頭を使いません。

ただ習慣的に電車に乗っているだけです。もっと頭を使って電車に乗るには、できるだけ不便な方法を選ぶことです。不便な思いを1つ1つクリアしていく中で、いろいろなことを考えます。また、乗り継ぎの悪い路線を選べば、知らない駅を歩くことになります。
それもまた楽しみの1つです。降りたことのない駅を歩き、見知らぬ風景を見ていくことで、自然と脳は刺激を受けることになります。

電車ではなくバスで行ってみるという方法もあります。普段、バスなど乗り慣れていない人には、「こんな道があったのか」「こんな風景が広がっていたのか」と新しい驚きがいっぱいでしょう。また、電車とは違うバスの乗り心地に新鮮さを感じることもあるでしょう。

最近は携帯電話でもナビが使えるようになり、目的地へ行くための複数のルートが検索できます。脳をイキイキとさせるには、なにも海外旅行へ行かなくとも、通勤や通学で電車やバスを利用すれば十分できてしまうのです。
面倒くさいと思ったら脳は成長をストップしてしまいます。脳は年齢に関係なく細胞を増やし、ネットワークを広げることができます。それを可能にするのは、ストレスをわざわざ自分に課すという努力なのです。
効率でなくて非効率をあえて選ぶことを脳にかすと言うことです